雑記 【雑記topへ】
2003.04.30
真夏のサバトの通知来たる。ギニャース。

コンピュータウイルスが破壊的なのは本質的な特徴ではない。ウイルスの本質は自らの複製を作ることである。その結果、宿主たるコンピュータがおかしなことになってもそれはウイルスの本分ではない。実際、初期のコンピュータウイルスには純粋に自分自身の複製だけを行うものもあった。自作のプログラムがどこまで伝播したのかをチェックするために印をつけていたらしい。このコピープログラムは品質が悪く結果的に意図しないハングアップなどを巻き起こす破壊的なプログラムになってしまったのだとか云う。コンピュータウイルス同士の対決なども行われていたらしく、そこで色々なウイルスのテクニックが培われたという。例えば、互いの生存を確認しあって一方が停止されても他方が即座に再開させるため簡単には止められない二つのプロセスを用いた方法や、メモリ上の自分自身のダンプをとって外部から変更を自己修復するプログラム。ウイルスチェッカの基本はウイルスのコアとなるビット列の検出だが、それを回避するために自らを暗号化して潜伏するステルスウイルスなど。なお、最も原始的なウイルスはたったの1byteだったという。正体は次のアドレスに今のアドレスと同じ値を書き込む命令である。
2003.04.29
1坪もない押入れの片付けに5時間かかる。休んだ気がせん罠。

この間、喫茶店でぼへーっとしていたら、休日だというのにスーツの集団がやってきて、一斉になにやら書き物をしていた。就職活動か。ワシが就職した頃はまだバブルの余熱が残っていたので、研究室に日替わりでOBがやってきては会社説明という名目のタダ飯にほぼ毎日ありつけたものだ。数年前に母校にリクルータもどきで顔を出したことがあるが、最近の学生はタダ飯を喰わせてもらうことがないらしく、会社の金で晩飯を喰わせてやったらこっちが恐縮するくらい恐縮していたのが印象深い。ワシの頃はタダで一泊二日宴会付き会社見学に行ったり、会社見学をハシゴして会社から支給される交通費をちょろまかしたりするのが普通だったものだが。その浮いた金でHDDを買ったような覚えがある。100Mだった。
2003.04.28
電車空かんのう。

たまに雑誌などで冴えない男が女性と一緒に札びらの風呂に入っているバカ広告がある。幸福のペンダントだが財布だかお守りだかマイナスイオンだかトルマリンだか水晶だか壷だかなんだかの開運グッズの広告である。この開運なんちゃらを買ったところわずか半年でプー太郎から数億の資産家に、なんて無茶苦茶な体験談が載ってたりする。あんな馬鹿馬鹿しいものに金を出す人間がいるのかと思ったが、結構いるらしいから恐ろしい。ご利益がありそうな高額だけど、買えないことはないという絶妙な値段設定が人を引っ掛けるのだろう。典型的な広告の謳い文句に、買ったその日に意中の女性から告白された、なんてのがある。告白されるくらいから昨日今日に好意が発生したのではないだろう。開運なんちゃらを買う以前から事態はいい方向に向かっていたことになる。ということは、実際に開運なんちゃらを買う以前の買おうと思った時点、もしくはその前から開運の効果が始まっていることになる。だったら、買おうと思っただけで買わなくてもいいのでは。中学の頃にこういう結論に達してからはこの手の広告は生暖かく見守ることにしている。確かにちょっとだけ欲しいと思ったりもしたが。
2003.04.27
PCの隣にテーブル椰子出現。

つくづく睡眠欲に弱い。というか、寝つきが異様によい。最近は夜に布団に潜り込んで1分も起きていない。まだ死んだことがないので分からないが、死が眠いのを頑張って起きている状態からついに眠ってしまう、といったようなものならば、ワシはかなりあっさり死にそうである。下手に寝たきりになるより面倒がなくていいかも知れん。去年の夏の図書館会でも呑み始めて1時間もしないうち撃沈、朝までぐっすり寝入っていた。全く覚えていないが、部屋の隅に捨て置かれたワシは勝手に布団に潜りこんでいたらしい。せっかくの年の一度の集まりに寝に行ったようなものである。そういえば大学受験で試験が始まるなりうたた寝をしてしまい、試験時間を何分かロスしたなんてこともあったなあ。研修時代に居眠りをしまくって睡眠王の名をもらったようなもらわなかったような。
2003.04.26
コーヒー飲みすぎて寝付けず、ほとんど徹夜。

なんだか原発を止めたとかで、今年の夏は電力不足が懸念されているらしい。確かに原発事故が洒落にならんが、そのリスクを負ってまで原発が普及しているのはべらぼうに発電効率がよいため。原発が1日に必要とする核燃料はわずか数キロ。これで何百万キロワットを叩きだせる。なお、原発は核反応を使って発電をしているのだが、核爆発のエネルギーを使っているわけではない。核爆発手前の状態で熱を取り出し、あとは火力発電と同じ方法である。原発はテロの標的になりやすいため、セキュリティが厳しい。ワシのオヤジが仕事で美浜原発に石油を運んだとき、初対面の相手に名前を呼ばれて驚いたとか云っていた。事前に身内に危ないヤツがいないかとかが調べ上げられていたらしい。なお、ちょうど17年前の今日史上最悪の事故を起こしたチェルノブイリが割と最近まで稼動していたのは意外と知られていない。
2003.04.25
56000hit。でも眠い。

軍隊で一番重要な食料品はカレー粉だとか聞いたことがある。どんなにクソ不味い食材、もしくは本来は喰えないようなものでもカレー粉をかけるなり、煮るなりするとなんとか喰えるのだとか。戦争の大きな攻撃目標の一つは補給ラインであるが、カレー満載のトラックを鹵獲したりしていたらなんだか呑気である。最近めっきり足が遠のいたが、ワシはアキバに行くといつもカレーを喰うことにしている。ラ・ホールという店だ。ここのカレーはルーに小麦粉をつかっていないサラサラの本場のカレーで、スタッフが軒並みインド系というちょっとこだわりの店。某店の店員に教えてもらって以来愛用している。ところでこの店は客の10人も入ると手狭になるウナギの寝床な店なのだが、いつぞやカレーをパクついていたら偶然にも友人が隣に座ったことがあってちょっと驚いたことがある。主に行動パターンの類似性に。
2003.04.24
眠い。

5次方程式は一般に代数的な方法で解くことができない。2次方程式のように係数から解の公式を作ることが出来ないのである。5次方程式が代数的に解けないことはガロアとアーベルが同時期に違う方法で独自に示している。「解けないことが証明された」と「解き方が分かっていない」は混同されやすいのか、たまに5次方程式の解の公式を見つけたと云いだす人がいるらしい。見た目がフェルマーの最終定理なみに分かりやすいため、素人数学愛好者の格好の的になっている模様。なお、このことを証明したガロアは20才の若さで決闘して死んでいることでも有名。アーベルも27才の若さで没しているのは奇遇というか。なお、4次方程式までは係数を使った解の公式が存在することになるのだが、3次方程式の段階で√や三乗根が入り乱れたエラい数式になる。ここに書き記すには余白が足りない。
2003.04.23
プラットフォームフリーなプログラムなんて幻想かも知れん。動かんか。

昔、工作にはまっていたことがある。プラモデルではなく、田宮あたりのシャカシャカ歩いたり綱渡りしたりするキットである。そのうち既製品では満足できずに自分で図面を引いてギアボックスやプーリーなどをネジ止めして動く物体を作っていた。あるときのこと。ブリキの空き缶を切り出して作った鉄板にモータを固定しようとした。このブリキ板は結構硬かったので、金槌で引っぱたいて曲げていた。モータを鉄板で挟み込んでその上の鉄板を叩いて曲げた。そして完成した模型はモータが回らなかった。はて。出来上がった模型を分解して、モータを取り出して軸を手で回してみると、なんだかジャリジャリしてうまく回らない。モータを分解してみたら、中で磁石が粉砕していた。鉄板を叩いた衝撃でモータ内部の磁石が割れていたのだった。所詮は小学生の浅知恵である。
2003.04.22
5時間ほどガム噛んでたら顎痛い。

ラーメン橋というのは構造が地震に強いため日本でよく使われるタイプの橋の名称である。ドイツ語のrahmenからきている。枠組みといった意味である。さて、ラーメンズという二人組の芸人がいる。片方は見た目のインパクトがあるので、CMなどで見たことがあるかもしれない。名前の語尾のズが複数形のように見えるが、ドイツ語では複数形にズは付かない。そこまでして複数であることを強調したのは、彼らの芸風に関係している。彼らの演じるのは基本的にシチュエーションコントなのだが、その内容が多層構造を成している。ああ、これはこういう話なんだな、と思った途端にその先入観を逆手にとられる。例えば、一連の掛け合いが終盤になって、実はまるまる予行演習であることが示されたりする。劇中劇のようにコントを演じるコントが持ち味なのである。ある物語の枠の外側に全く違った物語の枠がある、という意味で彼らの名前は枠組みが複数あることを示唆している。もちろん、こういった理由はすべて嘘っぱちで、そのまんま中華料理から命名されたグループ名であるのだが。今度ライブ行ってみようかな。最近のええわ〜、でした。
2003.04.21
席替え。数年ぶりに背後に人がいる環境へ。サボれん。

年明け早々の阪神大震災で完全に霞んでしまったが、その前年の暮れに八戸でちょっと大きな地震があった。震度4だか5で死人も出たはずである。ところが、その死人の出た場所がパチンコ屋だった。おそらく出玉に未練があって、逃げ出すのが遅れたのだろう。パチンコ玉の重さは5g。いわゆるドル箱には3000発くらい玉が入るので、ドル箱一つで15kgくらいになる。確かにおいそれと抱えて逃げれる重さではない。そんなわけで、パチンコ屋の店員は真っ先に腰をやられるという。一見真ん丸に見えるパチンコ玉であるが、盤面で玉筋が荒れるようにわざと工作精度を落としてミクロ的には凸凹な球体に仕上げてある。なお、玉の直径は11mm。それより小さい10mmのベアリングの玉を使うゴトがあるらしい。芥川賞作家の花村萬月がやったことがあるとエッセイで書いていた。
2003.04.20
適当な未取得資格がないのでパス。

10年以上前の話だが、PC88にAshというゲームがあった。サイドビューのアクションゲームで、大災害で廃墟と化した町を走り回ってボスを倒すといういたって普通の佳作。そこそこ楽しんで遊んだ記憶がある。このゲーム、PC-Engineにエナジー、という名前で移植されていた。これが目を覆わんばかりの凄まじいアレな出来だった。中古ワゴンセールで480円だったのも無理もない。グラフィックはショボくなり、アクションのくせに動きがなんだかもっさりするように改悪されており、とにかくストレスがたまった。研究室においてあった某氏のPC-Engineで遊んだのだが、ゲームには寛容な某氏も怒り心頭でそのまま窓から放り投げそうなくらいだった。詰まらん詰まらんと喚きつつも、そのうちとうとう解けた。解けたが、最後の最後まで見るところのない駄作であった。そのうち面白くなるかもしれないと、自己催眠をかけながらなかば行のようにして時間を無駄遣いして最後まで遊んで、やっぱり面白くなることはなかったのである。マイナーなので一般の話題に上ることこそ少ないが、このゲーム、ワシの中では不動のワーストクソゲー1位である。最近はクソゲーはすぐに見限ってしまうので、これが生涯ワーストになる可能性大。
2003.04.19
緑のものを買う予定。 → 雨天中止。

事故で骨折してしばらく外出が億劫になった時期がある。部屋でゴロゴロしつつ、ファルコムのロードモナーク(PC98用)というゲームで閑をつぶしていた。DOS時代にしては珍しくマウスだけで遊べるゲームで、左手が怪我でまともに動かせない状態だったので重宝した。要は陣取りゲームなのだが、攻め方をちゃんと考えないとなかなかうまくいかない。後半になるとかなり不利な初期配置も多く、戦略をじっくり練らないと全然勝てなかった。タイムアタックモードもあって、一度クリアした面もより素早い決着を目指して何度も繰り返し攻略したものだ。そのうち残り日数が65535日となってカンストした。16bitだったらしい。まだ稼ぐ余地がある状態でカンストしてしまったことに大いに萎えた。そのせいでもないだろうが、この後出た続編はそれほど熱心にはやりこまなかった。そういえば、風の噂に高校時代の同級生がファルコムで絵描きをしていると聞いた。最近、ファルコムがどんなゲームを作っているか全く知らないが、彼はどうしているのだろう。
2003.04.18
もう夏日か。

ダイヤモンドダスト現象というのがある。冬に寒くなって、空気中の水蒸気が凍ってしまい、漂う氷の粉が太陽光に照らされてキラキラと綺麗に見える現象。北の方で冬の朝に晴れると、明け方に放射冷却で猛烈に冷え込む。平気でマイナス10℃以下になる。空は雲ひとつない晴天で、日差しもさしているのに死ぬほど寒い。清々しいとか呑気なことをいっている場合ではない。空気に触れている皮膚が痛くなってくるし、眉毛や髪に霜がついて真っ白になったりする。吐く息もすぐに凍る。こんなときに素手で金属に触ると剥がれなくなってしまったりする。高校のとき、-16℃という日があった。道路の雪はスキー場のようなパウダースノー状態で、歩くとキュッキュと鳴った。まるで片栗粉を踏み締めているような感じだった。立ち止まると、爪先が冷えて痛い。仕方なく、バス停で動物園の熊よろしくくるくる歩いていた。こういう日には真夜中にその日の最高気温を記録することもある。・・・心頭滅却しても暑いな。
2003.04.17
海沿いは風が強くて敵わん。

最近JavaMailをいじっているのだが、横着して試験用のメイルサーバを立てずに私的なアドレスを使ってメイルの送信試験をしているものだから、今やワシのメイルスプールはエラいことになっている。一覧にはtest何とかというsubjectのメイルがずらずらと並び、自分で自分にSPAMを送りつけているような状態。SPAMといえば海外では定番のランチョンミートである。韓国に行ったときコンビニで見かけて戯れに買ったことがある。ラベルにちゃんとハングルでスパム、と書かれていた。結構デカくて酒のつまみにしたがすぐに飽きた。さて、ワシはいくつかメイルアドレスを持っているが、いちいちサーバを切り替えるのが面倒なので、すべて同じアドレスにフォワードされるように設定している。セキュリティの観点から、このフォワードのたどり着く最後のアドレスは誰にも明かしていない。それでもしっかりこのアドレスにピンポイント狙撃でSPAMが送られてくるから不思議である。どこから漏れたのやら。
2003.04.16
DSC-P1がリコール。ワシは自腹で修理済み。金返せー。

電車のドアが閉まるときのアナウンスは「ドアが閉まります」である。自動詞である。なんだか自然現象か何か人知を超えた力による現象の結果としてドアが閉まったような印象である。もちろん電車のドアは乗務員が目視で開閉している。ごくまれに間違えてホームの反対側のドアを開けてしまってニュースになったりする。電車運行者が意思を持って閉めるのだから「ドアを閉めます」と他動詞で云うのが正しいような気もする。自動詞でアナウンスをしているのは、ワシが乗ろうとしているのにそれを無視して貴様はドアを閉める気か、という難癖を避ける意味もあるのかもしれない。ドアは時間になると勝手に閉まっちゃうんだよ、あなたに不利になるように私が意図的に閉めたんじゃないよ、みたいな感じで。
2003.04.15
会社のエレベーターでギニュー特戦隊の名前を議論している人たちがいた。

電波はそれ自体が電力を持っている。ある種の鉱石ラジオはアンテナから拾った電波をそのまま電力として動き、電源は不要である。この原理のラジオが学研の科学の6年の付録についていた。ダイオードとコンデンサとチューナー代わりの心棒がスライドするコイルと銅線たくさん。コンデンサとコイルで発振回路を作って特定の周波数だけを選別する仕組みになっていた。アンテナから入ってきた電波を電流として流すために回路の一端をアースする必要があるのだが、小学生のワシはそんな理由は露知らず、とにかく回路の末端が土に埋まってりゃいいだろうとラジオの側に土を詰めた小さな器を置いていた。これはアースになっていないので、当然ラジオは鳴らなかった。なんでもコンデンサやコイルといったちゃんとした電子素子でなくても偶然このような回路が構成されることがあるらしい。歯の詰め物のアルマガムがラジオを受信するようになってしまった、というまさしく電波を受信できる人というのを聞いたことがある。空き家から夜な夜な声がする、というのを心霊調査隊が調査したら、ドラム缶がラジオを受信していた、なんてオチの番組もあったような。
2003.04.14
腹の塩梅がいまいち。

入社した年の暮れのこと。日曜日の夜、発売されたばかりのプレステでうりゃうりゃうりゃと闘神伝などをやっていた。ところで、このとき住んでいたマンションはかなり防音がよく、他の部屋の生活音はほとんど聞こえなかったのだが、この日に限ってなんだか外が騒がしい。はて、と思ってゲームをポーズして入り口をあけて廊下に顔を出してみると、なんだか白い。というか煙い。部屋の中にはほとんど聞こえていなかったが、火災報知器のベルがジャンジャンなっている上に、消防車のサイレンもけたたましい。火事である。しかもワシの住んでいるマンションが火元。誰かが落としたタバコの火種がエレベータの内装を焦がしたらしい。幸い、火事は小火で住んだのだが、なまじ防音がしっかりしていたために火災報知器に気づかず焼け死んだ日には笑い話にもならん。焼死で笑止。結局、その後数年にわたってエレベータの内装は煤だらけであった。もちろん、騒動が治まってから部屋に戻って何事もなかったようにポーズを解除してゲームを再開した。
2003.04.13
暑いけど、夜半雨に降られてまたもやビニ傘増殖。

東京テレポートという駅がある。その名の通りテレポーテーションで忽然とこの駅に転送されてしまうのならかなり面白いのだが、残念ながら単なる鉄道である。本当にテレポートが出来たら運輸業界は全滅である。しかし、今でこそ普通に使われている蛍光灯も、白熱灯を作っている業界が発明されてからしばらくその存在を隠されていた、という与太話を聞いたことがあるような。さて、テレポートといえば物質転送装置でハエ男であるが、その原理は転送対象物の原子構造を読み取って信号化、遠隔地に転送して再構成する、といったもの。もし原子の座標と運動を記録しようとすれば、1粒子あたり100byteくらいは必要になるだろう。いくら圧縮しても1粒子1byteでは記録できまい。ところで人間くらいの大きさの物体は、10^26個くらいの原子でできている。1粒子1byteで記録したにしても、10^26byte。テラのHDDが100兆本必要になる。こんな超大量データを転送するくらいなら、どれだけ遠くても歩いて移動したほうが早い。
2003.04.12
先日殺人事件のあった豚カツ屋の前を通る。さすがに休み。

冬に稚内に行ったときのこと。なにしろ寒い。自力で観光するのが面倒になり、ワシにしては珍しくバスのパックツアーに申し込んだ。最北端宗谷岬を観光してクロスカントリー体験をして昼飯喰って解散というツアーだった。宗谷岬の突端には記念碑がぽつねんと建っており、となりでは場末な感じの土産屋が演歌をバリバリ流していたのが印象深い。クロスカントリーは雪国育ちのワシにはあまり魅力的ではなかったので、オプションのスノーモービル試乗にしてもらった。だだっ広い雪原に申し訳程度の順路がついてる1周2kmほどのコースだった。これが楽しかった。なにせ回りになんの障害物がないので、思う存分飛ばせた。思わず2回も乗ってしまった。2周目。そこそこ運転になれて油断したのだろうか、かなり速度が出ている状態でコースから外れてしまった。転倒はしなかったのだが、順路を示しているまだ新しい看板にまともに突っ込んだ。看板は粉砕、まさしく木っ端微塵になった。ちょうど受付から一番遠い辺りでの出来事だったので、係員にはバレなかったようである。もう9年前のことだから時効ということにならんかね。なお、今は亡き深名線に乗ったのもこの日のことであった。
2003.04.11
買おうと思っていた雑誌が網棚に。

料理が超絶的に下手糞でまともな食材の組み合わせから、試食者が白目を剥いてひっくり返るゲテモノ料理をこさえてしまうキャラはマンガなどによく出てくる。大福塩辛タクアンの入ったジャイアンシチューを実演している頁をどこかで見たことがあるが、食べ物で遊んじゃいけませんと怒鳴られそうなことになっていた。宇宙家族カールビンソンのおとうさんの料理も凄そうだ。とまあ、虚構の話なら笑い話である。東北ローカルの風習で、秋に川原で鍋料理をつつく芋煮会というのがある。サークルの芋煮会では女性陣が故意にそういうとんでもない具の入ったオニギリを持ってきて皆に強制的に喰わせるロシアン・ルーレットならぬ、ジャパニーズ・ルーレットのような伝統があった。もちろんすべて間違いなくスーパーで売っている普通の食材なのだが、毎年エラいものが具になっていた。エラい伝統もあったものである。いつだったかは飯の余熱でほどよく溶けたチョコレート入りのオニギリを喰わされたような記憶がある。完食を断念し、目の前を流れる川にオニギリを流したこともあったような。わしょーい。
2003.04.10
昼飯のレシート。「カレー王国」

人間の性格がたった4種類に分類できる訳ないけど〜♪、というのは嘉門達夫のハンバーガーショップの歌詞だが、血液型と性格の相関は薄いらしい。性格が血液型といったものに他律的に支配されているというのは、ラプラスの魔に通じる薄ら寒さがある。古典物理学ではある時点の物体の運動状態からその後の物体の挙動を完全に予測できる。ラプラスの魔というのは、全宇宙のすべての素粒子の運動状態を知覚し、そこから未来の状態を予測できる知性が存在するのならば、その存在にとっては未来も事実として捉えられるだろう、ということを指す言葉。つまり我々の意志すらも体を構成する素粒子の単純な運動の結果にすぎず、自由意志などは幻想であるとするもの。量子力学の登場により、そのような方法で未来を完全に見通すことは難しいことが分かったので、この概念は否定されている。そういえば血液型性格診断を信じる人間の性格は、それを信じない人間より、血液型別性格に合致している、という面白い実験データがあるそうだ。
2003.04.09
FreeCell、今度は567連勝でストップ。目下1198勝10敗。

東大の金田研は円周率の計算に心血を注いでいることで有名だが、ちょっと前に計算記録がついに小数点以下1兆桁を超えたという。10^12桁である。記録するだけでディスクが1Tである。どれだけ精度が必要でも小数点以下10桁もあれば十分で、それ以上細かい数字を出しても加工するときの誤差のほうが大きくなってしまう。円周率の計算結果ばかりが注目されるが、金田研では効率的な計算のアルゴリズムの研究が主であり、円周率の数字自体にはあまり価値がなかったりする。これに関連した冗談で、円周率ばかりではなく同じ無理数の√2も小数点以下何億桁も計算してやればいいのに、というのがある。これは最近の円周率計算のトレンドであるガウスルジャンドルの反復公式というアルゴリズムでは、公式に√2が入っているため求める円周率と同じ精度で√2を計算しておかなければならない、つまり円周率を1兆桁計算するためには先んじて√2を1兆桁計算しなければならない、という事実を知らないと笑えない。
2003.04.08
藁婚式。棉婚式。

最近はなんでもとりあえず擬人化して萌えてみるという、かなりダメまった風習があるようだ。兵器に電車、貨幣に食い物となんでもござれである。そういえば、G=ヒロコウとよく間違われるG=ヒコロウのエッセイ漫画に、ゲームのロード時間が長いのはドジな女の子がシドロモドロになりながらも頑張っているのですと思えばそんなに腹も立たんですよ、なんてのがあったな。PCのデスクトップにリソースを無駄遣いする仮想人格が居座ってサポートやら世間話やらほげほげしてくれるようになる日も近いか。それに萌えるダメな有志によりダメなスキンやプラグインが続々発表されて、ってもうあるか。おまけ。G=ヒコロウの覚え方。神様=ピッコロ。G(od)=ピコロー。
2003.04.07
空を超えて、ラララ、雅楽の子〜。雅楽!?

「たかが蛾が雅楽を理解できるはずがない」というのは柳瀬尚紀のエッセイにでてきた「が」の連続する例文である。ガオガイガーのOPには負けるか。関西弁では「チャウチャウちゃうんちゃう」というちょっと有名な文章がある。日本語の言語仕様の隙間を付いた妙な文章である。英語圏でも似たような文章がある。「I think that that 'that' that that writer used is wrong.」 実際にこんな会話は絶対しないらしいが、この文章は英語の文法を満たしている。意味は、あの作家が使ったあの「that」は間違っていると思う。こんな文章、ネイティブでもすぐには理解できないとか。もう一つ。「Give a little space between sand and and and and and land.」 sandandlandという誤植をみつけて、sandとand、andとlandの間にちょっと空白を入れておいて、と云っているようだ。なお、ワシの田舎の方言で「ねねね」という云い方がある。文意は、寝なければならない。これはなぜか従妹にエラく受けた。もももももも
2003.04.06
二日続けて晩飯喰い放題。流石にもたれる。

桜咲き乱れる靖国神社の奥の方にある池のほとりのベンチでぼへーっとしていた。この池のほとりには細い遊歩道があって池の周りを一周できるのだが、この小道が本当に狭い。人もすれ違えないほどで、遊歩道は一方通行である。桜が満開の靖国神社はそれはもうドエラい混雑である。狭い遊歩道にもひっきりなしに人が流れていく。さて、小さい子供づれの一家が小道に入っていた。追い越すのもままならない狭い歩道である。後ろに人がつっかえるのを全く気にせずにその子は池の鯉などにはしゃいでおりなかなか先に進んでくれない。そのうちその子供を先頭に大渋滞になってしまった。一家で一番わがままが通る、という意味合いで小さい子供をお殿様と呼んだりするが、そんなことを思ってその渋滞の人垣を眺めれば大名行列に見えないこともない。なお、某ゲームでは、逃げる自分を大量のモンスターがまるで電車ごっこのようにぞろぞろと並んで追ってくる状況をtrainと呼ぶらしい。
2003.04.05
近所のBookOffの割引セール。10冊。

こんな花見は嫌だ。
・大雨だ。
・開催地が秋葉原だ。
・あたりに桜の木がない。
・待ち合わせ場所に踏み絵がある。
・焼肉喰い放題だ。
・席が狭い。
・実は花見ではない。
・サラダバーの半分がキムチだ。
・思ったより喰えなくて、己の歳をしみじみ感じてしまう。
・喰い過ぎで気持ち悪いのは格好がつかないので、呑みすぎということにしている。
2003.04.04
1姫2太郎3なすび。茄子!?

スクーターを買ったときのこと。住民票の関係でスクーターは実家の近くで買って学生寮まで送ったのだが、何故か配達はしてくれなかった。しょうがないので運送会社までとりに出かけたのだが、それが住所すら聞いたことのようなない場所。苦労してなんとかたどり着いて、スクーターを受け取り慣れない運転で帰ろうとしたのだが、帰り道が国道4号線だった。デカい長距離トラックがびゅんびゅん走っていて、煽られて落ち着かない。そのうち雨が降ってきた。日が暮れてきた。とどめに道に迷った。踏んだり蹴ったり噛まれたりである。どこだ、ここ。・・・ふと気が付くとワシは一人で人気のない道路を進んでいた。行く先に町の灯りが全く見えない。なんだか胸騒ぎがして、スクーターを止めた場所は埠頭の端であった。いつの間にか港に迷い込み、海に向かってまっすぐ進んでいたらしい。暗くて全く見えないが10m先は海。もう泣きそうである。10kmたらずのはずの帰り道は結局3時間ほどかかった。
2003.04.03
自転車消失、と思ったら自転車置き場の裏に移動されていた。

何かの勢いで自転車で房総半島を一周したことがあるのだが、そのとき乗っていた自転車は結局どこかにいってしまった。マンションの自転車置き場に鍵をかけたまましばらく放置しておいたのだが、引っ越すときに久しぶりに探してみたら、見事になくなっていた。粗大ゴミに出すつもりで探していたのだから、手間が省けたと云えば省けたのだが、どうにも物騒なことだ。そういえば、未だに腑におちなくこれからも真相が判明することはないだろうが、学生時代にこういうことがあった。夜中に仙台駅前を自転車で通りがかった。自販機でジュースを買うために自転車を降りた。あたりに人気は全くない。自販機でジュースを買って振り向いてみると、今まで乗っていた自転車がなくなっていた。確かに鍵はかけなかったが、自転車から5mと離れていないし、目を離したのも30秒たらずである。もちろんあたりを随分探したのだが、自転車は出てこなかった。状況から見て盗まれたとしか思えないのだが、手口が大胆すぎ。ワシも迂闊すぎ。
2003.04.02
ソース読み放題。ソース飲み放題よりはマシか。

実家の元ワシの部屋の換気扇は、クーラーなんて気の利いたものがない部屋で唯一の空調装置だった。夏場に少しくらい回してもうるさいだけで全然涼しくはならないのだが。換気扇の屋外側は雪国仕様で下をむいたフードが付いていた。ある年の春先、この換気扇の調子が悪くなった。なにかに引っ掛かってスイッチが入らなくなった。おまけにフードの奥のほうでガサガサと音がする。手を突っ込んで調べてみれば、換気扇のフードの中にスズメが営巣してたのである。まあ、換気扇が回らんでも大した実害はあるまいと思ってしばらく放っておいたのだが、そのうちヒナが孵った。四六時中ピーピーと親にエサをねだる声が換気扇から漏れてきた。こちらがグースカ寝ている午前5時くらいからピーピー鳴き始める。そんなに大きい音ではないのだがこれが実に気が散る。なんともうるさくて巣ごと燃やしてやろうかとも思ったが、幸いそのうち巣立ったようで静かになった。ふう。ある休日に屋根の上で糸鋸を振り回し、フードの内部の出っ張りをすべて切り取って二度と鳥が巣を組めないようにしておいたものである。ちなみにヒナのいる巣の親鳥は非常に攻撃的なので、うかつに構うとエラい目にあう。というか、あった。ひー。
2003.04.01
自席に戻る。

4月バカにあわせて、ディハイドロジェンモノキサイドのことでも書こうかと思ったが、これも随分手垢のついたネタである。化学用語でディは2、ハイドロジェンは水素、モノは1、オキサイドは酸素。ディハイドロジェンモノキサイドとはH2O、すなわち水のことである。こいつのせいで毎年何人も死者が出ている物質、として紹介すると仰々しい名前につられてなんだかすごい劇薬のように思えてしまうというもの。ま、夏に海で亡くなる人もいるわな。人間の思い込みというのは結構激しい。こういう実験があるそうだ。ほとんど同じだが一部分が全然違うビデオを見せられた人間数人で話し合いをしてもらったところ、全然違う部分についても全員が同じものを見たと思い込んだという。事後の会話により記憶が改変されるのである。本人には本当の出来事として記憶されているため、嘘をついている自覚がないのでやっかいである。ワシもここに意図的に嘘を書くことはないが、裏をとらずに結果的に与太を飛ばしている可能性は否めない。否めない、逆さに読んでも、否めない。
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