雑記 【雑記topへ】
2004.05.31
マリ見てを16冊買った。

たしかインディアンのチヌーク族だったと思うが、ポトラッチという風習がある。経済や地位の優位性を誇示するために、贈り物を受けたらそれよりさらに価値のあるものを送る。これを相手が参るまで互いに繰り返すのである。自分はこれだけの財産を放出しても平気なのだ、と相手を威圧するのだという。なかには気前がよすぎて自分の財産がなくなったなんて漢らしい話もあるらしい。現代にあって、流行りモノを次から次へと買って余剰と化したアイテムを知り合いに破格で譲ったり無期限貸与するというのは、この風習が根底にある。というとまるで民明書房だが、そう外れていないのかもしれない。かんべむさしに「ポトラッチ戦記」という話がある。国同士が軍や工業品や人間といったリソースを相手国をビビらすために気前よく消費しあうのが戦争の本質だ、という話。連日の海外ニュースを見てると、どっちが虚構なのやら。
2004.05.30
車を買った。

原付で事故って鎖骨を折られたことがある。当時大学4年。サークル部屋から研究室のある場所へ向かう最中に、駐車場からひょいと出てきたレビンに弾き飛ばされた。その衝撃自体は大したことがなかったのだが、派手に転倒して肩から落ちて鎖骨が見事に折れたのである。指は普通に動くのだが腕が全く使えなくなり、日常に色々支障をきたした。たとえば、友人から心配の電話があるのは有難いのだが、寝ているときに電話がなると寝ぼけて怪我した方の手を突いて悶絶したり。原付が使えなくなったため登校が面倒になったため、半ば引きこもりな日々を送ったような。事故の保険でそこそこ潤ったような記憶もあるが、健康にはかえられんとしみじみ思ったものだ。ちなみに事故った瞬間に思ったことは、ああ今晩のリクルータのタダ飯にありつけなくなるなあ、だったのを克明に覚えてる。走馬灯とかなり違う。
2004.05.29
早起きしてしまった。

ベーマガの名物に1行プログラムというのがあった。1行に書けるコードはたかだか200文字。たったそれだけの空間で遊べるゲームを作る職人芸と執念にビビッたものだ。ところでワシの携帯は古い。長いメイルが書けない。250バイトで芸のある文章を打てる境地はまだ遠い。
2004.05.28
鳥ハムを作った。

最近、他人のアカウントでネットバンクから金を引き出したり、オンラインゲームをやったり、掲示板で暴れたりして、不正アクセス法で捕まるニュースを見る。よく聞くのが漫画喫茶のような不特定多数が使うPCから他人のアカウントを盗むという手口。漫画喫茶のPCなんてセキュリティのガタガタな端末でネットバンクを使う人間がいるという事実にも驚愕だが。これは、PCにキーロガーというキーボード操作の逐一記録するプログラムを仕込んで、他人のキーボードの操作を後から再現して情報を盗んでいるのである。ほかにもたとえば、ディスプレイケーブルからの漏洩する電磁波を拾ってモニタを覗くなんてのもある。そういえばどこかだで、クレジットカード情報を盗むために架空のATMをでっち上げたなんて対費用効果を度外視した手口も聞いたことがような。努力の方向がなんだかおかしい。そしてもちろん、ワシのコーディングスキルもろくでもない目的で発達したのであった。
2004.05.27
防災訓練があった。

年に一度の防災訓練が妙に気合が入っていた。実践に備えて真面目にやらんと意味がないのは分からんでもないが。訓練予定時刻は会議の真っ最中で、とても防災訓練なんぞ付き合ってられるか、といった雰囲気だったのだが。館内放送がかかる。いきなりガチャンドタンのSEから始まって、地震発生だの火災発生だの何階の人間はどこの階段で降りろだのサイレンだの消防出動要請だので間隙なくアナウンスが流れて会話もロクに出来ない。会議のメンバも渋々避難したのであった。ところが何を考えたのか屋外の集合場所が冗談のように狭く、豚ストレス症候群でも起こしそうなくらいの混雑。マシン室で昼寝でもしてりゃ良かったような。ところで、階段を20階分降りたツケはいつ来るのやら。
2004.05.26
アイスを買った。

河豚は食文化の極みだとする説がある。河豚にはテトラドキシンという毒が含まれる。これは非常に強力な毒で当たればまず死ぬ。当たれば死ぬところので、テッポウの異名をもつくらいである。しかもややこしいことに河豚の種類によって毒の含まれる部位が違うのである。河豚にあたった人間は、ワシはどこそこを喰って当たったと云い残して死ぬ。そういった命がけの多くの体験談が集積されて、今日の河豚料理文化が存在するのである。結果的に河豚は喰えたのでまだ救いがあるが、松ぼっくりやヒトデのような結局どうやっても喰えない食材の調理法に生涯をささげた一族もいたのだろうと思うと目眩にもにた感動を禁じえない。
2004.05.25
腹痛い。祓いたい。

ここのサイトはメイル経由で更新ができてありがたい。ところでワシの会社でも有害サイト遮蔽ソフトを導入しているのだが、このサイトは出会い系に分類されてしまって会社からのアクセスはブロックされてしまう。ちゃんと更新されたのかは部屋に戻って見るまで分からなかったりするのであった。誰がどんな基準で有害認定をして設定しているのかは謎だが、いまいち基準が不明で困る。ビックブラザー。ブロックには全く参照不可能な規制とアクセスが記録される監視の二つがあるが、プロキシに全アクセスログが残っているのでいまさら監視も何もないだろう。遮蔽対象となるかを予想して遮蔽ソフトに引っかからない程度にヤバいサイトにアクセスしてみる、というなんだか本来と違う楽しみが出てきていたり。
2004.05.24
バファリン在庫切れ。

かれこれ10年くらいの偏頭痛持ちである。偏頭痛はその名の通り、頭の片側が痛む。片頭痛とも書く。痛みは脈にあわせてズキンズキンとくる。脳に痛覚はない。頭の中の血管が拡張して炎症を起こしていて、これが痛みとなるのである。ストレスや寝不足、低気圧などが原因と云われるが、はっきりした原因は分からん病気なのだとか。で、頭痛が始まると気が散って何も手につかん。眠ることすら出来ん。あまりよろしくないとは分かっているが、バファリンが手放せん。なお、偏頭痛は普通右側が痛くなるのだという。ワシの偏頭痛は左側。偏頭痛まで天邪鬼である。
2004.05.23
自炊、洗濯、植木の世話、リダイアル。

ネットオークション、というかヤフオクのおかげで誰でもお手軽に転売稼業が出来るようになった。従来は暴力団の資金源であったダフ屋業界に、素人がそうとはあまり意識しないで続々と参入しているという。いきおい暴力団系ダフ屋もヤフオクに進出せざるを得ず、何にせよ金を稼ぐのは大変なことだ。なお、こういった素人のダフ屋行為を業界ではシロダフと呼ぶらしい。ダフ屋行為なのか余ったチケットを譲ろうとしているのかが見分けがつかないため、摘発は難しいのだとか。もっともリスクも高い。プロ野球のチケットを100万以上も買ったものの転売が全くうまくいかず、仕方なく試合日に球場前で自力で転売を試みて御用となったサラリーマンがニュースになったことがある。・・・歌謡ショウの時期になるとどうしてもこんな話題が思いつく。
2004.05.22
千葉モノレールはパスネットが使えん。

大学のサークルの合宿はほとんど呑み会旅行みたいなものだったが、会誌に載せる創作を持ち寄って互いに品評を行う場も一応あった。ワシも作品を提出していたが、いつも合宿前日に一夜漬けで創作を仕上げていた。短い創作でも原稿用紙20枚もあると徹夜作業となる。横着なのやら勤勉なのやら。そんなわけで毎年寝不足で合宿に向かっていたものだ。ある年、いつものごとく出発前夜になってようやくワープロに向かってポツポツと原稿を打ってみたところ、思いのほか話が広がってしまい一晩でオチがつきそうになくなってしまった。気がつけばすでに夜は明けてきている。さて、どうしたものか悩んでいるうち、つい寝入ってしまった。・・・目覚ましに飛び起きたのが合宿の集合1時間前である。焦った挙句にどうしようもなくなって、それまでの伏線をすべて無視して唐突にヒロインがキレて終わる話にしてしまった。なんだか火浦功みたいが、向こうはそれが商売になっているのだからプロはエラいもんだと思ったり。
2004.05.21
修羅場の足音が聞こえる。

ベビーカーを押す母とそれに伴う旦那を見た。よくある光景だが、ベビーカーにも旦那の腕にもおんなじ顔をした1歳くらいの幼児が寝息を立てていた。双子である。日本人夫婦に双子が生まれる確率は1/120程度だとか。で、その双子であるが、二人とも寝付いたのを見計らって母親が用事でいなくなってしまった。まもなくして幼児二人が交互にむずがりだした。どこかで繋がっとりゃせんかい。父親は娘を両脇に抱えて大奮戦である。結局全然手が廻らず、ついには近くにいた見ず知らずの女性が片方をあやして事なきを得ていた。実はこの女性も双子で、双子の苦労は分かるのだとかなんとか話しているのが聞こえた。ところで、双子といえば高校のときの友人を思い出す。双子にありがちな韻を踏んだ名前のこの兄弟、名前の固有部分を取り出すと、なんでだろ〜なお笑いと完全に一致してしまうのであった。不幸な偶然である。
2004.05.20
お好み焼きを焼いた。

地球の地表にぴったりと紐を回す。大体4万キロくらい必要になる。これに10m追加してやる。たるみを均等に広げてやると地表と紐の間にどれくらい隙間があくか、という有名な問題がある。答えは157cm。別にこれは地球だろうがピンポン玉だろうが同じ結果になる。直径には依存しないのである。さて、無限に硬く軽い物質で、直径が地球よりやや大きい球を作ってこれで地表を包んだとする。このときこの物体にかかる重力はつりあうため地球に触れずに停止する、ような気がする。※タイトルと本文に脈絡はありません。
2004.05.19
身近にあったカオス。

ついさっきの話である。倉庫にある食材で自炊でもしてみようと思ったのだが。手前においてあったネギが開花しているくらいはまあ想像の圏内。米の袋をずらすとザーッとこぼれる米。まさかネズミにやられたか、と思ったがネズミにつきものの糞や獣臭はない。はて。・・・いつからそこにあったのか知らんが、倉庫の奥にあったジャガイモが発芽してエラいことになっていた。人知れず伸びた根はダンボール箱や米の袋にまでしっかりと食い込んでいた。ビニール袋突き破るか、普通。無論、ジャガイモはすべて燃えるゴミ行きである。気がつくのが遅れていたらジャガイモが収穫できたのかもしれない。もちろん自炊は中止。ポテチかじりながらこれを打っている。
2004.05.18
そういやサバト予約の季節か。

サバトとこ某歌謡ショウ、いつもエラい人気で全然チケットが取れん、らしい。物好きなことに某氏などチケット欲しさにファンクラブにまで入って社員に布教活動をしているとかいないとか。そんなわけで毎年今ごろになると例の3人組みは電話と携帯フル稼働でチケット確保の騒ぎである。ところが何年か前の予約開始日にワシは出張中だった。正確には出張前日の余暇を利用した乗りつぶしで石勝線の追分駅にいた。某氏いわく、公衆電話から電話予約すべし。列車が去って無人の夜の待合室で狂ったように電話をかける羽目に。思いっきり不審人物である。改札を抜ける客の白い目に耐えつつ、繰り返すこと1時間。ワシのかけた電話で予約が取れてしまった。しかもかなりいい席である。公衆電話は災害時のことを考え、一般加入電話よりややつながりやすいためだろうか。困ったら追分駅から電話予約するか、などという云い回しが発生した瞬間である。通用する人間はこの3人のみだが。
2004.05.17
適当に移転してみた(けど、やっぱり戻した)。

週末家をあけて帰ってきてみればメイルやら新聞やら留守電やらが山盛りに溜まっており、適当に処理するだけで日付が変わってしまう。明日に備えてとっとと寝るためにやるべきことをとっとと処理せにゃならんときにこそウェブサイト構築に力が入ってしまったりするのは、試験前に掃除おっぱじめるが如し。・・・ところで、一部で妙な人気を呼んでいる大泉学園駅前のショッピングモールゆめりあであるが、ワシはあそこでSPAMなどを買っていたりする。輸入食材の安い店があるのである。しかし、アレだ。大泉学園まで来ておいて東映撮影所に行かんのは片手落ち(何のだ)と云われても仕方あるまい。
2004.05.16
FreeCell、誤操作により862連勝で終了。クソ。

学生時代の手抜きレシピの極み、デカ茶漬け。茶漬けの時点でもう手抜きなのだが、さらに手を抜けるところは全部抜いているのが特徴。飯を2合ほど炊く。炊けたら飯釜に直接茶漬けの元を2つくらい入れる。そこにお湯ではなく水を注ぐ。余熱で水がほどほどの熱さになるうえ、洗い物は飯釜一丁ですむ。つまり飯釜から直接喰うのである。鍋からラーメンをすするのが進化(退化か)したものと思えばよい。問題はとても人様にみせられる姿ではないことだが。実家から米だけは売るほど送られてくるので、喰うに困ったときはよく茶漬けだの雑炊だの粥だのを喰っていたものだ。
2004.05.15
ぼちぼちと路上実習中。

ノートPCを飲み屋や電車の網棚に置き忘れたために情報漏洩がおこることがあるそうだ。置き忘れられたノートPCには付属品が添付していないので中古屋に流しても大した金にはならんはずだが、忘れ物には届かんと見える。そういった事態に備えてPCに何らかのガードをかけることがある。パスワードが一般的だが、認証カードやドングルといった認証用小道具を使うこともある。小道具をなくしたら本人もPC使えんけど。そんなところから、本人以外は持っておらず本人も持ち運び忘れることのないものを使った認証方法が考えられるようになった。指紋や網膜を使った認証、バイオメトリクスである。指紋認証機能を搭載した携帯やPCが実在する。映画6dでは主人公が敵の死体から指だけもぎ取って敵施設の認証を抜けていたりしたが。こういった画像などから本人認証を行う技術はパタン認識と呼ばれる。この技術を使うと理論上はキータイプやマウスを動かす癖、閲覧サイトの傾向といった情報でも本人確認が可能である。なんか厭だが。
2004.05.14
鉄拳5か。

太巻きといなり寿司の折り詰めを助六寿司と呼ぶ。これは江戸時代の歌舞伎、助六由縁江戸桜から来ている。主人公が助六という名前で吉原に忍び込んで大活躍するといった快活な演目なのだとか。この助六の愛人が揚巻。揚がいなり寿司で、巻が太巻き。あわせて揚巻。揚巻の愛人が助六。助六寿司、である。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな感じだが、当時はこういったネーミングが洒落ていたのか。で、晩飯は手巻き寿司。ところで、手巻き寿司は楽な部類の料理だとかで、実家にいたころはたまに食卓に並んだような記憶があるが、ちまちま巻くのが面倒で一人だけ丼に盛り付けてオリジナルのチラシにして喰っていたような。
2004.05.13
八面六臂。

ワシの住処から駅への非公認ショートカットルートが廃止となった。ショートカットは敷地の裏手の塀を乗り越えるルートなのだが、その先にあるのが駐車場。物騒なこの折に駐車場内に他人が出入りする嫌うのだろう。駐車場管理者から寮長に苦情が入ったらしい。非公認を公認化する動きもあったがすべてご破算となり、ショートカットルートを構成したビールケース等はすべて撤去となった。そんなわけでまた数分部屋をでる時間が早くなったのであった。それくらい見逃してくれよ、と云いたいところだが来月からそこの店子になるので、ここに書く程度で済ます。
2004.05.12
PSPのターゲット層から零れ落ちそう。

江戸川乱歩はエドガー・アラン・ポーをもじってつけられた。他にもこの手のペンネームはある。クインシー・ジョーンズからつけられた久石譲。アーサー・C・クラークから浅倉久志。ファンタジー小説の大家、ロード・ダンセイニから団精二など。こういう話題になると必ず出てくるのがイーデス・ハンソンから半村良。本人いわくこれは単なる偶然の一致とのことだが、まことしとやかに云われるようになっている。ちなみに逆の日本に感銘を受けて和名な名前をつける外人もいる。昔巨人にいたガリクソンの息子、ガリクソン・クワタが有名。なお、本名でない名前を源氏名と云うのは源氏物語の登場人物のほとんどが本名を名乗っていないため。ちなみに前述の団精二はトリビアの偉い人、荒俣宏である。
2004.05.11
NY市場、という見出しにも反応してみたり。

ボルヘスに、バベルの図書館という話がある。この世に存在しうるあらゆる書籍を格納した図書館が舞台である。あらゆる、である。本は有限な種類の文字が有限回くりかえされたものであるから、たかだか有限種類しか存在しない。有限であればそのすべてを収集することも可能である。ちなみに、バベルの図書館の蔵書数は91万桁ほどになる。この物語の主人公は、あらゆる情報にアクセスできることを一旦は喜びはしたものの、目的の本を探し出すことが絶望的に困難であることに落胆する。実はこの図書館にある本のほとんどすべては読むことのできない記号の羅列なのである。aaaの隣の本はaabでその隣はaac・・・。ほしい情報を探すことが、ほしい情報を生み出す行為となんら変わらない。情報が多いと検索のコストが馬鹿にならんのである。ネットの情報の海をたゆたいながら思う。
2004.05.10
献血を断られて、凹む。

職場で年に数回献血活動があるのだが、事前登録をしなくても献血できることをやたら強調する。仕事の最中に全館放送で飛び入り献血大歓迎、みたいな内容の放送を流している。周知放送はいいのだが、この放送内容が妙なことになっている。献血は3日間行われるのだが、初日は割と平穏な内容も日を追うに従いだんだん勧誘が熱心になってきて、最終日にはまるでパチンコの呼び込みみたいな形容過剰な内容になってしまうのである。今ならもれなくなんとかがもらえます、現在混雑もなく大変スムーズに献血ができるようになっております、ぜひともこの機会に皆さんお誘いあわせの上あーたらこーたら。軍艦マーチでも流れ出しそうな勢いである。アナウンスの声は至って平静なので、書かれた原稿を読み上げているのだろうが、一体誰がそんな献血らしからぬテンションの高い勧誘原稿を書いているのやら。
2004.05.09
都内初運転。

自慢でもなんでもないが、ワシが免許を取った場所はとんでもない田舎だったため、路上教習で車線変更ができなかった。近場に複数車線の道路がなかったのである。のどかなハナシである。所内で無線教習のときの出来事。たまたま残りの車は路上に出払っており、ワシの運転する車だけが気だるい夏の昼下がりの所内をたらたらと走っていた。教官もダレまくりで、そこ曲がってみて、縦列してみて、と適当な指示が飛んできていた。急にブーンという羽音がした。気がつけばフロントガラスにカツカツと何かがあたっている。黒い塊が飛んでいる。なぜかスズメバチの大群が所内を横断していた。わー。パニックになるワシと、そんなことはまったく気づかない教官。スズメバチから遠ざかるべく、無線指示を猛烈な勢いで消化し車を走らせた。車の中は安全だと気がつくまでしばらくかかった。
2004.05.08
カプリチョーザ納め。

カプリチョーザは気まぐれ、という意味。チェーン店なので、メニューごとに全店舗で統一的なレシピがあるらしくどの店で食べてもそんなに味は変わらないのだが、毎週喰っていると同じ店舗でも出来上がりに意外とばらつきがあることに気がついた。あるパスタは、味は大体いつも同じでも、妙に汁っぽかったりすることがある。ワシはペンネがお気に入りなのだが、パスタが混入していたこともある。立喰いそばにうどんが一本まざっているようなものか。味はチェーンで統一されているが、メニューの品揃えは店舗によってかなり違う。たとえば、海浜幕張店には一人分というサイズがない。そんなことを知らずに友人と初めてそこに入ったとき、人数分取り分けサイズ(3人分弱)を頼んでしまってかなり途方にくれてような気がする。躾がよいので残らず平らげたが。
2004.05.07
インストール待ち3時間。長いッス。

ワシの部屋は駅からの道順が少々ややこしい。車も通れないような小路が公式最短ルートとなるため、知らないと曲がり損ねてしまう路地があったりするのである。そんなわけでワシの部屋に訪ねてくる人間は茶畑だの竹林だの釣堀だのおよそ首都圏らしからぬランドマークをたよりに歩くことになる。ところがそのランドマークのひとつ、茶畑が帰り道には更地になっていた。今朝までは青々と繁っていた場所である。収穫もすることなく重機でつぶしてしまったとのこと。駅から近い場所なので宅地転用されるのだろう。農業は高校生のバイトより儲からない商売であるからして、転業もむべなるかな。なお、ムベはアケビ科の植物。
2004.05.06
自動改札が壊れたかと思うくらい思いきり鳴りひびく。なんでだ。

電車は揺れる。ひっくり返っては堪らんので何かにつかまる。通勤電車だと捕まる場所であるつり革やドア脇のポールはかなりの激戦区となる。いつだったか手近につかまるところがなくて困った幼女がワシの足に抱きついてきて、萌えたものやら困ったものやらということもあったが。以前使っていた朝の電車にいつも同じ駅から乗ってくるオバさんがいた。このオバさん、決まった場所のポールが大のお気に入りらしく、辺りに人が居ようがお構いなしにそのポールに手を伸ばしてくる。人がいてポールに近寄れなくて腕が届かずほとんど指先しか触れていないような体勢でも本人はそれでいいようだ。揺れに対する備えの意味がまったくないのだが、ポールにつかまる手段と目的が入れ替わっている。そこまでして確保しても、次の駅で大量乗車があるためかなり頑張っても人波に押されてあえなくポールから引き剥がされて車両の奥に押しやられてしまう場所だったりもするのだが。
2004.05.05
で、結局、押入れ掃除は未完了のまま連休終了。

押入れがエラいことになっている、のは随分前からだが、さすがにどうにかする必要が出てきた。押入れの底に堆積している古いCD、ゲーム、小説に漫画は強制即日BOOKOFF行き、単行本化されていないハナシが掲載された古雑誌も即日古紙となった。気がつけばあまり未練もない。もう収集する段階は過ぎたのか。何かに夢中になった場合、まずはそのコンテンツを味わう。次の段階になると、コンテンツを網羅的に集めだす。そのうちコンテンツの入手速度が賞味速度を上回り、コンテンツの未消化が始まる。いわゆる積読や積ゲーである。さらに次の段階になると、発売されたことを確認しただけでコンテンツそのものを買わなくなる。買ってもどうせ消費する時間が取れなくなるからである。そして最終段階では発売されたことにすら執着しなくなり、めでたくオタク界から抜けたことに気がつく。抜けた、というより脱落した、と云うのが正しいのだが。そういえば鉄拳4以来ゲーム買ってないのう。
2004.05.04
そういえば海浜幕張駅のポスター、5/4(祝)ってなってたなあ。今日は休日であって祝日ではない。

chiptuneという文化がある。ワンチップ音源で音楽を奏でる、というものでファミコン時代のいわゆるピコピコ音楽の雰囲気を思わせるノスタルジックな味わいがある。PSG3音、ノイズ1音を鳴らせるファミコン程度の音源が使われることが多い。ワシがはじめて買ったパソコンも同じ程度の音源だったので、当時のゲーム音楽を力の限り打ち込んでいたものだ。なので、PSGの表現力は知っていたつもりだったが。・・・魂消た。積年の技術の蓄積は恐ろしい。とてもPSGとは思えん曲ばかりが発表されている。中にはエンベロープを活用して、歌っているように聞こえないこともない曲(微妙)まである。ハードをギリギリまで使い込むのはよくやられることだが、ここまでいくとなんだか鬼気迫るものがある。そういえばグラフィックの出せないはずの無改造MZ-700でグラフィカルな野球拳が発表されたのも今世紀に入ってからだったか。
2004.05.03
車買出し紀行、空振り。ディーラーって連休は休みなのか。

一番シンドかったバイトをやっていたときのハナシ。隣県の場末なキャバレーの照明工事に借り出された。片道100キロほどの場所だったので、高速で出かけることになった。集合(といっても社長とワシの二人しかいないのだが)が朝の7時。集合場所にやってきた社長の運転するバンの助手席には喰いかけの弁当が広げてある。寝坊だかなんだか知らんが朝飯を喰う閑がなかったのだとか。高速の料金所の前でいきなり車を止めた社長いわく、運転変わって。へ。成り行きで高速をワシが運転する羽目に。運転を変わった社長は助手席で朝飯の続き、および居眠りである。事故っていたら保険がどうなっていたことやら。実はこれが初めての高速道路運転経験だった。隣で呑気に飯を喰っていた社長はこの事実をまったく知らなかったと思われる。だって、聞かれなかったし。
2004.05.02
日本橋でチョロQを買って、帝国ホテルで晩飯。

従姉が帝国ホテルで結婚式を挙げたのは随分前のことだ。その前夜、JNetHack-MLのOFF会でしこたま呑んだため、かなりふらふらな感じで参列した覚えがある。さて、式がはねたあと弟が帰りの飛行機の時間まで閑だ、というので別に何をするわけでもないがワシの部屋まで連れて行った。マックで飯などおごったり。・・・浦安〜羽田の時間を読み違えていた。浦安〜日本橋〜羽田のルートが、休日はあまり連絡がよくないなどついぞ知らずに出かけた。実は間に合わないというのがわかったのが、京急蒲田を過ぎる辺り。まったくテツが聞いて呆れる。羽田に着いたのはフライト3分前。弟に陳謝の上、あわただしく送り出した。駄目ならこまちの最終便をおごらにゃならんなあ、と呆然と見送ったものだ。運良く運行が10分ほど遅れていたためなんとか飛行機に乗れたようで、ワシが部屋に戻ったらすでに留守電に実家から弟の到着の知らせが入っていた。ここ10年でもっとも焦った経験だと思う。
2004.05.01
ポンポコリン。散髪。

となりのトトロは昭和30年代の多摩地区の情景がモチーフになっている。トトロという名詞は所沢の所のもじりであるし、おかあさんの入院していた七国山病院もモデルが実在する。七国山病院の最寄り駅である東電鉄の七国山南駅は西武鉄道の西武園駅である。おかげでワシの住む辺りはそこら辺中がトトロの森と呼ばれて散歩コースが設定されていたりする。ワシが近所のスーパーにツッカケで買い物をしている隣で、トレッキングシューズを履いた中年夫婦が散歩を楽しんでいたりする。ところで、小説版のトトロの導入部は草壁一家がオート三輪に家財道具をくくりつけてガタゴトと田舎道を松之郷本村に向かってやってくるシーンから始まる。映画ではカットされたため歌われることがなかったが、おとうさんが、5月に五月(サツキ)と五月(メイ)を乗せて♪というオリジナルソングを歌いながら引っ越してくるのである。
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