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2007年01月31日(水)
camel's nose = 氷山の一角
筒井康隆のエッセイに冷たい鼻のラクダというのが出てくる。砂漠で野営しているところに、凍えたラクダがやってきて、寒いのでせめて鼻だけでもテントに入れてくれと頼んでくる。鼻をテントに入れてやると、今度は顔だ前足だとだんだん要求がエスカレートして、しまいにはラクダが全身テントに乱入してきたおかげでテントが崩壊する、という寓話である。さて、誰かに何かの問題について質問されたときに下手にその原因や対処を説明するより、自分で全部解決してあげたほうが手っ取り早いということがある。よくある。これは短期的には楽に見えて、長期的にはひどく損である。相手がこちらをそういう便利屋的にみなしてしまって、こちらのテントが崩壊するまで問題を担ぎ込まれたりするからである。悩ましいハナシである。