ウイザードリィ〜ディンギル〜」より
「ホロムトゥクール」


・作品データ
発売元 アスキー
製作 アスキー、アクセス
発売日 PS:2000年4月20日
値段 6800円
ファミ通評価:28(7・7・7・7)

・作品解説
 おなじみウイザードリィ外伝シリーズ第4弾。新職業や新種族、新魔法を加えてボリュームアップしたシステムに加えてシナリオもパワーアップ(ってなんかメーカーの宣伝みたいデスな)。
 舞台はとある王国。湖の孤島にある神殿で巫女が消息を絶ってから、原因不明の天災が振りかかっている塩梅であり、プレイヤーはその謎の究明と巫女の救出を王様に依頼されるというわけで、まぁお馴染みのストーリー。ま、ダンジョン深くなるにつれ、謎が謎を呼んでいくわけですが、今回はこの謎解きが結構難しいんデスよ。多くの雑誌で「WIZをこれから始めよーって方には最適の一本」とか書かれているんですガ、確かにバランスは甘口であるものの、謎解きで詰まる人は多いでしょうネ。一応ヒントの「掲示板」や「占い師」のアドバイスはあるんですが、両方結構アバウトだし、「掲示板」にいたっては、中盤過ぎるまでその存在を知らなかったとゆーくらい目立たないところにあるしで、もー(-_-;。
 ただし、謎に途中で行き詰まっても、レベルが40くらいあれば、力押しでエンディングを見ることも可能ですけどネ。
 と、ちょっと文句が多くなってしまいましたが、全体的に見れば、WIZシリーズの中でも屈指の良い出来のゲーム(少なくとも外伝の中ではナンバー1でしょう)であることは間違いありません。難しいつってた謎解きだって、本編の6や7よか全然簡単だし(^^;。

・キャラクター解説
 さてホロムトゥクールですガ、これはゲーム中盤に出てくるザコ敵です。最初見た時はさすがにウェっと思いましたガ、モンスター辞典(戦って勝った、もしくはMahaman等で異界におっぱらったモンスターの説明を見ることが出来る)を読むと、「途中で作るのをやめた天使。堕天使にもなりきれず、迷宮で冒険者に悪さをしている」的なことが書かれていてちょっと脱力。まぁ天使のカリカチュア化としてはなかなか良いんではないかと思う所存です。
 ただ、今作は「マヤ文明」っぽさがベースとしてあって、例えば神殿が暦のピラミッドの形してたり(パっと見た目がネ。階段の段数とかが同じってわけじゃぁないヨ)、そこかしこに描かれている壁画が中米風だったり、何と言っても出てくる敵にソレ系が多いんデスよ。つまりなんというか、キリスト教的天使ってのはむしろ少数派。ゲーム内で何となく浮いちゃってるのが残念です。

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