「エンドセクター」より
「ジュウベイ」


・作品データ
発売元 アスキー
製作 Machen Breaker
発売日 PS:1998年9月23日
値段 5800円
ファミ通評価:25(7・6・6・6)

・作品解説
 ファンタジーRPG色の強いカードゲーム。ゲームの構成は、アドベンチャーパートとバトルパートに大別され、プレイヤーは主人公、コウ・オナー(名前の方だけ変更可能)となり、アドベンチャーパートで収集したカードでデッキを組み、カードを使って召還したモンスターや魔法を駆使して、相手を倒したら勝ち。勝つと使用したモンスターに経験値が与えられ、一定の値に達するとレベルアップしたりクラスチェンジしたりします。まぁ、「ポケットモンスターカードバトル」や「遊戯王」に似てるかナ。両方やったこと無いけど。
 アドベンチャーパートはいわゆる「サウンドノベル」形式になっており、話の進め方により、ストーリーやプレイヤーの属性が変化します。アドベンチャーパートの途中でもバトルモードになることがあり、カードはこのバトルモードで勝つと得ることが出来ます(それ以外にも取得方法はありますが)。
 また、全部で22章からなるアドベンチャーモードの章をクリアする度、その章で倒したキャラクターを対戦相手、もしくはプレイヤーキャラとして「バトルアリーナ」で対戦できます。

・キャラクター解説
 このゲームは総勢100人以上のイラストレーターや漫画家がカードの絵を描いているんですが、22人のメインキャラは全員イラストレーターの弘司(「こうじ」と読みます)さんが担当しています。この「ジュウベイ」さんも弘司さんがデザインしてるんですが、アレっと思った方もいらっしゃるでしょう。知る人ぞ知る「ゴーストハンター」シリーズの草壁健一郎と全く同じデザインです(似てないとおっしゃるなら、それはもう、ボクの画力の無さが原因デス)。マントの裏地の模様まで一緒なんだもんなぁ(^^;。最初見た時、コントローラーを握り締めたまま、壮絶に脱力しましたヨ。弘司さんのお遊びか、企画の方の趣味なのか、その辺はわかりませんガ。
 さて、ジュウベイさんですが、アドベンチャーパートの中盤の章、「The Sun 落日の彼方」に登場します。役どころは、過去に犯した罪により呪いをかけられ、夜毎悪霊や己の影との戦いを余儀なくされた、森の奥深くの日の当たらぬところにひっそりと住む孤独な青年剣士、といったところ。こんな物騒な生活を送っているため、1ヶ月でマントがボロボロ。毎月、森の近くの村にある仕立て屋で新しいマントを仕立ててもらうのが、彼が唯一外界と接触を持つ機会なのデスが、どーゆーわけかこの仕立て屋の娘が、このアヤシイ青年に惚れているのデスよ。そりゃ見た目はカッコいいけどさぁ。変な女(いやまぁ、その、私も好きですガ)。
 しかし、そんな仕立て屋の娘の想いも届かず、結局ジュウベイさんは気の毒な最期を迎えてしまうのデスが、最終章「The World 許されざる者」で再会できます。なんだか、すんごい明るい体育会系のヒトになっていて、そのあまりの変貌ぶりに、これはこれでちょっと脱力です。

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