雑記 【雑記topへ】
2003.11.30
買い物3回。

車道を通って最寄のスーパーに行くと意外と遠い。いつも車が入れない狭い生活道路の近道を歩いていく。ところで、この狭い小路の傍らに掲示板がたっている。あまり気にかけていなかったが、よくよく見てみると公的な掲示板ではなく、その敷地の持ち主の私的な掲示板らしい。今日見たところ、焼き伸ばしていない普通のサイズの写真が数枚張り出され、その脇に写真のタイトルが書いてあった。九州旅行の旅行記のようだったが、誰が見るんだ、こんなの。そういえば夏ごろには、カブト虫の幼虫一匹200円で売ります、というのを張り出していた。日に何人も通らない路地の道端である。売れなかっただろうなあ。・・・という文章を載せているこのサイト自体が日に何人も閲覧者のいない、過疎地帯に建つ電光掲示板みたいなものだから、あまり笑えん。もちろん最大顧客は検索エンジンのロボットである。
2003.11.29
昼飯にカプリのパスタ喰ったら、晩飯喰えなくなった。小食になったものだ。

時計を故意に少々進めておくと、実際の時間まで少々余裕があるので余裕を持った生活ができる、というのは生活の知恵だろうか。実際は時計が進んでいるのを自分でしっかり認識しているので、進んでいる時間差までちゃんと予定に組み込んで使ってしまうので、あまり余裕はなかったりする。それどころか余裕を過大評価してしまって、かえって時間に遅れてしまっていたりする。下手な考え休むに似たりよったり。ワシの実家にはもう50年近く使っている振子時計があるのだが、こいつはずれまくりだった。振子時計は振子の単振動の周期を元に時間を計るのだが、振子の周期は振子の長さできまる。温度により振子が微妙に伸び縮みするため、夏には時計が進み、冬には時計が遅れる。10分くらい平気でずれる。が、遅れと進みが相殺されるため、しばらく放っておくとだんだん正しい時刻に戻ってくる。結局、滅多に時間を合わせることなく使っていた。あまり時間に追われる生活をしていない田舎ならでは、である。
2003.11.28
ワシが職場グループの平均年齢をかなり押し上げているという事実が判明。大いに凹む。

小学校の文化祭のバザーで食堂をやったのことがある。クラスを3つ位に分けてそれぞれのグループが別々の店を構える趣向だった。といってもメニューは全店同じで、調理は父兄。会計は事前に食券購入するようにしていたので金銭授受もなし。児童の仕事は教室の飾りつけと当日の給仕だけだった。飾りつけの一環として、店の名前をきめる、というイベントがあったのだが、これがえらく揉めた。ここで食べたいと思わせる名前にしよう、という発言をしたところ、なぜか店の名前は「ココ」に決まった。もちろんそういう意味で云ったんではないと思うんだが、なんとも発想が小学生である。
2003.11.27
多分61khit。

今日のブタニュース。餃子で有名な町の大学教授が女子学生をブタよばわりしたとワイドショーのネタになっていた。なんだかなあ。高校までは授業であるが、大学は講義である。授業は学問を授けるものだが、講義は学問の解説である。講義は学生に学問を解説はするだけであり、理解させる義務はない。つまり、講義主催者は理解する気がない学生の面倒をみる必要がないのであり、やる気のない学生を無視するなり、講義室から追い出すのが正しい対応と云えよう。ところで、ワシはこの大学を受験している。ありがちな大教室で3人がけの長机の両端にカンニングできないように離れて座るという形式で試験を受けた。全員通路に面した席なので途中退室もスムーズ、のはずだった。なぜかワシの座った席の通路にはデカい柱が建っており、そちら側に出ることができない。試験を終えても隣の席を経由しないと退室できなかったので、しょうがなく寝てたような記憶がある。当時は試験に忙しい隣人を押しのけて退室するほど神経が太くなかった、らしい。
2003.11.26
メガネ忘れた。うー。

筒井康隆の幻の作品に「人、世に三人あれば」というのがある。エッセイでその存在のみが公表されている未発表作品である。いわゆる放送禁止用語が連発される話のため、内容は非常に面白いのだが発表されることはありえないと云われている。内容の不明のこの話、ファンの読みたい心理がいつの間にか幻の名作にしてしまっている。ところで、馬の首という怪談がある、らしい。あまりにも恐ろしいため、それを聞いた人間は死んでしまうのだというが、馬の首自体がどういった話かは謎である。なにせ聞いたら死ぬから、知りようがない。なんともメタな怪談である。もしかしたら、例の小説もタイトルだけが存在するメタな作品なのかも知れない。
2003.11.25
ハイビジョンの日。走査線1125本。

毎週月曜日のささやかな楽しみは無料バイト情報誌の表紙。すっとぼけた顔のブタがバイトをしているイラストになっていて、月単位でちゃんとオチもつく。これがなんとものんきで心癒される。ちなみに今月はハンバーガーを作っていたのだが、オチはハムの変わりに自分の鼻をハンバーガーに挟み込むというものであった。いいのか、それで。仕事のジョブとかけてジョブーブという名前のブタらしい。今月はもう一週あるのに先週号でオチがついており、もしかして打ち切りかと思ったが、何周年か記念の特別イラストのためにオチが一週早まっただけであった。このブタを毎週チェックしているものだから、ブタがらみのニュースにも妙に耳ざとくなってしまった。最近のブタニュース。北海道で運送中の荷台から逃げ出したブタが、走行中の車に衝突。車ははじかれてブタを捕まえようとしていたトラックにも激突して、車の運転手が亡くなった。エラい迷惑なハナシである。なお、ブタも一緒に天に召されたとのこと。
2003.11.24
晩飯のパスタ。火力が強すぎて鍋からはみ出たパスタが黒焦げになる。わー。

人はいずれ死ぬ。死ぬとニュースになる人がいる。死んでから取材していてはニュースにならない。ということで、ニュースバリューのある有名人の死亡記事は、いつ亡くなってもいいようにあらかじめ準備されている。また、スポーツイベントでは勝った場合と負けた場合の両方のニュース原稿を準備しておいて、結果にあわせて一方を使うのだという。去年のワールドカップ予選最終戦の結果を間違って負けた版をニュースサイトに載せてしまい大騒ぎになったところがあったような。トラは死して皮を残し、人は死してWeb空間に文章を残す。そのうち、時世の句をあらかじめ作っておいて自分の死後にサイトに自動的に最終更新がされるように細工をしてから、亡くなる日記サイト運営者が出てくることだろう。まあ得てしてそういった準備を万端に進める人間ほど長生きしたりするのだが。なお、先にあげた想定死亡記事には何十年も机の肥やしになっている原稿もあるらしい。
2003.11.23
みかんを箱で買って、担いで帰る。これも大人買いか?

ワシのPCで最古のファイルは何か。さすがに8bit時代のファイルは残っていなかった。16bitマシンを買ったのは今から14年ほど前だが、しばらくはHDDを持っていなかったので初期に作ったファイルもやはりほとんど残っていない。黴の生えたFDごと奇麗サッパリ捨てたと思われる。結局、現存する自分で作った最古のファイルはタイムスタンプが1990/12/05のCG。当時はじめて触ったマウスでのお絵かき環境に結構夢中になって、何十枚かCGを描いてはパソコン通信にアップロードしていたのだが、その最初の一枚である。若気の至り、汗顔の至りである。さて、そんなワシのPCの中の最古の部類に入るファイルに1991/7/8作成のこんなファイルがある。FLOREN1.MAG。確か七夕の呑み会でサークルの仲間がドヤドヤとワシのアパートに上がりこんできて、人のPCに勝手に描き残していったイラストである。なんだかやたら目つきの悪いフローレンがムーミンに脅しをかけているイラストである。どうでもいいこのイラストがなぜかずーっとPCの片隅に保存されていた。コイツを描いた人間が社会的地位を得た暁に強請る材料にするため、だとしたら今日がその使い時か。ということで、恭喜恭喜。
2003.11.22
宮崎系番組に押井が出ていた。

畳にも目があるように、じゅうたんにも目がある。じゅうたんの毛もある方向にそろって生えているのでその方向に対しては上に載せたものが滑りやすい。さて、本日ワシの部屋に次期主力暖房装置としてホットカーペットが導入されたのだが、ワシの部屋の居間はすでにじゅうたんが敷いてある。ので、その上にホットカーペットを広げた。ところがこの上で生活しているとそのうち下に敷いてあるじゅうたんの目に沿ってカーペットが段々とずれていく。上に載ったテーブルごとずれていく。放っておいたら一日と待たずにカーペットは壁際に溜まってしまいそうな勢いである。仕方なく寝る前にカーペットを引っ張ってもとの場所に戻す、という新しい日課ができたのであった。もしかしたら無くし物もじゅうたんの目の下流に引っかかっているかも知れんな。
2003.11.21
講演会という名の居眠りタイム@三田の笛ビル。

Javaの次期リリース1.5のコードネームはTiger。OSやCPUには製品名が確定するまでは開発コードネームが与えられることが多い。だいたい英語由来だが、なかには日本語由来のコードネームを使っているものもある。Muleが源氏物語、SKKが日本の駅名を使っている。なんだか様にならない、と思うのは日本語に慣れているためなのかもしれない。英語圏では漢字の象形的なイメージが受けるらしく、漢字の刺青をしている人間がいるとかいうし。歴代のJavaのコードネームは生き物で、鳥玄坊(1.3)、コオロギ(1.3.1)、バッタ(1.4.1)、カマキリ(1.4.2)、トラ(1.5)、トンボ(1.5.x)、馬(1.6)と連なるのだが、なぜかマーリン(1.4)というのがある。アーサー王伝説に出てくる魔術師である。ここだけなんだか脈絡がない、というかマーリンは人間ではないのか。

後日談
マーリンってカジキって意味なのか。
2003.11.20
社内報の原稿料をもらう。

クレジットカードのクレジットは信用という意味。ゲーセンの、コインいっこ入れる、ではない。信用を金に換えるわけであるからして、顧客の信用度の調査には余念がない。クレジットカードの会社にはそのカードの利用履歴がすべて抑えられており、その履歴から予想される範囲から大きく外れる買い物については承認されないことがある。普段小額の支払いしかしていないカードで、ある日与信枠一杯の買い物をした場合に電話で詳細を聞かれたりする。システムがある条件にしたがって自動的に危ない客を識別しているのである。この選別基準は公表されていないが、支払いが前月の何倍かになった場合や、何ヶ月か連続で支払いが閾値を超えた場合などをチェックしているはずである。人が何を買おうが大きなお世話であるが、これは盗難カードの不正使用を防ぐためでもある。なお、買い物履歴があればその顧客を結構プロファイリングできてしまうため、履歴情報はある種のアンダーな商売人には垂涎の情報なのだとか。
2003.11.19
洟かみすぎて鼻血が。

最初に手に入れたパソコンはPC6601だったが、ワシはこれを改造していた。といってもクロックアップなどといった気合の入ったものではない。P6系はホビーユースということで、ジョイステッィクのコネクタを備えていた。当時はユーザマニュアルには普通にそういったコネクタの信号線が説明されており、それによると信号線のうち一本がGNDで残る線がカーソルの上下左右とスペースに対応していた。何も考えずに、本体をバラしてそのコネクタにリード線を半田付けして、本体の外にリード線の束を引きずりだしてこれにボタンをつなげることで簡易ジョイスティックを作成した。ずいぶん稚拙な工作だったが、一応ちゃんと動いていた。なにせ、純正のジョイスティックはべらぼうに高かったのである。調子にのってファミコンの拡張コネクタに同じ工作を施そうとして、変な線を短絡させてファミコンをぶっ壊してしまったのは、ここだけの話である。正直、すまんかった。
2003.11.18
喉痛い。

あがり症克服のために、観客は芋かカボチャだと思え、というのがある。なんで芋やカボチャなんだか。見渡す限り芋やカボチャが並んでいてそれがこっちを見ている状況なんて立派な怪談だ。ジャック=オ=ランタン(=ハロウィーンでおなじみのかぼちゃ提灯)か。ところで、芋は意外に腐りやすい。一箇所にまとめておくと風通しの悪い部分からベチャベチャに腐る。ワシの実家では風通しを良くするために芋を物置の床一面に広げて保管している。カボチャもその隣にゴロゴロと転がしていたりする。こういった状況が観客を芋やカボチャと思えといった言葉につながっている、訳はないか。どうでもいいが、いつだったか実家でカボチャが豊作で保管場所に困り、飼うのをやめて空き家になっていた一坪ばかりの鶏小屋に適当に放り込んであったことがある。都会にすむ小母がそれを見て、ワシの家にカボチャ専用の建物がある、とエラく受けていた。
2003.11.17
本のダブり、今月2回目。・・・CLIEで未読管理すっか。

駅名は全国区である。元々は地元の人にしかわからないような由来の駅名だったものが、観光客が増えたので親しみやすい今風の名前に変更されることもある。おかげでなんちゃら温泉という駅が増えた。そういった効果が利用しようとする団体のせいで近頃は新しい駅の命名にかなり揉めるという。この地名を入れろこの地名を入れろと大騒ぎになった挙句に落合南長崎みたいな妙に長ったらしい駅名になってしまったりする。法律の世界も似たようなことがあるのか知らんが、最近話題のテロ対策特別措置法に関連した法律にこういうのがある。「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法の一部を改正する法律」。ちなみにこの法律の趣旨は措置期限を2年延長するだけである。寿限無寿限無。
2003.11.16
ものすごい久々に鯛焼を喰う。

ニュースをにぎわすオレオレ詐欺であるが、初めて実体験者に出会う。シチュエーションは、交通事故を起こしたので示談金を振り込んでほしい息子ないしは旦那の役。いきなり事故を起こした、との電話にそれなりに動揺したらしい。電話の向こうでは、こちらの話し方から息子役を演じることにしたらしいが、そこの親子は息子が母親を呼ぶ呼称にあまり一般的ではない。いつもと呼び方が違うのを怪訝に思い相手の名前を問いただすと、息子とは一文字もあっていない名前が帰ってきてようやく詐欺に気がついたという。それでも、相手も巧みなもので、ああいえばこういうで、色々会話のシミュレーションをしているようで、のらりくらりとなかなか尻尾を出さなかったという。電話のセールスなんて1%も引っかかれば上等な世界なので、ニュースになっている100倍はオレオレな電話が飛び交っているのだろうけど。
2003.11.15
犬吠崎温泉。

ペーパードライバー講習というのがある。4時間程度の講習で十分だとのことで、どこの教習所のコースもそれくらいである。教習所構内で車体感覚を思い出すところから始まり、自宅近所を走ってみる、普段行くスーパーに行って車庫入れをしてみる、自分の車で自宅に車庫入れしてみるなどといった感じ。オプションで首都高に乗るとか、狭い生活道路を走るといったさまざまな状況の教習をしてくれるらしい。夜に道を間違えてとんでもないところに迷い込んでしまってしまって同乗者が機嫌を損ねてしまった場合や、渋滞にはまり込んでいる最中にトイレにいきたくなった場合の教習があれば助かるなあと思った今日のドライブ。大惨事寸前でしたよ。
2003.11.14
パチンコの日にして埼玉県民の日。

このごろコンビニ強盗が目立つが、これはあまり効率がよくない犯罪である。コンビニのレジにはせいぜい数万円しか入っていないからである。一万円札は釣銭に使われないため、レジの中においておく必要がない。一万円札は定期的にレジから金庫に移される。いくら脅しても鍵を持たないバイトには金庫は開けれない。なお、バイトが逃げてしまうと、レジの箱を開けるのも難しかったりする。海外のニュースで、レジを開けれずにぶち切れた強盗がレジを丸ごと強奪しようとしていたのを見たことがあるが、レジはオンライン用にやたらとケーブルがつながっていて、まず引き千切れない。その強盗はひとしきりレジと綱引きをした挙句、何も盗らずに逃走したのであった。間抜けな、って強盗する時点で程度が知れるが。
2003.11.13
19.6mm。

海苔巻きを作るときは、海苔と酢飯と具を横に伸ばして手で転がす。このとき手はまな板と平行に動かす。これは海苔巻きの断面である円は幅が一定の図形であるからである。ところが、幅が一定な平面図形は円以外にも存在する。正三角形の各辺を円弧で置き換えた図形である。工業製品で鉄柱を削りだすときに海苔巻き同様にプレスの間に鉄骨を差し込んでゴロゴロ転がして形を整えるのだが、たまに円柱ではなくこっちの似非三角柱が出来てしまうらしい。断面の形状から業界ではモモと呼ばれる。もしかしたら、チェックが甘くて丸くない海苔巻きがどこかで売られているのかもしれない。なお、この現象は2次元でしかおきないため、丸くないパチンコ玉は存在し得ない。
2003.11.12
会議長いッス。長椅子会議。円卓の騎士みたいだ。

健康増進法だかのおかげでJR以外のほとんどの駅ではタバコが吸えないことになっている。そんな全面禁煙のはずの深夜のホームで一人でタバコを咥えていた男性がいた。その後、電車に乗っているとその男性となんだか賑やかな若い女性が話していた。大きい声で勝手に耳に入ってくる会話によると、この二人は初対面。かなり酔っているこの女性も喫煙者なのだが、最近駅でタバコが吸えなくなって困った困った吸いたい吸いたいと思っているところに、ホームでタバコを吸っている男性に親近感を覚えて声をかけた、といった状況らしい。一方的に声をかけられている男性は当惑しており、この女性を持て余しているのだが、女性は酔っていて全く気づかない。喫煙場所を守らなかったので女難といったところか。因果応報。
2003.11.11
寒いのう。

複数のサイトのアカウントとパスワードを全く違うものに設定している人間はそんなに多くない。忘れないように、何種類かのキーワードを使いまわしている場合が多い。ひどいのになるとどこもかしこも同じアカウントとパスワードとセルフシングルサインオン状態だったりする。そこを狙って、嘘っぱちの会員特典などで会員を集めるダミーのサイトを立ち上げて、アカウントやパスワードや個人情報を集めて、そのデータを使って他のサイトにアタックを仕掛ける、という犯罪行為があったらしい。そうやって不正にアクセスできたアカウントは架空預金口座のようにアンダーグランドで売買されていき、有料コンテンツを使ったり、他人を中傷したりと悪用されたのだとか。現在はこういった行為は、不正アクセスの禁止等に関する法律で禁じられている。15年ほど前のパソコン通信全盛時の噂話である。
2003.11.10
練馬区には24時間営業の郵便局が4つある(へー)。

駅の片隅に無駄に途中で途切れている線路をよく見かける。安全側線と云う。もちろん無駄ではなく、列車がポイントに誤って突入して他の列車にぶつからないようにするための設備である。過去にとまりきれない列車が本線に突入してしまい他の列車と大事故を起こしたことがあるため、二次災害を防ぐための設備として考案されている。なお、勘違いされやすいが、安全側線は暴走した列車を突っ込ませて止めるための設備ではなく、暴走した列車が他の列車の走る本線に飛び込まないようにするための設備でしかない。つまり、安全側線に向かった列車は車止めを越えてその先に突っ込むこともありうる、というか、過去に突っ込んだ事故がある。黒い噂では、鉄道会社側は安全側線の延長上にある民家が列車をうけとめるクッションとなることを期待しているのだとかなんとか。
2003.11.09
かなしいとき〜。古本屋で探していた本を買ってきたら、本棚に同じ本(未読)があったとき〜。(今年2回目)

当時は珍しいともなんとも思っていなかったが、小学校の同級生にハーフの女の子がいた。人形のような綺麗な碧眼金髪だったが、しゃべる言葉はバリバリの方言で、男の子に混じって泥だらけになって野原を走り回るような腕白小僧だった。課題でポロシャツの絵を描こうとして、ポロシャツが分からないので苦し紛れにボロボロのシャツを描いていたのを思い出す。昔の田舎の小学生なんてワシを含めて馬鹿ばっかりだったのである。そんな彼女は小学校最後の年に両親が住む横浜に転校していってしまい、以来20年以上会っていない。なにかの拍子にばったり再会したらギャルゲーみたいだが、もちろんそんなイベントは未来永劫発生しない。
2003.11.08
今年初懸賞当たり。夜行電車で拾った雑誌で当たったQUOカード。

先日の従妹の結婚式での一幕。結婚式が正午、披露宴は2時からと田舎ならではののんびりとした進行。しかし、昼飯を会場集合前に食べるには早すぎるし、披露宴まで我慢するにはやや遅すぎるような微妙なタイミングである。それを見越して親族控え室に新婦家がおにぎりを大量に持ち込んでいた。新婦家も忙しいので、セロハンを引っぺがして海苔を巻くタイプのコンビニおにぎりである。ほんじゃいただきと喰った、のだが。おにぎりのラベルには具の種類が書いてあって、オカカ、鮭、梅の3種類があったのだが、なぜかどいつもこいつもおにぎりの中身はオカカ。控え室のあちこちから何じゃこりゃの声。軽く腹を膨らますだけのつもりだったが、調査がてら3つ平らげてみた。全部オカカだった。披露宴で何喰ったかは忘れたが、オカカおにぎりはしばらく忘れん。
2003.11.07
駅で連行されている若者を見た。尻でも触ったか。

先日七回忌を迎えたワシのジイ様は、手回しのいいことに仏壇や墓石を新調し自分の葬儀に要りそうものをあらかたそろえてから逝った。遺影も準備してあったのだが、これは使われなかった。古いスナップ写真からそれらしい服装をしたモノクロの似顔絵の遺影を捏造してくれるという奴だったのだが、致命的なことにこれがジイ様にさっぱり似ていない。なんというか、笑わせるために描いたとしか思えないほど似ていなかった。ジイ様本人は気に入っていたらしいが、家人の猛反発にあい実際の葬儀に使われたのは娘夫婦といっしょに呑んで上機嫌になっているジイ様の写真だった。結局使われなかった遺影はいまだ捨てられずに仏間に放置してある。いつぞや娘夫婦であるところの叔母に見せたところ、インチキインド人みたいだ、と大爆笑していた。なんだ、インチキインド人って。
2003.11.06
雨だ。

事故のニュースでよく、病院に運ばれてからまもなく死亡した、などと報道される。これはニュースの符牒で、事実をありのままに伝えると生々しいので聞いても不快にならないように云いかえをしているのである。「全身を強く打って」は全身が原形をとどめないほどぐしゃぐしゃになっている状態。「頭を強く打って」も同様で、頭がどうにかなっている状態。「病院でまもなく死亡」は、脈なし呼吸なし瞳孔散大の生きていなさそうな怪我人を病院まで搬送して、そこで死亡を確認してもらったということ。病院まで生きていたとは限らない。「重体」「重症」「軽症」は順に、意識不明、全治1ヶ月以上の怪我、それ未満の怪我。どんな小さな傷でも診断書は全治一週間からなので、全治一週間はほぼ無傷である。とにかく事故はいやですな。
2003.11.05
肉まんを喰う。

ワシのすんでいるところでは、知事が辞めたり、市長が任期になったり、補選があったりと、最近選挙が多い。とか云っているうちに週末に衆議院。面倒ではあるが、庶民が選挙権を得るための歴史を鑑みると、無下にもできなかったり。さて、選挙速報では開票が終わりきらないうちに当選確実のマークが出る。中には開票率0%で出ることもある。別にこれは当てずっぽうで出しているわけではなく、統計学に基づく検定を行ったうえで当確を出しているのである。とはいえ、検定も無謬ではないので、まれに当確を出しておきながら、その後逆転落選なんて寂しいこともある。なお、選挙速報を流す局によって当確の出るタイミングが違うのは、各局とも検定の精度をあげるために数式に独自のアレンジをしているためである。この数式はどの局も門外不出の極秘事項なんだとか。
2003.11.04
席替えしたら、背面が壁。無法地帯。

列車にはナンバープレートよろしく、車両ごとに固有の番号が振られている。キハ58とかオハフ46とかいう奴である。この暗号みたいな文字列は数字まで含めて一文字ごとに意味がある。キハのキは気動車、ハはイロハの3番目で昔でいう三等車を指しており、これは今の普通車のこと。オハフのオは重さを示しており、大型のオ。ハは前述。フはブレーキのこと。ブレーキつき大型車両の意味。こんな調子でノヘメン以外の文字はすべて何らかの意味を持っている。ただし基本が語呂合わせで、しかも同じ文字を違う意味に使わないため、中には由来が不明な文字も多い。たとえば、豚を運んだ豚積車のウは、公式な見解ではないがテツの間ではブウブウのウということになっている。先の車両の重さを示す文字は軽いほうからコホナオスマカであるが、小型、ボギー、大型以外は、かなり重いだの全く重いだのすごく重いだの色々珍説が飛び交っていたりする。
2003.11.03
寒いな。

指折り数える場合、10まで数えられる。ここで指をビットとみなすと、片手で5ビットなので32まで数えることができる、両手を駆使すれば10ビットで1024まで数えられる、というのはコンピュータ業界ではよく云われる。足指まで動員すれば1048576まで、肘と膝を追加して24ビットで16777216だとかいう冗談もある。実は32の段階からして実行困難である。同じ手の薬指と小指は神経が連動しているため、訓練なしには独立に動かすのが難しい。楽器やタイピングの上達にはこの薬指と小指の訓練が重要で、逆に楽器やタイピングを長くやっていると自然とこの指が鍛えられるという。つーことで、手を広げて小指だけ曲げてみよう。攣るぞ。
2003.11.02
信玄餅を喰う。

宇宙の年齢は141億歳だとかニュースで報じられていた。とりあえず地球ができてから何十億年か経っていることに異論を唱える向きは少なかろう。ところが、これを否定している団体がある。キリスト教のとある宗派である。原典である聖書に書かれていることをすべて史実として年表を作成すると、この世が始まったのはたかだか6000年くらい前でなければならない、と主張している。ハッブル定数や3k輻射、放射能半減期といった宇宙の年代を推定するための科学的根拠も、すべて神がそう解釈できるように設定してこの世を作ったからであるとのこと。小説の登場人物が自分がその小説が始まる以前からずーっと存在していると思っているのに似ている。この世界が何者かに設定された虚構であり、われわれも単なる登場人物にすぎない、というのは押井守の幻の漫画、とどのつまり、イノセンス。
2003.11.01
勝沼ぶどうの丘温泉。

観光地に向かうバスにスズメバチが迷い込んだ。車中はは空調が利いているので、無論窓は閉まっている。乗車口から迷い込んだのだろうか、などと呑気に構えている場合ではない。ワシが座っていたあたりの窓ガラスにコツンコツンぶつかってウロウロしている。よく見るとかなりデカい。車内はプチパニックである。山へと分け入る道路はヤケクソに曲がりくねっており、揺れることこの上ないのだが揺れる車中をほうほうの体であっちこっちに逃げ惑う客の群れ。豪壮な峡谷が見えるはずの車窓も気が散ってロクに見れなかったり。騒ぎはしばらく続いたが、そのうちどこかのバス停で下車してくれたようだった。行動圏からいきなり数キロ移動させられたあのスズメバチは自分の巣に戻れたのやら。
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