今回の旅は東京駅の東海道線始発の静岡行き*1からです。列車番号で言うところの323Mというやつです。
この列車を利用するのも今回で4回目。以前は大垣夜行などをよく利用していた私ですが、さすがに夜行便は体にこたえる歳となったので、この列車をよく使うようになりました。まぁ、この列車に乗れる位置に引越しをしたというのも大きいのですが……*2
東海道線の始発は 5:20です。この列車は「ムーンライトながら」の静岡への回送も兼ねており、結果として、特急車両を普通車として利用することになります。
というわけで座りごごちはかなりいいです。また、乗り換えなしで静岡まで行くので、熟睡しても安心です。
ただし、この列車かなり混みます。確実に座るなら品川が限界。横浜からは立ちを覚悟しましょう。早朝は東海道の運転本数が少なく、また、この列車は編成が短いので、乗客を処理しきれないのだと思います。
ところで、8/13~8/15というと有明でコミケ。というわけで、「ムーンライトながら」はコミケ参加者の輸送も兼ているらしく、当日、かなりの数のカート愛用者が東京駅をウロウロしていました。(笑)
列車は熱海をすぎると混雑もおさまってきます。丹那トンネルを抜け、沼津に出ると天気がよいと富士山が見えるはずなのですが、残念ながら曇ってて、何も見えませんでした。
ここには、何度も来ているのに、富士山が見えたのは3回くらい。どうも私は富士山運がないようです。
さて、今回は岳南鉄道に乗るのが1つの目標でしたので、静岡まで行かずまずは吉原で降ります。
岳南鉄道は、あまり聞いたことがない私鉄ゆえ、廃止寸前の超ローカル線だろうと思っていたのですが、意外にも、かなりの乗客が吉原で下車し、岳南鉄道のホームへ乗りかえていきました。列車は2両編成でしたが、そのほとんどの席が埋まってしまったくらいです。休日の早朝なのにこれだけ埋まるのですから、平日はもっと埋まるのではないでしょうか?
さて、列車は「日産前」「吉原本町」「元吉原」と進みます。このあたりで、沢山いた乗客のほとんどが降りてしまいました。
「元吉原」を過ぎると列車は製紙工場団地の中をウネウネと走ります。
「比奈」では貨物列車が止っていました。そう、岳南鉄道は私鉄には珍しい貨物輸送もやっているのです。
写真のED501という電気機関車は上田交通、名鉄と減て岳南鉄道に転校してきた機関車で岳南鉄道のホームページによると、昭和3年埋まれだそうです。80歳を減てまだまだ現役というのがまた凄いです。*3
ただ貨物輸送は年々減っているようです。それを示すかのように、工場への廃線跡がそこかしこにありました。この機関車もいずれ引退するときが来るんでしょうね。
終点の1つ手前「神屋駅」で二人いた乗客のうち一人が降りてしまい、残ったのは私だけになってしまいました。
終点の岳南江尾は新幹線のすぐ側にあり、「ひかり」や「のぞみ」が頻繁に通過しますが、民家数件だけの、何もない駅でした。
草茫茫の引込線三弘紙業株式会社への引込線跡と、貨車への積み込み用のコンクリート製のプラットフォームだけが、ここで貨物輸送をしていたのだということを物語っていました。
吉原駅の窓口で購入した岳南鉄道の切符は硬券切符でした。ペラペラの切符ではなく、ずっしりとした重みのある切符に入鋏。こういうった切符もいまでは数が少なくなってしまいましたね。
料金 | 東京 | 吉原 | 岳南江尾 |
青春18 | 520 | 748 | |
350 | 752 | 813 |
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