・「真・女神転生III-NOCTURNEマニアクス」より
「ダンテ」さん
・作品データ
発売元 アトラス
発売日 PS2:2004年1月29日
価格 5800円
・作品解説
前年発売された「真・女神転生III-NOCTURNE」の完結編。映画で言うところのディレクターズカット版といったところでしょうか。したがってストーリー上の大きな変更点はあまりないんですが、追加要素が大幅に増え、前作よりお得感はあります。ただし、その追加要素のおかげで、全体的に相当バランスの悪いゲームに仕上がっていて、初心者にはあまりお勧めできないゲームではあります。幸か不幸か期間限定発売ゲームなもので、もう既に入手困難ですが。
・キャラクター解説
ダンテさんはマニアクスから新たに加わった追加要素であるところの「魔人」の一人です。しかし、この人をマニアクスの登場人物と言い切るのは少々語弊がります。元々はカプコンのアクションゲーム「DEVIL
MAY CRY」の主人公で、マニアクスにはメーカー間の壁を越えての、コラボレーション的出演なのです。
ところでボクは昔っからアクションゲームは苦手なタチで、特にゲームが3D化してきてからは3D酔いが激しいこともあり、なるべく避けてきたジャンルなのですが、そういった理由で「DEVIL
MAY CRY」もこの文章を書いている時点では未体験です。なので、ダンテさんがマニアクスに出ると聞いた時にもせいぜい「カプコンのゲームの主人公がメガテンにカメオ出演するなんて時代も変わったよなぁ」程度にしか思ってなかったんです。が。
・・・奴との初対面はいまだに忘れられません。かつての東京、「受胎」によって混沌のボルテクス界と化した池袋サンシャイン60の屋上にすっくと立ち、主人公を鷹のような目つきで見据える男。そのファッションはヴァッシュ・ザ・スタンピードばりの赤のロングコートに2丁拳銃、背中に大剣。ドラクエのキラーマシーンを初めて見た時と同じくらいの衝撃を受けましたね。コイツぁ絶対ヤバイ人にちまいないっ!!
そのヤバい人は徐にサンシャインの屋上から一気に飛び降りてきて(しかも頭から!!)全く無傷で着地する(マンガの方はしたがってフィクションです。念のため)と、いきなり銃を構えて襲ってきたんですぅ。
「・・・・・・10分だ。その間に考えな。カンオケかゴミバコか・・・・・・自分の行き先をな!」
しかも言うことがイチイチ気障だ!何者だぁ〜ダンテさん!!
気になったのでデビルメイクライの公式HP等を色々調べて知った情報によると、ダンテさんは、
1.どんな仕事も引き受ける裏社会の掃除屋「DEVIL MAY CRY」経営者
2.その実凄腕のデビルハンターでもある
3.父親は悪魔でありながらかつて人類の為に戦った伝説の魔剣士
悪魔の血を引く男が何故デビルハンターをやっているのかとか、細かい情報は不明ですが、彼なりの深い事情や信念があるのでしょうな。どうやらただのヤバい人ではなさそうです。だからと言って、普通に話してわかる人でもなさそうですが。
閑話休題。目の前の戦闘をなんとかしましょう。E&Iやトゥーサムタイムといった強烈&凶悪&スタイリッシュな攻撃を次々と仕掛けてくるダンテさんを何とか退けると、とりあえず一時休戦になります。しかしゲームも中盤、アマラ深界にて。
「・・・来たな、少年。また会えると思ってた・・・・・・・・・・・・”大当たり”って奴だな。」
・・・うわぁ、会いたかったような、会いたくなかったような。
この後すぐには戦闘に至らず、ダンテさんと主人公、命を賭けた壮絶な鬼ごっこが始まります。逃げる主人公、鬼はダンテさん。必死で逃げる主人公の後ろから、奴は容赦なく2丁拳銃をぶっ放してきます!!かつて今まで逃げる敵の背中に、楽しそうに銃を乱射するゲームの主人公がいたでしょうか?いたかもしれませんが、少なくともヒーローの行動様式とは思えません。思えないけどやってくれるんです、ダンテさんは!!!
で、その後なんだかんだとありますが、最終的に仲魔にすることも出来ます。仲魔になってくれたダンテさんは、持ってる技のバランスが良く、発動コストも安めに設定されていて、滅法強いです。手順が何かと面倒ですが、一度は仲魔にすることをお勧めします。合体させられないし、一回仲魔にしたら外せませんが、まぁそこいらの魔王とか大天使よりは役に立つかと思います。