民鉄全線乗車の1つの障壁が銚子電鉄でした。というのも、この鉄道。ハンパに面倒くさい距離にある鉄道なのです。
JR線は全部乗ったので、銚子にはすでに行っているのですが、まさか民鉄全線乗車を目指すとは当時思いもしなかったので、前回来たときはスルーしてしまいました。
今回これではいけないと思い、思いきって銚子電鉄に乗るためだけに銚子に行ってきました。
銚子は東京から距離にして120.5kmほどあるので、身体障害者割引をつかって切符を買ってもよかったのですが、特急に乗るわけでもなし、18きっぷが余っていたので、普通に地下鉄半蔵門線で錦糸町を目指し、18きっぷを使って銚子を目指すことにしました。
錦糸町8:40分発。その後、千葉で乗り換えます。折角なので、千葉で駅弁を購入してみました。都心の電車では駅弁を喰いにくい雰囲気があるのですが、千葉から先はクロスシートですから駅弁も大丈夫です。
買ったのは漁り弁当(あさりべんとう)。買ってから木更津の弁当と知りました。トホホ。中身はあさりを眩した弁当です。味はそこそこ。
さて、列車は佐倉を過ぎ、成田線と別れるといきなりローカル色が強まる単線となります。
総武本線は、単線なのに本数が多く、また特急等も運行しているので、駅につくたびに列車交換のため3~5分停車します。ジツは私この待ち時間がかなり好きです。停車している間ホームに降りてぼーっとすることにしています。
びさにこういう時間を満喫することができました。でも、毎日使ってる人には不満が多そうですね。
などと思いつつ、松岸で再び成田線と合流すると銚子に到着しました。
銚子電鉄のホームはJRのホームの先にあります。
切符の販売所は無く、乗車後、車内で車掌さんから切符を購入しました。切符は、外川までの往復切符があったので、それを購入しました。
この切符は周辺観光施設の入場券も兼ねており、観光に非常に便利です。その効果があってか、車内はほぼ満席でした。
銚子電鉄は営業距離 6.4kmの路線に10駅も密集している路線で、駅間は短かくカーブやアップダウンが多く、列車はかなりノロノロと走ります。
笠上黒生では列車の交換が行われます。
ここから、外川まではスタフ閉塞方式という閉塞方式を取っています。これは通票を持っていない列車は発車できないという方式です。
笠上黒生で交換するときに対向列車から通票を受け渡しを見ることができました。
このような通票を用いた閉塞は着々と日本の鉄道からどんどん消えています。
銚子電鉄の列車や鉄道施設は老朽化しており、早急な対策が計画されているそうです。そのような一連の対策のなかでこのような通票を用いた閉塞も消えてしまうかもしれません。
客の大部分は観光客らしく、外川の1つ手前の犬吠で降りてしまいました。終点の外川は海の手前にある駅で、簡単な駅舎があるだけです。
しかし、古い駅舎はなんとも言えないアジをかもしだしており、券売所の小さな窓穴が旅情を演出しておりました。
そう思って思い返すと、この駅には自動券売機なるものが無いことに気がつきました。
どこの地方鉄道も経費の削除に手を焼いています。銚子電鉄も御他聞に漏れず経営は厳しいようです。
そのため、人件費の削除のため、列車のワンマン化、駅舎など無人化が進んでいるのですが、この駅は未だ人の手によって切符が売られています。
機械化が進む地方私鉄ですが、ここにはまだ人間の味が残っています。忘れていた何かを思い出したような気がしました。
東京メトロ | 水天宮前~錦糸町 |
JR東日本 | 錦糸町~千葉 |
千葉~銚子(総武線経由) | |
銚子電鉄 | 銚子~外川 |
外川~銚子 | |
JR東日本 | 銚子~千葉(総武線) |
千葉~錦糸町 | |
錦糸町~秋葉原 | |
東京メトロ | 末広町~三越前 |
三越前~水天宮前 |