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2006年02月10日(金)

車輪と火薬と羅針盤。

ソフト業界でよく使われるキーワードに「車輪の再発明」というのがある。どんなに簡単なプログラムでも、すでにあるソフトを流用して自分で作る分量を減らして楽をしましょうということを指す言葉である。どんなプログラム言語にも典型的な処理は標準ライブラリに用意されている。誰もが最初に実行する入門プログラム、画面にhello world!を表示する単純なプログラムでも、その全ての処理をライブラリに頼らずに自前で書くとかなり大変なプログラムになる。ところが、最近はプログラム言語は熟成してきていて標準ライブラリに含まれる処理も結構な数になる。javaだと標準で3000以上のクラスが用意されている。あたりまえだが、すべてを覚えることはできない。javaを数年いじっていても、何をしてくれるのか良く知らないクラスがいくらでもあるのである。自分で実装する手間より、その処理が標準ライブラリに含まれているかを探す手間のほうが大変、とかいう助かるんだか困るんだか良く分からない事態もよくあったりするのである。・・・仕事であるプログラムが遅いと問題になったのだが、調べたところその原因がどうも再発明された車輪(ただし劣化コピー)のような。

Posted by awa at 19:59.43
Categories: 雑記