「スペクトラルフォース2」より
「大蛇丸」


・作品データ
発売元 アイデアファクトリー
発売日 PS:1998年10月15日
値段 通常版 5800円 ベスト版 2800円
ファミ通評価:25(7・6・6・6)

・作品解説
 世界に君臨した大魔王の死により、混乱に陥ったネバーランドという名の架空の世界。全部で40国ある大小様々な国を全て支配下に治めることを目的としたウォーシミュレーションゲーム。前作「スペクトラルフォース」の改良版。コマンド系統の簡易化やイベントの強化が図られてはいるものの、シミュレーションゲームとしての難易度から見るとわりと初心者向け(ミモフタも無い言い方をすれば、それほど戦略性が無いとも言う)。その代わりといってはなんデスが、総勢100名以上を越す、武将同士のドラマが壮大に、というよりかはドロドロと描かれております(キャラによって描かれ方に差はありますケドね)。

・キャラクター解説
 大蛇丸(と書いて「おろちまる」と読む)は、ネバーランド最果ての東の島国「ムロマチ国」の若き君主にして総大将であり、6人ほどいる「主人公クラス」の1人デス。その性格は極めて豪放磊落。酒と女と戦が大好きときたもんだ。
 さて、このゲームに登場する武将の多くは、他の武将と何らか繋がりがありまして、人物相関図を描くと、大魔王の忘れ形見「ヒロ」という魔族のお姫様を中心にビシバシと数多の線が繋がります。しかし、その線に添えられる説明の多くは「親の仇だから殺したい」「元は夫婦だったのだが、子供の親権を巡って殺し合い」「親子なんだけど殺したいほど憎み合っている」等々、かなりのドロドロぐっちょん具合を呈しております。
 ところが、この大蛇丸に限って言えば、多くのラインが「何か強そうなので勝っときたい」「イイ女なんで手篭めにしたい」とゆー、極めて本能的な理由で繋がっています。困ったもんだ。
 こんな奴ではあるけれど、実は死んだ皇龍という、この世界で一番エライ龍の生まれ変わりであり、その兵力は、部下と立地に恵まれていることもあり全40国の中でも1、2位を争うくらいの強大さ。そんなわけで、ムロマチ国はこのゲームを最初に始めるならお薦めの国デス。
 ちなみに、大蛇丸は前作「スペクトラルフォース」から登場し、その時も主人公の1人だったのデスが、3作目「スペクトラルフォース〜美しき邪悪〜」では何故か主役を降板させられちまいました。あらら。

コーナーTopへ