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2006年01月03日(火)

潤う。

今年は閏秒が実施された。もともと秒は一日の長さの1/84600と定義されていたのだが、実は一日の長さはそれほど安定していないため、もっと厳密で安定した定義になった。ある原子の物理量で定義された現在の秒は有効桁が13桁で、これは30万年に1秒しかずれない。こちらの超正確秒で一日を測ると毎日1ミリ秒くらいずれる。プラスマイナスが相殺しているうちはいいが、そのうちずれが溜まってきて、世界中の時計を1秒だけずらす閏秒というのが実施されることになる。ところで、長さの定義も似たような経緯がある。1メートルは地球の子午線から定義されていて、メートル原器などがあったのだが、精度をあげるために現在は光速を使った定義になっている。では、重さはどうか、というと実はいまだに旧来の重量原器をベースとした定義となっている。重さも物理量をベースに、例えば1kgは電子何個の重さ、とか定義できそうなものだが、これは大量の素粒子の数を正確に数える方法がないので無理なのだとか。そんなわけで、金属製の重量原器の表面に吸着した不純物を重量に影響しないようにどうやって取り除くか、なんて議論がなされているとのこと。

Posted by awa at 21:57.17
Categories: 雑記