8.5Kmにかける情熱

九州(別名Q州)にぽっつりの残ったJR路線「博多南線」。営業キロ距離にしてたったの8.5km。しかし未乗区間。長い間心残りであった。特に2000年前にJRは全部乗り潰すという野望があったので「機会があれば」と前々から思っていたりした。序でに第三セクター乗り潰そうという野望。

というわけで12/17、大阪に向けて寝台特急日本海2号に乗り込んだ。

寝台と言っても青森を出るのは16:44。寝る時間にはほど遠い。とりあえず時刻表でも見て今後の人生でも検討でもしていれば夜になるだろうと考えていたのだが売店で買った時刻表になんと九州の第三セクターが載ってないことに気がつく。なんたる失態。しょうがないので睡眠薬を飲んでぐっすり寝ることに。おかげさまで夜中の11時に目が覚めた。(笑)

というわけで、例によって学習しておりまへん(参:1999/8/20の記録)。 さらに言えば、身体障害者手帳やデジカメも駅まで持っていくのを忘れたので、家から駅まで届けてもらった。これまたマヌケ。ていうか悪化している。

雪は降っていたが、奇跡的に遅れ0分。新大阪に定時に到着した。新大阪で軽くメシを喰い、ヒマなので土産などを物色していると、キティちゃん八つ橋なるものを発見。うーむ。ここにもブームの波が来ていたか、などと思っているとのぞみがやってきた。一路博多へ。ちなみに700系車両。快適ッス。

博多駅にて、かもめ9号
奇跡的にコンクリの落下もなく無事博多へ到着である。 以前なら全席自由(のぞみと日本海は予約が必要だが)で行くところだが、さすがに歳には勝てない。今回は有田まで全部指定で買っている。なんで、そこまではルートは固定されている。

その先も大体固定なのだが、念のため博多駅で時刻表をゲットする。これでどこへでも放浪できる態勢が整った。というわけで、かもめ9号へと華麗に乗りつぎ、颯爽と有田を目指す。

貸し切り状態の車内
本来なら、有田方面に行くには「RED EXPRESS」と書かれた「みどり」というのが定番なのだが、生憎いい感じで接続する「みどり」がないので、今回は「かもめ」を選択。というわけで、「肥前山口」で乗り換えである。

特急停車の乗換駅だから、さぞかし立派な駅・・・というようなことはなくて、単なる田舎駅だった。しかも、ここ始発の各駅停車の「早来」行きが、ガラガラ。久し振りに1車両独占という状態だった。

有田からはJRを捨て松浦鉄道へ。1985年開業のこの鉄道、実は佐世保から伊万里までは既に乗車済みだったりする。今回残りの「伊万里」「有田」間を乗車して完乗しようという魂胆である。とりあえず駅の改札を抜けて切符を購入。有田駅の駅員は、青森→有田の乗車券を見てちょっと驚いていたようだ。


ちなみに、私は切符を取って置くという風習はない。全部員に渡している。取ってたら収集がつかなくなるというのが一番の理由。とりあえず、切符にはあまり興味がない。そうこうしているウチに車両が入線。実にここちよい接続。人はあいかわらずおらず。大丈夫か?松浦鉄道。
伊万里駅。いい仕事してますね〜

松浦鉄道と言えば、前回の乗車のとき信号が赤にもかかわらず発車するという大失態に遭遇した。当然単線。自動停止装置で1mほど進んで停止したが、単線故、一歩間違えば死んでいたはず。後にも先にもあれだけ。まあ何度もあったら困るのだが。

「伊万里」までは人が乗ってくることもなく、淡々と進み、淡々と到着した。これで松浦鉄道完乗。めでたい。ここで1時間ほど時間があるので駅前を散策。軽く食事などをする。

伊万里と言えば陶芸の街というイメージがあるが、別に駅前に陶器屋は無かった。まったくもって普通の田舎町。ダイエーなどを眺めつつ唐津方面の列車に乗りこむ。

学校帰りの高校生に揉まれるが、何事もなく唐津へ到着する。このあたりはもう未練がないので、どうでもよい。そのまま博多まで直行である。
もくてきちカードさえあればこんなとこ一発で・・・

博多から本日のメーンイベント博多南線である。新幹線改札を抜け14番ホームを目指す。漢と合流すると、ほどなく発車。そしてあっさりと着いた。

これで今回の目的は達成された。え?前置きの方が長い?文章の長さは乗車時間に比例するのですよ。

その後、今宿の知り合いの家に止まり爆睡。次の日は疲れたので放浪は取りやめ、飛行機でトンボ帰り。ちょほほ。