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2005年09月05日(月)
世界の中心と果て。
ボーイミーツガールはジュブナイル小説やラノベの定番だが、最近よくみるシチュエーションにこういうのがある。
- 少年は不思議な少女と出会い、少女が少年に惹かれる。
- そんな折、実はひそかに世界は滅びに瀕している。
- なぜかその少女だけが世界を救う力を持っている。
- 世界を救うために少女は命をかけ、最終的に世界は救われて少女は失われる。
恋愛と世界とかけた戦いの狭間で揺れ動く少女のココロ。この条件を満たす物語は俗にセカイ系と呼ばれる。エヴァの成功を筆頭に、いまや柳の下は何匹目かの泥鰌で満員である。普通、無条件で幸せになるヒロインが死んでしまうため読者にインパクトは与えるが、原理的に少年少女の恋愛は必ず破れる。大抵は途中で物語がセカイ系であることがわかるのだが、破滅を約束された結末に向かうハナシはなんだかやるせない。ゲームでもこの手法はよく使われる。個人的にはPhantasyStarIIが初体験。中盤で居なくなってしまうヒロインが存命中の最期のセーブデータを未練がましくゲームが解き終わるまで上書きできなかったりしたものだ。