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2005年07月04日(月)

先月買った本(マンガ雑誌除く)、新旧とりまぜて77冊は自己新。

物語の原型の一つに異人来訪譚というのがある。遠くからなんだか変わった者がやってきてその変わり具合ゆえに平凡な日常を送る世界に色々騒動を起こすといったタイプの話である。遠くは、外国であったり未来であったり宇宙であったり異次元であったりする。この方の物語はいちいちあげつらうのが阿呆らしいほど多い。世に溢れる多くの小説マンガアニメドラマゲームはもとより古くは竹取物語などのおとぎ話もこのパタンをなぞっていたりする。ところで、ほとんどの場合語り手の視点は日常の生活者たるこちら側で、異能の闖入者から語った物語は意外と少ない。異世界に単身乗り込んで平気でいられる図太い人間側の視点は共感しにくいのかも知れない。日常の生活者が異世界に迷い込みカルチャーショックの毎日を戦々恐々と過ごす物語、というのはさらに少なさそうだが、つまりそれはあまり面白い物語にならないということなのかも知れない。ゆうきまさみが今度はそういうマンガを描きたいとどこかで云っていたようだが。

Posted by awa at 12:54.58
Categories: 雑記