今度はJRに乗りかえ、明知鉄道の明智駅を目指します。
中央線は去年愛知環状鉄道を乗車するのに高蔵寺まで使用していますが、その先に行くのはホントに久しぶりです。
今回の最速ダイヤは、多治見まで快速で、その先はセントラルライナーというパターンでした。セントラルライナーは多治見から乗車整理券がいらないので、お金もちょこっと節約できます。
明知鉄道は旧国鉄明知線を引きついだ第三セクターの鉄道です。駅名が明智駅、町名が明智町、明智光秀ゆかりの地にも関わらず、鉄道の社名は明知鉄道です。私も最近まで勘違いしていました。
さて、この明智鉄道ですが、今年の3月までタブレット閉塞をしていたようです。みのがしました……あう。
明智鉄道は急勾配を登る路線です。列車は段々田んぼ?の中をぐんぐんと小気味よいエンジン音をあげて登っていきます。でもって、あまりに小気味よいので寝てしまいました。(笑)
目が覚めたときは山岡付近で丁度峠を越えるところでした。カモシカらしき生き物がウロウロしているのがのどかでした。子供大喜びです。
駅前の土産物屋でごへい餅を食べました。店の中では甲子園のTVが永遠流れています。この甲子園が唯一の音源。
日本の正しい夏という感じがします。
食ってるとそこのお店のオバチャンに話かけられてきました。「どこまで行くのか」と聞かれたので「東京まで帰える」答えたら、かなり驚いてました。「こんなところに何をしに?わざわざ遊びに来るようなところじゃないよ」と聞かれたんで、「明知鉄道」を乗りに来たというと軽く笑われました。
旅行者に取っては、こういう些細なことでも、楽しい体験になります。おしゃべりをしていたら時間があっという間に潰せました。
今、日本のいろんな町で、いろんな町おこしがされています。大抵はハコモノを作って客を呼ぶというパターンなんでしょうが、結局はそこにいる人が親切にしてやらないと意味がないんですよね。
例えば、旅行に行って、酔っぱらいに絡まれたなんて経験があっただけで、その旅行での良い思い出なんてさっぱりと忘れてしまいます。
建物をたてるのを全て悪いとは思いませんが、その点に気がつかないところはいくら頑張っても無理でしょう。
もちろん、そこに住む住民が全て善人なんてことはありえないのですが、そういう運動をすることはできます。
明智の人々がそれを理解しているのかどうかは、一回いっただけではわかるはずもありませんが、少なくとも私にとっては楽しい一日でした。
さて、帰りはバスにしました。実はバスのほうが早くて安いんです。このバスは路線バス扱いらしく時刻表には載ってませんがだいたい1時間に一本明智駅から瑞浪駅行きがあります。
瑞浪からは電車も多いので、こちらのほうが圧倒的に便利です。
東濃バスで16:50に明智を出て、瑞浪に着いたのは17:30でした。明知鉄道経由なら瑞浪経由で18:30です。
出発する時間もほとんど同じなので、純粋にスピードの違いです。明知鉄道の存在意義っていったいなんなんだろう……と思いました。
駅員に「バスのほうが早いですか?」と聞いたら言葉を濁されました。やっぱり本心では鉄道に乗ってほしいんでしょうね。
瑞浪から電車でまた大曽根下車。ここから栄を目指して補填しようかと思ったんですが、バスで思いのほか時間が短縮できたので、名古屋ガイドウェイバスのゆとりーとラインなるものに乗車することにしました。これが本日3回目の大曽根です。
名古屋ガイドウェイバスは専用レーン区間が用意されたバス路線です。
専用区間ではバス運転手はハンドルを操作せず、バスが勝手にガイドに沿って走ります。
とりあえず小幡緑地までが専用軌道なんですが、入るところと出るところを見たかったので、その次の停留所の竜泉寺まで行って帰ってきました。
何が電車、何が鉄道か、ここまでくるとさっぱりわかりませんが、時刻表には鉄道として記載されていので、とりあえず完乗してきました。
で、また大曽根で下車して乗りそこねた名鉄瀬戸線で栄まで行き、そこから東山線で名古屋まで。あとはのぞみ154号で撤収しました。
退屈しのぎにABC殺人事件を本屋で買って、読んでいたらあっというまに東京でした。
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