・「ufo」より
「宇宙人」


・作品データ
発売元 アスキー
製作 ラブデリック
発売日 PS:1999年6月24日
値段 5800円
ファミ通評価:29(7・7・7・8)

・作品解説
 舞台は地球、恐らくは日本にある古い木造のアパート。ごくごく平凡な日常に紛れ込んできたのが、50人の乗客(全員風変わりな宇宙人)を乗せた最新型宇宙船。幸か不幸かこの宇宙船及び乗客の皆さんは地球人の目には映りません。しかし彼らは実際にそこに存在しているのです。
 この招かれざる客を救出するのがゲームの目的。一見簡単そうに思えるこの作業、ところが実際には実に困難なのでした。というのも、地球人にも彼らの姿が見えないけれど、救出する側の目にもまた映らないからなのです(飛び交う電波とフロンガスの影響だそうです)。
 彼らを救う唯一の方法。それは、コスモスキャナー(宇宙人の頭についている赤い丸です)で現場を撮影し、その姿をフィルムに収め、それが乗客と確認出来たら「コスモビーム」(転移ビームの一種のようです)を照射して、救出船に取り入れる、という手法です。しかし、とある事情から捜査は慎重に行わなければなりません。救出する宇宙人の特徴的な姿、行動が確認されて、初めて救出できるのです。一見難しそうでショ?
 とはいえ、宇宙人の行動はまったく予測不可能ではありません。アパートには原住民(つまり我々人間のことです)や小動物(ネコやネズミなんかがいます)が予め生息しており、彼らの行動、および生活が、隠れた宇宙人の存在に相互の影響を与えているからです。まだ、難しく感じますカ?
 要はデスね、剥いたバナナの皮にそっくりな宇宙人がいると思って下さい(実際にいるんです!)。彼の姿は原住民には見えません。その見えないバナナ君がアパートの廊下にいて、そこにたまたまヨッパライの親父が通りかかったとします。どうなると思いますか?おそらく大方の人が想像した通りの事象が起こります。そこをバッチリフィルムに収めれば、宇宙人一人救出、ってな寸法なワケですよ。

・キャラクター解説
 この「宇宙人」は遭難した50人の宇宙人の一人ではありません。救出する側の、手っ取り早く言えば主人公です。プレイヤーはこのタコみたいなのを操作し、バリバリ写真を撮って乗客の救出にあたります。名前どころか、正式な職業(レスキューチームか何かだとは思いますが)、さらに何星人であるかもサッパリわかりませんが、とにかく主人公なんです。彼が8本の足をきゅぽきゅぽ音を立てながらヨチヨチ歩く様は些か頼りなゲですが、ベリーキュートではあります。ついでに言うとちょっとだけ美味しそうです。

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