鉄道乗り潰しの旅は、どうしても身近なところが中心になりがちです。
東京に住むようになってから、関東エリアはコツコツと乗り潰し、なんとかなりそうな感じになってきたのですが、関西エリアはあいかわらずでした。
自分で書いた乗り潰しマップを眺めると、あまりに乗りつぶしていないため、どこから攻めればよいのかも見当がつかないくらいです。
これではいけないと思い、一泊二日で取りあえず、ざっと乗ってこようという計画をたてたわけですが、なかなか実行するタイミングがつかめず、放置状態になっていました。
そのまま放置して忘れてしまえばよかったんでしょうが、9月10日の夜、これではいけないと一念発起し、思いたったように銀河を予約してしまいました。
予約した以上、実行せねばなりません。というわけで関西の放浪記です。
ひさびさの寝台です。急行銀河は24系(25系)客車。大阪寄りに電源車のカニさんがいます。
24系も14系も内装は殆ど同じ。いつもの見慣れた内装です。このいつもの寝床が、今夜のワタシの寝床となるわけです。
寝台列車の極意はスグ寝ること。イツモのクセで夜更かしすると、他の客が乗ってきたりして、ベッドメイクがうざいです。というわけで入線してくると同時に作業開始。
ベッド完成です。ちなみにワタシはマクラの位置を窓よりにするのが好みです。
夜は車内が明るいので光が反射してしまい、外の景色を見るには窓にじーっと張り付かなければだめで、いい大人がこれをやると、カナ~リはずかしいのですが、寝台ならカーテンの内側からバレないように堂々とこっそり(?)眺めることができます。意外と夜の景色をじっくり見れる機会ってないんですよね。
もちろん、今回も、この後、当然のようにマクラの位置を逆にしました。(笑)
読書をするのなら読書灯がある通路側にマクラを置くのがよいかとおもいます。
なお、薬を飲んでいたせいか、横浜あたりで意識を失い熟睡。気がついたら岐阜あたりでした。
京都に到着すると同時に地下鉄の駅にダッシュし、「スルッとKANSAIカード」を購入。河原町を目指します。
京都の私鉄や地下鉄もたいがい乗っていないのですが、今回は京都市内は阪急だけの乗り潰しとし、残りは次回にチャレンジということにしました。
スルッとKANSAIカードというのは関西の私鉄やバスが乗れるプリペイドカードで東京で言うところのパスネットに相当します。
パスネットと違い一部バスも乗車できるところがミソです。
このカードがあれば、降り返すときに次の目的地の切符をいちいち買わなくてよいので、かなり楽になります。乗り潰しの必須アイテムと言えましょう。
実は「スルッとKANSAIカード」には二日間乗り放題および三日間乗り放題のカードもあるのですが、思いたったときには東京で売っているところは全て閉店しており、無く無く5000円のカードを使用することにしました。*1
なお、今回、結果的に5000円のカードを二枚も使用したので、乗り放題カードのほうが圧倒的に特でした。次回は確実にこちらを購入してから行きたいと思います。
四条から阪急烏丸まで歩き(すぐです)、そこから一駅だけ河原町まで乗ります。さっそく、一回目の折り返しとなります。
キセルはしない主義なので、無意味に改札を出て、すぐ入ります。最初のころは人の目が気になって恥ずかしかったんですが、最近はどうでもよくなりました。悩まず入って出ます。(笑)
スタート地点まで来たので、河原町からひたすら阪急の支線を乗り潰す作戦が始まります。ワインレッド色の先発の電車で桂まで行き、軽く嵐山まで乗ります。3駅だけの旅。終点の嵐山駅は多分嵐山観光の拠点なんだろうけど、そのままリターンします。これが2回目の折り返しです。
そのまま来た電車で桂まで戻り、今度は特急で十三を目指します。途中JRと並行する区間がありますが、JR側からは何度も見た区間。逆側から見るとまた違った感じに見えるのが不思議でした。
さて、十三からは宝塚線に乗りかえます。この区間はその昔ICDQなるイベントで阪大に行くときに使用した路線で、一部区間を乗っているはずなんですが、まったく記憶にないので、再乗車です。
宝塚線にも箕面線なる支線があるので、途中の石橋で電車を一旦降り、箕面を軽く折り返してきます。これが3回目の折り返しです。
石橋まで戻って、再度宝塚を目指します。川西能瀬口から能瀬鉄道があるのですが、そちらは今回はスルーしました。ここだけぽこっと残してしまうと、後悔しそうな感もありますが、京阪神地区は殆ど乗ってないので、とにかく沢山乗ることが最大の課題なのです。
宝塚に着くやいなや、今津線で西宮北口行きに乗りかえます。電車は1分と待たずに発車しました。あきれるくらい接続がよいです。
今津線は西宮北口で分断されてしまった路線です。したがって宝塚から今津まで行くには、一旦西宮北口で降り、阪急神戸線を越えた先にあるホームまで歩いて乗り換えなければなりません。
ホームに到着すると3両の短い編成の列車が止まっていました。こちらの今津線は駅も途中に1つしかなく、完全に支線のようです。
出発したと思ったら終点の今津駅です。ここから阪神に乗り換えることにします。
ところで、私は、折り返すときは、最悪の展開を考え(つまり乗れないことを考え)、常に次の列車を折り返しの列車として予定を組んでいるのですが、今回は全て来た列車(もしくは着いて最初に発車する列車)での折り返しとなりました。
そのため、この段階ですでに1時間ほど予定より早くなっていました。これはかなり幸先がよいようです。
今津駅で、阪神梅田行きに乗り換え、武庫川から武庫川線に乗りかえます。武庫川駅はちょっと珍しい、川の上にある駅。なぜか見知らぬ人に反対側のホームに行きたいのだが?と聞かれました。
当然、ここにくるのは始めたなので、知らないと答えたのですが、私は何故かよく道を聞かれます。何かオーラでも出ているのでしょうか?(笑)
さて、武庫川線は昔は終点の武庫川団地に軍事工場があり、その従業員ならびに資材の輸送のために建設されたそうです。国鉄貨車も乗り入れており、線路も三線軌条だったとか。
そんな武庫川線も、今では、2両のワンマン車両が往復をしているだけです。4駅しかないこの区間。そんなわけで、あっというまに終点に到着し、いつものように降り返し。これが4回目の折り返しです。
武庫川線は、その名の通り武庫川に沿って走る阪神の支線なんですが、川の岸壁はかなり高く、川は見えませんでした。
武庫川を後にし、梅田まで阪神で目指し、また阪急に乗り換えることにします。
阪急梅田と阪神梅田は微妙に遠い。間に大阪駅が会って、なんで同じ名前にならんのか?と昔関西の人に尋ねたら、「東京みたいに距離が離れているのに同じ名前よりええやろ」と言われました。
なるほど、言われてみれば、そんな気もします。
というわけで、再び阪急梅田から阪急でまた神戸を目指します。が、その前に途中の伊丹線を処理するため塚口で下車し伊丹を軽く往復してきます。これが5回目の折り返しです。このあたりになってくると記憶が麻痺しはじめ、沿線の風景や終点の風景が殆ど記憶がありません。困ったものです。
塚口まで戻り、また、神戸方面を目指します。
先程線路上を歩いて通過した西宮北口を越え次の夙川で下車。ここから支線の甲陽線を潰します。こちらも殆ど風景の記憶がありません。夙川の駅名が読めなかったというのだけ覚えています。これが6回目の折り返しです。
これで神戸線の支線は全て処理したので、安心して神戸を目指します。面倒なところを全部処理したので、気分も上々です。
なお、この後、帰宅してから、西宮北口を経由せず神戸線から今津線に行く路線があることに気がついて鬱になったのは言うまでもありません。orz
三宮から先は神戸高速鉄道の駅なのですが、神戸高速鉄道は車両を持っていないので実際の運営は乗り入れている、阪急、阪神、山陽電鉄、神戸電鉄が行なっています。
阪急は新開地まで乗りいれていますが、山陽鉄道の始発に乗るには高速神戸で乗りかえたほうが都合がよいので、高速神戸から山陽電鉄に乗りかえます。特急なので、なかなか快適です。
途中JRとの並行区間はJRからは何度も見ている区間。京都からのときもそうでしたが、逆側から見てみるのもオツなものです。
とりあえず、飾磨駅まで一気に行き、網干線に乗り換るため、ここで列車を待ちます。飾磨駅には蕎麦屋がありました。
朝から殆ど何も食べずに、乗り潰していることに気がつき、時間も結構あったので、ここで蕎麦を食べることにしました。が、食ってから姫路の駅で蕎麦を食う予定だったことを思い出しました。(笑)
実は、姫路の駅の蕎麦は不思議な蕎麦が出てくるので有名なのです。まだあるのかどうか確認したかったのですが、さすがにもう蕎麦は入りません。残念また今度。
さて、山陽網干駅で例によって7回目の折り返しです。飾磨まで戻り、姫路を目指します。山陽姫路駅に入線する直前、ウワサの廃モノレール跡を眺め、山陽姫路到着。これにて山陽鉄道完乗。めでたい。
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