金谷から大井川鐵道征覇を目指します。
大井川鐵道は前々から行こうとおもっていたのですが、いろいろあって仲々行くことができませんでした。
というのも終点の井川まで行って帰ってくとなると最低でも6時間。接続待ちを考えると8時間は覚悟しないといけないというすんごいダイヤだからです。しかし、そんなことばかり言ってるといつまでも行けないので今回気合いを入れて井川往復に挑戦をすることにしました。
大井川鐵道と言えばSLです。金谷駅の待合室は、お盆ということでかなり混雑していましたが、空席はまだあったようです。私自身あまりSL自体に興味が無いのと、お盆ということで混みそうなので今回はパスしました。
まぁ、SLの終点の千頭までは結構簡単に行けるので、そのうちまた機会があるでしょう。
というわけで、ボロボロの普通電車で終点の千頭まで行くとこにしました。
大井川鐵道はその名の通り、大井川に沿って作られた鉄道です。
千頭までは大井川もおだやかで、車窓からゆったり流れる大井川を楽しむことができます。この日は天気も快晴で、水量も少なく、河原でのレジャーには最高の日で大井川では、沢山の家族が遊んでいました。
しかし、こんなにのんびりした大井川鐵道も2003/8/17に、途中の横尾駅で土砂くずれが発生し、2ヶ月以上運行が止まっていたそうです。完全復旧は2004/3/19までかかりました。
今日のこの大井川からはまったく想像もできません。越すに越されぬ大井川というのもうなずけます。
千頭までは1時間20分ほどで到着します。
ここから先は、アプト式で有名な井川線です。
終点の井川までは一日4往復しかなく2時間弱の行程です。
次の列車まで1時間弱時間があったので、ホームでぼーっとしてました。
ぼーっとしてたら、トロッコに毛が生えたようなすごい客車が4両やってきました。車内の様子を見るといかに小さいかがよくわかると思います。
また、ホームと列車の段差がほとんどないこともよくわかるかと思います。
大井川鐵道の井川線は実は旅客運行のために作られた線路ではありません。上流にある井川ダムの建設の資材を運ぶために作られた線路です。
もとは狭軌で作られたそうです。そのため、トンネル等のはばが狭く車両も特殊なものを使用しているということです。
井川線は電車や気動車が動くのではなく、機関車が客車を押して登るという珍しい編成です。
型番の名前のつけかたがJRと一緒なら、先頭車両に運転台があり、後と前が連動しているということになります。
さて、本日はお盆ということで、8両編成で動かしてくれるようです。到着後、てきぱきと客車の入れかえ作業がホームで始まりました。
こういう作業は見ていて楽しいものがあります。
車掌が言うには、井川線で8両というのは最長編成だそうです。最長編成なので、今日は機関車が2両重連で押すそうです。
こういう長い編成に乗れたのはラッキーでした。さすが、お盆です。閑散期ならこうはいかないでしょう。
さて、この客車。ドアが手動です。しかも運航中にも空きます。もちろん空けたらかなり危険です。よいこは扉を空けないようにしましょう。
また窓も全開で空きます。子供ならうっかり遊んで転落しそうです。子供づれの家族は気をつけたましょう。
列車はノロノロと山を登っていきます。基本的に非電化ですが、「アプトいちしろ駅」から「長島ダム」の区間だけ電化されています。
これは、途中に「長島ダム」を建設するにあたり、この区間が水没することになり、新たに湖岸に新線を建設したからです。
この区間は90パーミルという急勾配であるため、アプト式という歯車を持った機関車が補機で連結されます。
そのため、この区間だけ電化されているわけです。
本日は10両の重量編成ですので、アプト機関車も2両連結され、結果12両というすごい長大編成でした。
長島ダムを越えると、人造湖にかかる橋「レインボーブリッジ」を渡ります。こちらのほうが東京にあるレインボーブリッジより先輩だそうです。
ここから旧線の跡を見ることができます。猿が線路の上を歩いているのがわかるでしょうか?
終点の井川駅は土産物屋があるだけの何にもない駅でした。右のほうにトンネルがあり、ダム工事用の側線ではないかと思います。
この列車が井川についたのは15:42ですが、この折り返しの16:10が井川線の最終列車です。これを逃すとここで野宿になってしまうので、そのまま折り返しをしました。
今度は、来たときは逆に、前が機関車となります。登ってきた区間を同じようにまた降りていきました。
新静岡 | 静岡 | 金谷 | 千頭 | 井川 | |
徒歩 | |||||
570 | 1035 | 1107 | |||
1810 | 1125 | 1238 | |||
1280 | 1347 | 1542 |
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