・「街」より
「青井則生」


・作品データ
発売元 チュンソフト
発売日 SS:1998年1月22日 PS(通常版):1999年1月8日 PS(廉価版):2002年4月4日
価格 SS:6800円 PS(通常版):5800円 PS(廉価版):2940(税込み)

・作品解説
 チュンソフトのサウンドノベル第3弾。渋谷を舞台に、8人+αの登場人物がそれぞれに絡み合い、複雑な人間ドラマが展開するやり応えのある一作です。登場人物がシルエットで展開された1作目の「弟切草」、2作目「かまいたちの夜」とは趣を変え、実写で展開しますが、これには当時賛否両論ありました。個人的には実写で正解だったと思います。まだ無名で初々しかったころの窪塚洋介や、珍しい喋らない声優さん(雪乃五月、平松晶子、谷山紀章、他にもいるかも)の演技が見られたりしますしね。サターンの後PSに移植され、今後PSPでのリリースが予定されています。

・キャラクター解説
 青井則生こと通称青ムシは、8人+αのαの方、いわゆる隠し主人公です。他の8人のシナリオにも登場し、その時は実写なのですが、主人公となった青ムシ編では、全主人公中唯一非実写のアニメタッチで進行します。実写が売りのゲームではありますが、この人の場合、そうでもしないとちょっと感情移入し辛いというのが主たる理由なんじゃないかと思いますが。つのも、腹蔵の無い言い方をすれば、この人キモいのよ。今でこそ電車男のおかげでリスペクトされた感のあるアキバ系ではありますが、アキバ男を受け入れ可な心の広い女性にとっても青ムシ君はキツいキャラです。見た目の気持ち悪さはしょうがないとして、性格が極めてネチっこく、チクりと脅しによってしか他人と接触できないコミュニケーション不全体質。高校生ですが過激な描写がウリのエロマンガで生計を立て、趣味はデジカメでパンチラ写真を撮る事。酷いでしょ?でも、このシナリオが終わる頃には、このどーしようもないダメ男が結構イイ奴なんじゃないかと思えてくるんだから、このゲームのシナリオライターって凄いですね。

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