・「トージャム&アール」より
トージャム


・作品データ
発売元 セガ
発売日 1992年3月13日
値段 MD:6800円

・作品解説
 昔むかし、今ほどゲーマーに「ヒップホップ」という音楽ジャンルが認知されておらず(今だって広く認知されているとは言いがたいけれど)、いわゆる「ふしぎなダンジョン系RPG」という概念がそれほど普及していなかった頃、海の向こうのジェネシスで発売されたヒップホップ系音楽の詰まった、ファンキーブラザーなダンジョン自動生成型ARPGを、今より懐具合の良かった(そして失敗を恐れないだけの度胸もあった)セガがそのまんま、画面上の英語表記などを一切いじるなんて女々しいことはせずメガドラに移植してしまったステキなゲーム。当然日本のゲーマーにはスンナリ受け入れられることはなく、一部の物好き(数少ないヒップホップ系ゲーマーやボクみたいな変わり者)には熱狂的に歓迎されたものの、やはりというか、しばらく経ったらゲーム屋の軒先のワゴン以外では見かけることが無くなってしまいました。
 いや、面白いゲームなんですよ、マジで。どんなにレベルが上がっても、運が悪ければ一発死にがあったり、ダンジョンの構成によってはクリア不可能なこともあったりするオチャメなゲームではあるのだけれど。

・キャラクター解説
 トージャムは相棒アールと共に宇宙船の事故に巻き込まれ、「チキュー」という未開の惑星に墜落してしまった不運な宇宙人の一人です。彼らが元の星に帰る方法はただ一つ、バラバラになってしまった宇宙船の破片を拾い集め、(何故か)階層状になったチキューのてっぺんまで登って宇宙船を組みたてることです。
 途中変なチキュー人(「マッドな医者」とか「日本人観光客」)に邪魔されつつ、そこかしこに落ちているプレゼント(役に立つアイテムが入っていることがあれば、マイナスアイテムのこともある)やジャンクフード(彼らは今時の若者なので、ハンバーガーやホッドドッグが大好きなのだ)で腹を満たしつつ、上へ上へと上ります。
 トージャム君は見ての通り、3本足の軟体動物っぽい宇宙人で、これで頭が2つあったら、「リングワールド」に登場するゴルガフリンチャム人そっくり、というところですが、流石にそこまでパクるだけの度胸はなかったみたいです。相方のアール君は、腹の出た頭に突起のあるサングラス青年で、松村邦弘とニコちゃん大王の手下を足して2で割ったような・・・という例えは我ながらわかり辛いですね、ハイ。

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