雑記 【雑記topへ】
2003.01.31
職場引越しの日。

昼過ぎにはすべての荷物が送られてしまったので、午後には何も仕事が出来なくなってしまったので退社する。ワシの荷物はファイル1冊とノートPCだけなので引越し屋に頼まなくてもよかったのだが、LANケーブルまで送られては仕事にならん。さて、その昔、五反田から撤収するときの職場引越しのこと。元は100人以上いた職場だったが協力会社の人間がほとんど引き上げてしまったため、末期はだだっ広いフロアに10人程度しかいない状態だった。そのくせ荷物は100人分あった。下っ端だったワシが来る日も来る日も机やPCの資産番号チェックや引越し先ラベルの貼り付けをやっていた。こんなことをするために買ったんじゃないのに、と思いながら私物のLibretto20を持ち運びながら管理台帳を作っていた。引越しは仕事を止めずに週末に行われた。金曜日夕方から徹夜の不眠不休で日曜日までかかった。そのとき運んだPCがすべて9801だったあたりが、時代を感じさせる。
2003.01.30
3ヶ月ぶりに職場に行って、「年内不在」の書置きを「夏まで不在」と書き換える。

UFOなどの目撃者のおっさんは絵が下手である。見たものを絵で描かせるとそろって小学校レベルのイラストである。それが逆に実写や写真より想像力をかきたてて怖かったりする。確かに萌えた絵でそんなイラスト描かれても全然怖くない。UFOには、人を吸い上げる光線やジグザグに飛ぶ推進装置に加えて、絵の下手糞な目撃者もセットなのかもしれない。ところで、ワシの部屋の最寄コンビニではときどきオリジナルの手書きポスターを貼り出している。それはいいのだが、ポスターにはいつも萌え気味なイラストが添えられている。むさいおっさんの店長が描いているのだとそれはそれで面白いが、おそらくバイトの誰かが描いているのだろう。請われてやったのか自ら名乗り出たのか知らんけど、なんか香ばしい。
2003.01.29
FreeCellは9連勝でSTOP。

チョコエッグの大当たり以来、スーパーの菓子売り場はフィギュア付き菓子で溢れている。動物やアニメなどのありきたりなシリーズ物はあらかた発売済みと見えて、最近では誰をターゲットに作っているのか怪しげなシリーズを見かけるようになった。この間見たシリーズはUMA。イエティやモスマン、モケーレムベンベなどの未確認動物シリーズである。提携はムー。パッケージには電波が飛んできそうなあのロゴがデカデカと載っており、菓子というよりなにやらオカルトグッズのようである。もしかしたら真面目なのかも知れんがギャグとしか思えん。今後出てくるであろうシリーズとして他に何があるだろうか。
・山手線全駅の切符
・Windows全バージョン(3.1〜XP)
・ドラクエ(リメイク含む)
・光栄の三国志シリーズ
・手塚治虫全集
なんにせよ蒐集の道は修羅の道か。
2003.01.28
今日はぬくい。

ポポペもいいが余所を羨む前に手持ちのPDAでやりくりしてみるか、というわけでCLIEの環境を整備してみた。ここしばらくソフトをインストールしていなかったし、世でどんなソフトが使われているかも全くリサーチしていなかったのである。最近の定番ソフトを幾つかインストールしてみる。以前は馬力不足で初期CLIEでは無理だと思っていた動画再生もいつの間にかうまく出来るようになっていた。10fpsの30分の映像が64Mのメモリにあつらえた様にちょうど収まる。試しに動画を持ち出して電車で視聴してみたが、かなりいい感じであり、同時にダメな感じである。とかいいながら、実はFreeCellに嵌っていたりする。そういえば昔の職場にFreeCellを#1から順番に全部解く、というのを昼休みにコツコツと続けている人がいた。Win版FreeCellの問題番号からカードの配置を決めるアルゴリズムは公開されており、今回インストールしたPalm用FreeCellもそのアルゴリズムを実装しているようで、Win版と同じ問題が出る。ワシもとりあえず#1から順番に解きはじめてみた。現在8連勝中。
2003.01.27
今年初スーツだけど、発令はなし。チッ。

ディジタルディバイドは、ディジタル技術に詳しい人間と疎い人間との間では同じ道具を使っても得られる成果に大きな差がある、ということを指す言葉。ワシがよく行くファミレスは、グルナビから1割引のクーポンが取れるのだが、このページは携帯からアクセスできる。つまりレジで携帯のクーポンの表示を提示するだけで割引になるのだが、ワシ以外に使っている人間を見たことがない。ポイントの溜まる広告メイルをフィルタで読まずにゴミ箱に放り込んで、ポイントで景品をもらう。金券屋で図書券を買うと実質3%引きで本が買える。首都圏にかかるJRの定期は分割して買うと値段が安くなることがある。別にディジタル技術でなくても知っていると知らないとの差は色々あるわけなので、ことさらディジタル技術だけあげつらうのも変な話である。
2003.01.26
湘南ライナー初乗車。だから発情者と変換するなっての。いや、萌えてましたが何か。

最近、ポケットポストペット、通称ポポペが気になっている。ピンクの熊がキュートでファンシーで漢が持つには少々気恥ずかしいDoCoMoのメイル端末である。DoCoMoは回線契約さえ取れればPDAは只で構わんと思っているのか、PDAで儲けようとする気配がない。そのためかDoCoMoの売り出すPDAはどれも値崩れがひどく、最終的にはとんでもない安価で投売りされることが過去に度々あった。ポケットポストペットもすでに投売りされて市場から消えている。定価は3万なのだが、最安値で500円まで暴落したらしい。そんな斜陽なハードであるが、ベースOSがWinCEであるため簡易CEマシンに改造する方法があるという。そんなわけで一部で妙な人気が出ているとのこと。ワシもその一人か。CEにはそれほど興味はないが、数千円で買えるキーボードつきCE環境というものにかなりそそられている。過去の経験から云えば、環境を整備してそれで満足してしまう可能性もあるが。もちろん、安物買いの銭失い、くらいは知っている。
2003.01.25
今年初のヤフオクは屋根の上からの代理入札。

映画「大誘拐」。原作天藤真、監督岡本喜八。主演とかはすっかり忘れたが、帝都物語で魔人加藤を演じたばかりの島田久作が怒鳴られてばかりの新米刑事役だったり、モブシーンに今は亡き景山民夫がいたことが思い出される。ストーリーは快濶。身代金100億円の誘拐事件である。ユーモラスな語り口と現実離れした設定が一見荒唐無稽なコメディを思わせるが、物語が最後につきつけてくる主題は原作者の世代の心の闇の深さをうかがわせ切ない。ミステリファンなら読んでおかなければならない名作である。幸い最近創元から天藤真全集が出ているので、この巻だけでも買っておいて損はない。というか、買え。初めて読んだのは20年も前だが、未だに読み返している。今日は天藤真の20回目の命日である。
2003.01.24
やっぱり雪多いぞ、ワシの棲家。

落ち物ゲームは、次々と現れるパーツをある条件を満たすように配置することにより消去して画面が埋まりきらないようにするアクションゲーム、と定義できようか。まず、ゲームに終わりがあるかないか、で分類できる。前者はテトリスやコラムス、後者はクラックスやティンクルスタースプライツやブロックアウトなどがある。延々と遊ばれてはインカムが稼げないので、アーケードでは後者のタイプが多い。画面が一杯にならないようにすることが主目的か、そうでないかの分類もできる。前者はほとんどすべての対戦ができる落ち物ゲーム、後者はぐっすんおよよやJOYJOYKIDなどごく少数。また、消去条件による分類もできる。色で消すタイプ(ソルダムや戦球やランドメーカーやぷよぷよ)と形で消すタイプ(テトリスやクレオパトラフォーチュン)やその複合で消すもの(エメラルディア)や特定条件で消すもの(琉球)や特殊なブロックにより消すタイプ(コスモギャング・ザ・パズルやスーパーパズルファイター)などがある。こういった落ち物ゲームの特徴の分類から、落ち物ゲームの系譜図がかけるかも知れない。テトリスの大ヒット以降、2匹目のどじょうを狙った落ち物ゲームは非常に多く発表された。そしてほとんどが大して売れることも無く消えていった。そんな中、全国大会が何回も行われるほどのヒットとなった落ち物ゲームはぷよぷよだけである。和議申請、広島から所沢への社屋移転、TAITOとの共同開発と生き残りへの模索を続けていたコンパイルがついに解散した。ゲーム会社が潰れるのはよくある話だが、あれほどの隆盛を誇ったコンパイルがなくなるのはやはり寂しいものだ。ばよえ〜ん。
2003.01.23
職場でインフルエンザ猛威。げへげへ。

高校の応援団でのハナシ。選抜の県予選でワシの母校はあれよあれよの快進撃でベスト4になった年がある。予選大会は県内のくせに高校から日帰りできない場所だったため、応援団とブラバン一行は泊りがけでの応援だった。田舎は広いのである。ところで、高校生あたりだと大勢で遠出して泊まるだけで楽しい。3回戦くらいから応援に出かけたのだが、勝つたびに滞在が延びて遊べるので、応援にも力が入った。さらに決勝に進出すれば、今度は東北大会でさらに遠出ができることになっていた。そんなわけで準決勝の応援は一層気合が入った。相手は甲子園常連校。応援の甲斐あってか格上相手に1点リードで最終回を迎えた。ツーアウトランナーなしまで追い込んだ。最後、となるはずだった相手の打球は平凡な内野ゴロ。おっしゃー、今度は仙台観光だ、と大喜びしていたら、なんとファーストが送球を落球。一旦はファーストミットに入ったボールがぽろりと落ちた。一緒に勝利も落としてしまったらしい。そこから連打を浴びて結局逆転負けしてしまった。応援団は大ブーイングである。まあ、不純な動機で応援すればこんなものかも知れない。
2003.01.22
ムダナカイギ・ザウルス。

10年ほど前、京大の森教授が数学のノーベル賞と云われるフィールズ賞を受賞した、というニュースがあった。これを聞いた人間の何割かが京大の名物教授もりきセンセイこと森毅のことだと思って驚いた、なんてことがあった。受賞したのは同姓の別人だった。そもそもフィールズ賞は40歳以上は選考外である。もりきセンセイは京大で数学を教える傍ら、数学に関係ない本を出版する、コメンテータとしてTVにも出る、なんだかよく分からんCMに出る、となかなかマルチな活躍をしていた。エッセイ集を何冊が持っている。あるとき、受験雑誌に1年間の連載を頼まれたときのこと。テーマは数字で、毎月1つの数字についてのエッセイを頼まれたらしい。数字は10種類だから、残り2月はどうしようと考えていたところ、編集者に無限大と0にしましょう、と云われて、そうするか、と連載を受けたらしい。0が2回カウントされていることに気が付いたのは連載が始まってからだったと云う。数学者らしからぬミスだが、いかにももりきセンセイらしい。
2003.01.21
寝坊、電車遅延コンボ。

ワシの大学では3年生になると研究室説明会があって、これを参考に自分の進みたいゼミを選ぶようになっていた。ところがワシの学科は研究室がやたら多くて全研究室をまわるだけで2日かかっていた。研究室に所属して説明する側になっても苦労は大して変わらず、同じような説明を20回もしなければならなかった。その労を避けるため、ワシの研究室では研究室紹介のビデオを作っていた。ところが、そのうち妙なこだわりが発生した。その時の流行番組あたりをパロディにしたストーリー仕立てのビデオを作るようになったのである。そのビデオの一つに「研究の鉄人」というのがあった。云うまでもなく料理の鉄人のパロディである。夜中に計算機室で撮った、司会者のアップからカメラを引くと「研」「究」「の」「鉄」「人」という壁紙を設定された部屋一杯のX端末がフレームインするオープニングシーンはなかなか壮観だった。この端末は数分でスクリーンセーバが動いてしまうので、撮影前に数人がかりで全端末のマウスを動かしたりとなんだか涙ぐましいことをしていた。そんなふうに本質的でないところに凝るものだから、ビデオ編集は説明会当日の朝までかかり、説明自体は楽だが、横でビデオの操作をしているワシらはいつもヘロヘロであった。結局口で説明したほうが楽だったかもしれない。
2003.01.20
置き傘を使った翌日に限って雨が降る罠。

就職してすぐに買った最初の電子手帳はCASIOのポケボのような折りたたみ式のやつだった。初めて手にした電子手帳なのでずいぶん使い込んだ。使いもしない文書データを容量一杯詰め込んだりしていた。それから2台の後継機を買った。ところが、その2台目は無茶苦茶に呑んだ日の帰りにどこかに行ってしまった。明け方に気がついたら近所の土手に手ぶらで寝ていたので、カバンごと川に放り込んだのかも知れない。阿呆である。その後、PalmPilotの紹介記事にツボを突かれて、それまでの電子手帳の倍以上の値段の、しかも標準では日本語が使えない輸入版のPalmPilotをガツンと買った。以来Palmとの付き合いも6年目となった。実はこのウェブページはPalmのプログラムを公開するために作ったのだった。2年以上更新していないけど。
2003.01.19
戯れにセンター試験の数学をやってみた。全然集中力がもたん。

仕事PCのHDDの掃除をしていたら、つくりかけで放り出したpalmのプログラムの残骸が幾つかでてきた。別に会社で開発していた訳ではなく、部屋のPCのHDDが潰れたときにバックアップでコピーしてそれっきり忘れられていたものである。
その1。jong。4人打ちマージャン。自積って捨てるところまで実装。1999/6最終更新。
その2。eclair。動画ジクソーパズル。一応遊べるが、あまり面白くなかったので放置。1998/9最終更新。
その3。macaroon。召還獣を使えるroguelikeの予定だった。プレイヤが歩くところまで実装して飽きる。1998/7最終更新。
その4。polka。ポーカーの落ち物ゲー。リアルタイムの処理がよく分からず放置。1997/10最終更新。
その5。sharon。最初に作ったpalm用AP。4階調グラフィックビューア。画像コンバータをうまく作れず開発中止。1997/7最終更新。
その6。タイトル未定。A列車のような箱庭シミュレーションを作ろうとして、アルゴリズムを考えながらドット絵を描いてるうちに力尽きる。1999/4頃。
その7。kowlong。著作権絡みで名前を変更した麻雀牌パズル。モチベーションが尽きて放置。2001/2最終更新。しかし製品版の方がワシが作ったのより遊びにくいのは気のせいか。
以後palmの開発を停止したので、開発再開予定はない。一時はシェアウェア成金の夢を見たこともあったものだが。
2003.01.18
ものすごい勢いでフグを喰う新年会。げふ。

火事で燃えてしまった耐火金庫はすぐに開けてはいけない。耐火なので金庫内部は燃えていないのだが、扉を開けたとたん火事を生き残った書類がバックドラフト現象で発火するからである。金庫の温度が冷めるまで放置しておくのが正しい処置である。バックドラフト現象は、高温だが酸素が欠乏しているため燃焼が進まず見かけ上鎮火している場所に酸素が送り込まれると爆発的に燃焼が進む現象のこと。映画にもなったが、あの映画のテーマ曲は何故か料理の鉄人のテーマ曲として知られているのであった。映画で思い出したが、なんでわざわざセンター入試のある今日を選んでTVでRONINなんて映画を放映するかね。
2003.01.17
新年会、会社から徒歩3分なのに迷う。

8年前のことである。18きっぷを握ってなんとなく大垣夜行に乗り関西で赤穂線や加古川線などをなんとなく乗りつぶしたのは1月14〜15日のことだった。阪神大震災のおこるわずか40時間前のことである。震災で山陽本線が寸断され、奇しくもこのときワシが乗りつぶしたルート、加古川線〜福知山線がしばらくJRの迂回ルートとして使われていたのを思い出す。その少し後にワシと某氏とナイスガイのいつもの面子で物好きにも土合の階段を上りにいったことがあるのだが、清水トンネルを抜けて特に目的も無いまま長岡まで行ったことがある。某氏とナイスガイは金沢に向かったのだが、ワシはとんぼ返りで東京に帰った。ところが、その夜に長岡で結構大きな地震があった。こちらは3時間くらいの差。ワシが地震が起こしたわけではあるまいが、しばらく遠出するのがなんとなくためらわれたりしたものだ。無論考えすぎである。
2003.01.16
麻雀で11600点のことをピンピンロクといったりするが、大学の後輩でピンピンムーとか云うやつがいたな。

十返舎一九といえば東海道中膝栗毛が有名だが、こういう逸話もある。着の身着のまま火葬してくれ、と云い遺して死んだのだが、実は死んだとき着ていた着物に打ち上げ花火が仕込んであった。遺言を実行したところ、見事花火が打ち上げられたという。無茶苦茶な散骨もあったものである。死んでからまでおどけてみせる江戸っ子の心意気なのかもしれない。江戸時代は洒落に命をかけていた傾き者が結構いたらしい。その一つに闘食会というのがある。いわば大喰い大会なのだが、喰った量が半端ではない。飯5升だとか大福200個だとか酒1斗だとか誤記としか思えないとんでもない記録が残っている。大げさではなく命がけだったらしく、喰い過ぎでそのまま死んでしまう人間が後を立たなかったという。TVの大喰い番組あたりとは気合の入り方が違うのである。
2003.01.15
バタバタし出す。

いたずら電話や間違い電話がひどく、電話番号を変更したいと思う人がたまにいるが基本的にお客様都合による電話番号の変更はできないことになっている。これを認めると、気に入る番号にあたるまで延々と変更するのが出てるからだろうか。実は抜け道がある。電話回線の休止と復活である。休止は電話を止めること。引っ越しなどのときに使う注文である。普通はこれを引越し先で復活させて電話を引っ越すのだが、これを休止したのと同じ回線で復活させると、手数料が少々かかるが同じ電話で電話番号が変更になる筈である。なるかもしれない。少なくとも昔はなったような気がする。ま、ちょっとは覚悟しておけ。数年前の知識なので、いまいち自信がない。無論試したこともないし。
2003.01.14
休み明けは眠いの法則。

南極からタロジロが生還したのは1959年1月14日のこと。悪天候のため南極の昭和基地に置き去りにされた犬たちが極寒の南極を生き抜いたことを描いた映画、南極物語は当時の邦画の観客動員数記録を更新している。日本では美談として語られるこの物語だが、実は国際的にはあまり評判がよろしくない。生き残ったタロジロがペンギンを喰っていたためである。陸上に天敵がいないため、飛ぶ必要のなくなったペンギンは陸上ではトロい。なにせ短足である。俊足の犬にかかっては狩られ放題だったと思われる。美談もところによりけりである。とはいえ、ペンギンのなんだか中身がみっしりと詰まっていそうな胴体は森名物のいかめしに似ていないこともない。
2003.01.13
喜多院を詣でる。

川越の餅つき踊り、というのに出かけてみた。何の関係もないが、祭りの舞台となる西福寺のちかくには以前歩いた安比奈線跡もある。さて、境内にしつらえられた臼の周りには法被を着込んだ大人子供が群がり、味のある民謡風の節回しの餅つき唄にあわせてペタペタ、ドカスカ、トンカラリン(杵の背で臼を叩いて拍子をとる音)と餅つきをしている。踊りに区切りがつくと寄ってたかって臼に結ばれた綱を引いて、ドドドと臼を引きずっていってしまった。呆気にとられる。結局、刻々と移動する臼を追いかけての祭り見物となった。なんだかせわしない。しかし、150年の伝統がある祭りながら、なんともこじんまりとした祭りで、部外者のワシとかが振る舞いの餅をもらっていいのか知らん、といった感じであった。杵つきの餅も久しぶりに喰ったな。この餅つき踊り、埼玉県の重要無形文化財である。サイタマ、サイタマー。
2003.01.12
喰い放題の店なのに満員御礼でほとんど喰い物が残っていないのはかなり寂しい。

喰い放題の店で元が取れるほど喰える人間はそうそういない。あたりまえだが結局は店のほうが儲かるようにできているのである。できていなければ店が潰れてしまう。ワシが中学のころ、1時間200円のゲーセンがあった。入り口で代金を払って入店すると、店内のゲームはすべてサービススイッチがむき出しになっており、遊び放題であった。当時は夢のようなゲーセンと思ったが、このころのゲームは慣れると平気で1時間以上遊べるゲームもあったので、実は上達すると全く得ではない。かといって故意にミスるのもつまらないので結局そんなに何ゲームも遊べなかったのであった。うまく出来ている。ところで、喰い放題で思い出すのは仙台にあった某焼肉喰い放題の店。不味くて得体の知れない凍った赤身の肉しかないとか、デザートのゼリーが一番旨いとか散々の云われようだったが、値段が安くとにかく喰えりゃ満足の体育会系の学生の御用達だった、らしい。らしい、というのは、この目で確認する前に店が潰れてしまったため。元が取れるほど喰える人間ばかりが大挙していったとの噂だが、不味いくせに繁盛していてそれなのに何故か潰れる、というなんだか訳の分からん店としてワシの記憶に残っている。
2003.01.11
晩飯調理中に電話。手元が留守になり、お好み焼き真っ黒黒すけ。わー。

今日は鏡開きである。開く、は割るの忌詞(いみことば)で、縁起をかついで切る割るなどの不吉な感じの言葉をめでたく言い替えたもの。ワシの部屋にも幾つか実家から送られてきた小さい鏡餅が飾ってあるので喰うことにする。この自家製鏡餅だが、保存剤などの混ぜ物無しの餅なのであっという間にカビる。ここ最近は冷え込んだので難を逃れているが、去年はとんでもなくカラフルな餅になった。表面削って喰ったけど。なお、カビは低温に弱いが、高温にも弱い。つまり焼けばある程度は誤魔化せるのである。他にも酸やアルカリにも弱いのだが、そんなもんぶっ掛けたら餅が喰えん。さて、開くのを横着して、丸もちを丸ごとトースターに放り込んであぶってみた。・・・やっぱり開かんとだめだ、表面は黒焦げで芯の残ったデカい焼餅が出来上がってしまった。もちろん喰ったけど。
2003.01.10
ハリーポッターと秘密の部屋を見る。なんだか2本立てのようだ。

ホグワーツへの汽車はイギリスのキングスクロス駅の9と3/4番線から出ている。これは9番線と10番線のホームから行けるらしいのだが、ハリポタが有名になる前に偶然このホームに立ったことがある。ところで第2作である今回のスタッフロールを見ていて初めて気がついたが、ハリポタにはパイソンズのジョン・クリースがレギュラー出演している。食堂に出てくる首無し幽霊のニックである。CG合成のチョイ役なので気付かんかったが、主役3人のすぐ次に名前が出てくるくらいのVIP待遇。ジョン・クリースはモンティパイソンでも屈指の名作スケッチ、バカ歩きが有名。若いころはグループでお笑いをやり、その後独自の笑いの路線を進むかたわら普通の俳優もこなし、現在60半ばにしていまだ壮健、というとなんだかいかりや長介か植木等みたいだな。ところで、クリースはモンティパイソンでヒットラーの扮装をしたことがある。ヒトラーがチビだったこととイギリス人のクリースが196cmの大男であること、英独が戦争をしていたことをあわせて考えるとなかなか皮肉で面白い。
2003.01.09
昨日の雑記、日付を間違えてたらうまく変換できずに文章が消えていた。

ワシの携帯電話に唯一残っている留守電メッセージは、公衆電話から発信された何語だかよく分からん早口な男のメッセージ。もちろん内容は全く不明なのだが、なんだか怪しげな雰囲気が面白くなんとなく消さずにとってある。そういえば、いつぞやは北京語らしい間違い電話もあった。こちらは電話を取ったのだが、中国人は早口で地声がデカいときているので一方的にまくしたてられるばかり。たまたまそのときは酔っていたので、なぜか英語で間違い電話だとしきりにロングナンバーと返すのだが、英語がさっぱり通じん。ついに日本語で間違いだ〜、と叫んだら、すいません、と切れた。日本語は通じたらしい。これも公衆電話からだった。最近は電話する相手はたいていメモリ登録されているだろうから、間違い電話は公衆電話から非通知でかかってくることが多いような気がする。そんなわけで、非通知の電話はやや億劫だ。
2003.01.08
朝の電車。2歳くらいの子が掴まるところがなくて、ワシの足に掴まってきた。自分の親にしがみつきなさい。

ワシは、うる星2のころから押井ファンで、究極超人あ〜るのころからゆうきまさみファンで、That'sイズミコのころから大野安之ファンだった。ここらへんで一緒の仕事をしたら嬉しいなあなどと思っていたものだが、パトレイバーの映画で押井とゆうきまさみが、西武新宿戦線異状なしで押井と大野安之が合作をしてくれた。喜びつつも、妙な偶然もあるもんだなあ、これが共時性か、とも思ったが、まあ偶然であろう。共時性は、ある猿が芋を海水で洗うことを思いつき、それを真似した猿がある程度増えたところ、全然違う場所にすむ猿にも同じ習慣が一斉に発生したとされる現象など、偶然を超えた同時性を説明するための超心理学の概念である。ところが、大多数の偶然の不一致は忘れられるが偶然の一致は印象に残りやすいため、確率を超えた頻度で何かが発生してしまうように思えてしまうだけだったりする。冷静に確率を計算するとそんなに珍しいことでなかったりするため、この概念には異論が多いとのこと。確かに、前述の猿だって誰がどうやってデータを集めたものやら。
2003.01.07
七草がゆだが、晩飯は一草粥。七つも揃えるのは面倒だ。

静電気が痛いのは体からスパークが飛ぶからであって、手に持った金属などから放電させてやれば痛くない。いつも部屋の鍵を開けるときは、手に持った鍵で扉をつついて火花を飛ぶのを確認するのだが横着して手袋をしたまま鍵を差し出したところ、鍵と扉の間にもスパークは飛ぶのと同時に手袋越しに手と鍵の間にもスパークが飛んだため結局痛かった。くそ。空気は絶縁体だが限界を超えた高圧電圧がかかると電流が流れる。この現象を絶縁破壊と呼ぶ。小は静電気のパチパチから、大は雷まで。電圧が高いほど火花の飛ぶ距離も遠くなる。JRの架線は12000ボルトだが、これくらいになると数十cmの距離で絶縁破壊がおきる。つまり架線に触れるずいぶん手前で感電することになる。ワシの実家の近くで踏切を不用意にカーボンの釣竿を担いで横切って感電した事故があった。数年前の九州では、終電の終わった深夜の駅の電車の屋上に登って感電死した阿呆な若者もいた。バカと煙である。営団地下鉄丸の内線などがそうだが、第3軌条といって電力供給のラインが地べたのレールの脇にあるタイプの鉄道がある。これに酔っ払ってホームから立小便をやらかして股間から感電死した、というなかなか悲惨な事故もあったらしい。
2003.01.06
然して差し迫った仕事はないけど仕事始め。だらだらだらり〜。

小学校のとき、何とか絵画展に風景絵を応募したことがある。別に学校の強制でもなんでもなく、どこかの応募の記事を目に留めて自ら望んでの応募だった。特に図工が得意なわけでもなかったのだが、謎なガキである。風景画ということで、田舎住まいだったワシはより田舎らしい風景というつもりで近くの民家の絵を描いた。敷地内に立派な林が繁るなかなか風格のある屋敷だったのだが、多分当時のワシは、単に古臭い家だから、という理由でそこを描いた。近所で顔馴染みだったそこの家の人間にも、子供の無邪気さでこの家を選んだ理由も説明したと思う。人の家を古ぼけたとか大きなお世話である。絵はもちろん何の賞もとれなかった。
2003.01.05
読書。

ワシの田舎、秋田の沖合いに自力航行できなくなったフェリーが漂流しているらしい。正月早々大変である。幸い沈む心配はないらしいが、いつ着くか分からん乗り物というのは精神衛生上よろしくない。雪で電車が遅れたりすると、みんな怒りっぽくなったりするわけである。ところで、いつのころからかワシの放浪旅行用のバッグには常にカロリーメイトが入っている。直接のきっかけは忘れたが、多分旅行中に電車に缶詰になって空腹に悲しくなったことから常に幾らか食料を持ち歩く癖がついたのだと思う。幸い、この食料の出番はほとんどない。いつぞやの大晦日に帰省中に新庄駅に架線事故で6時間の足止めを喰らったとき、吹雪く外を見ながら駅の待合室でストーブにあたりながらボリボリかじったのが唯一の活躍であった。最近は津々浦々までコンビニが出来ているので、陸上移動ならこんな準備は無用だと思うが。
2003.01.04
HDDの論理的掃除。

田舎のローカル線では、沿線の駅がほとんどすべて無人駅のため料金の支払いは運転席近くの料金箱に整理券と一緒に入れる、いわゆるワンマン運転が多い。ワシがローカル線に乗る場合はたいてい18きっぷを使っているので、列車に乗るとき習慣で整理券はとるものの、料金箱には入れずに整理券は手元に残る。ちょっとした記念に適当に取ってある。ところで、整理券や切符は感熱紙でできている。感熱紙は時を経ると褪色し、数年で読めなくなってしまう。10年前に取った今はもうない上砂川の整理券も、今や何も書いていないただの紙片となった。思い出が色褪せるとはこのことか。
2003.01.03
初夢は見たとは思うがすっかり忘れた。

最近は陳腐になってきたが、雪といえば推理小説の小道具の定番である。吹雪にして山荘に閉じ込められるもよし、足跡を頼りに事件現場の人の出入りの検証に使うもよし、小細工に使って雪が解けるのを待つのもよし、雪の中に死体を埋めるもよし、真夏に雪が降って地震でほにゃらら。まあ色々と利用されているわけである。ただ、云うまでもないが雪が降るような天気のときは非常に寒い。体を動かすのが億劫、というか手がかじかんでロクに動かなかったりする。そんな寒い中、人目を避けて、人を殺したり、死体を隠したり、密室を細工したり、アリバイを作ったりするのは、雪国育ちの人間の実感として本当に大変なことだと思う。名探偵みなを集めてさてと云い。まあ、犯人の決め手がしもやけの人間、では確かにインパクトに欠けるが。しかし冷える。
2003.01.02
今年も箱根のスタート見れず。一生見れんかも。

営団有楽町線から西武池袋線に直通する電車と、池袋で西武池袋線に乗り換えたときの電車は経路が異なる。直通電車は西武有楽町線を経由する。切符ならどちらでも乗れるが、定期だと購入時に指定した方のルートにしか乗れない。一昨年あたりまでは定期でも両方に乗れたのだが、最近は運用が厳しくなって改札で止められる。ワシの経験では西武が一番ここらへんにうるさいのだが、今日、清算するつもりで直通電車に乗ったのに清算なしで出場できてしまった。おそらく初詣時期だけチェックをゆるくしてあるのだろう。ちっぽけだけど、これもお年玉かね。何のアナウンスもされていないが、最近完成した西武池袋線の練馬〜中村橋の複々線化の方がワシ的には目出度いけど。
2003.01.01
年越しイベントと初詣と初売り。ついでに初乗り過ごし。

掲載誌がマイナーだったためあまり知られていないが20年近い長寿連載だったじゃりン子チエ。その作者、はるき悦巳はひどく筆不精だという。松もあけた1月半ばに氏から年賀状を受け取った人がいるらしいのだが、どうも出し漏れたので追加で書いた年賀状ではなく、これが出した唯一の年賀状だったらしい。じゃりン子チエは大阪の下町に逞しく生きる竹本チエ一家をめぐる騒動を描いた話。たまに猫しか出てこなかったりするが。長寿連載の常で主人公のチエはずーっと小学生なのだが、毎年4月ころになると背景のポスターなどに「マンガなのでチエは年をとりません」と言い訳が書いてあったのが面白かった。なんだかとりとめもなく今年も始まる。ひとつ宜しゅう。
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