・「零〜zero〜」より
「雛咲深紅」


・作品データ
発売元 テクモ
発売日 PS2:2001年12月13日
値段 通常版 6800円 ザ・ベスト 3000円

・作品解説
 1986年。とある片田舎の更に山奥の屋敷で、著名な作家が行方不明になるという事件があり、調査に向かった作家に恩ある青年が更に戻ってこなくなるという二次災害が起きます。心配した青年のたった一人の身内である妹が更に後を追いますが、この屋敷は古い因習と儀式により引き起こされた惨劇によって「見えるはずのないもの」が徘徊する恐ろしい幽霊屋敷だったのでした。
 練り込まれた世界設定と、カメラで敵を撃退するシステムが秀逸なアクションホラーアドベンチャー。

・キャラクター解説
 深紅ちゃんは行方不明の兄貴を追って屋敷に入った妹、早い話が主人公です。非常に強い霊能力を持ち、唯一の武器である射影機(霊を写し撮ることの出来る特殊なカメラ)で霊を撃退することが出来ますが、モノが銃とか魔法とか、そーゆースッキリした攻撃方法でないため、何とも頼りない主人公なんですよ。加えて場所が昔から何人も行方不明になったり、謎の惨殺事件があったりといういわく付きの不気味な日本家屋。そんなトコに来るんだから、せめて昼来ればいいのによりによって真夜中に到着するんだもんなぁ。この家、電気なんか通ってないもんだから懐中電灯片手ですんごく視界が悪いんですヨ。それでも全力疾走すりゃあもっと簡単に霊から逃げられると思うのに、どんなピンチでも常に小走り以上のスピードで移動できない運動能力の低さ。これで酷い目に合わない方がオカシイってもんです。
 実際、鏡を見れば霊が写り、人形を調べれば首が落ち、水車に引っかかった人の霊に襲いかかられ、首と四肢にロープを巻かれ、鋭利な杭が内側に突き出た面を被せられて目が潰れる妄想(個人的にはコレが一番エグかった)を見たりと、クトゥルフRPGなら20回は発狂確実な容赦の無い攻撃をうけます。
 あまり夜中にやらん方がいいでしょう。

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