「ネクストキング〜恋の千年王国〜」より
「ディル・パースレイン」


・作品データ
発売元 バンダイ
製作 アルファシステム、マーズ
発売日 PS:1997年6月27日 SS:1997年11月20日
値段 通常版 6800円 限定版 7800円
ファミ通評価:30(7・8・7・8、PS版、シルバー殿堂入り)

・作品解説
 「女に一番モてる奴が次の王じゃ!」という王様の号令の元、4人の王子達が壮絶な女の取り合いをするゲー。
 内容は「ときメモ」+「スゴロクボードゲーム」。プレイヤー(1人用と、4人まで同時に遊べるモードが用意されています)は王子の一人となり、12人いる女の子達の中から一人をパートナーに選び、週に一度、冒険にGo!、そこで様々な困難(モンスターや他の王子と戦ったり、女の子のワガママを聞いたり、と、いろいろ)を乗り越え、アイテムを集めて女の子にプレゼントすると好感度が上がります。で、ゲーム期間が終わると最後に投票が行われ、一番得票数の多かったプレイヤーが勝ち。
 最初に一人用と多人数用のモードがあると書きましたが、多人数モードでは、最後までプレー出来ません。一人用で一年間最後までプレーすると、王様になった、ならないに関わらず、自分に投票してくれた女の子に結婚の申し込みが出来ます。が、全員「ある一定の条件」をクリアしないと承諾は得られません。この条件というのがまた人によってバラバラなのですが、大体はその女の子の過去を知り、抱える問題をクリアするのがキーポイントとなります。

・キャラクター解説
 さて、「ネクストキング」には、このディルを含め12人の女の子(正確には隠しを含めて13人)が登場しますが、全員ヒトクセもフタクセある、かなりの難物揃いです。一見なんてことなさそうなコに限って、壮絶な過去を引きずっていたりするので、ゲームが進行するにしたがって驚かされることウケアイ。
 今回描いたディルという猛獣使いの女の子は、子供のころ目の前で飼っていたドラゴンに母親と幼馴染のジョン君をムシャムシャ食われるという、凄惨な体験の持ち主であり、その時のトラウマで、幽霊になったジョン君以外の人とは真っ当に口がきけなってしまった(話し方がどうしても女王様口調になってしまう)という、変な人ではあります。
 こんな設定では、さぞかしドンヨリしたゲームかと思われガチですが、実際にプレイしてみると、意外にも明るい雰囲気。ディルのトンチンカン振りなんて、かなり笑えます。勿論、泣かすポイントはキッチリ押さえていますので、この辺は奇才・桝田省治(「俺屍」や「リンダキューブ」のプロデューサー)の本領発揮というところでしょう。
 余談。ボクはこのゲームに登場する女の子は全員好きなんですが、そんな中で特に3人選ぶなら、ディルとキャラウェイ(騎士)、マレイン(格闘家)というところ。何というか、全員トンデモナイ変人(ディルは前述のよーな人だし、キャラウェイは自殺常習者だし、マレインにいたっては多重人格障害者)デス(^^;。
 最後になりましたが、このゲームは声優さんが非常に豪華です。女の子たちの声は笠原弘子、丹下桜、高山みなみ、井上喜久子、藩恵子(!)、皆口裕子、冬馬由美、鶴ひろみ、勝生真沙子、天野由梨、荒木香恵、と。そんでもってディルの声は篠原恵美。でも一番の怪演は王様役の内海賢二(^^;カト。

コーナーTopへ