雑記 【雑記topへ】
2002.08.31
高校のとき、鰯水等名義のバス定期を作ったことがある。成原成行や田中一郎も作ったことがある。

九十九里町の鰯料理屋に行った。鰯の刺身や鰯のつみれや鰯の(中略)を色々喰う。この店は片貝漁港の入り口にある。かつてここには九十九里鉄道という弩ローカル線があった。JR東金線東金駅から海にむかって、海岸に近いここ片貝まで8.6kmの路線を30分ほどで汽車が走っていたという。夏場は海水浴客で大いに賑わったらしい。松本清張の小説に廃止近い時期のこの路線の描写がある。情けないことに現役の車両を廃車と間違われている。廃止された鉄道は風化して消えていくのが普通だが、この線はいまだに幾つかの遺構を残している。一番判りやすい遺構は路線跡を走るバス会社の名前、九十九里鉄道バス。もちろんすでに鉄道経営はしていない。しかもこのバスの終点は九十九里鉄道の上総片貝駅の跡地にあり、バス停の名前は片貝駅である。廃止されて41年目だというのになんとものどかである。

今月買った古本。4冊420円(税込み)。
2002.08.30
め組の大吾を一気読み。

本の整理をする。実家を出たときに押入れに放り込みっぱなしにしている本を整理して、古本屋に売っぱらったり部屋に持ち帰ったりするためである。ところが本人がいない間に本の入ったダンボールの手前に絶望的に荷物が放り込まれている。本の整理以前に押入れの大整理が必要な状態である。よせる。茹だるような残暑のなか、半日がかりで押入れを片付け、数百冊の漫画を取り出し、未練やダブりを捨てて、ついでに読みふける。道理ではかどらんわけである。100冊ほどBOOKOFF行き。ふうはあ云って、汗だくになる。これでビールを飲まなかったら、書痴向け減量法になるかもしれない。ちなみに念のために云っておくと、すべてワシの本ではない。
2002.08.29
c:\My Document(20G) を整理した。

PCの世界では2進数的にキリのよい1024を近似的に1000、Kとして扱う習慣がある。この差の24は取るに足らない誤差ということだろう。Kの上の単位のMやGやTも同じような誤差が生じる。ところが、数値が大きくなると元もとの数値が大きいので、割合としては些細な誤差も絶対値としてはかなり大きくなる。遠からず登場するであろう1TのHDDでは、1000と1024をごっちゃにして使っていることによる誤差は90G以上になる。現在主流となっているHDDのサイズが、容量が10倍になった暁には取るに足らない誤差程度の容量になってしまうのである。人間は指数的な増加を直感的に理解できずに、検証計算をして始めてその結果の意外さに驚くことがある。そういう鈍感さがあるから、この世が栗饅頭に充満されて滅亡するのを日々恐れずにすむのだが。
2002.08.28
帳簿上は休みだが、会社。がー。

五反田にはいい思い出がない。数年前の職場が五反田で、そのときの仕事があまり思い出したくないような結果に終わったため。社員食堂で見た発砲事件の現場中継が職場の前だったり、近くに風俗店がゴロゴロ立ち並んでいたりと環境も抜群であった。先日、その五反田の職場で何もしてもらった覚えのない元上司にばったり会った。大人なので適当に挨拶はしたが、仕事で顔をつき合わしたら多分平静では入られないだろう。そこらへんが影響してるのか、Romancing Saga 2のボスの一人、ダンタークには親の仇のようにムキになってしまう。ゲームバランスを崩すため個人的に禁じ手としてある、クイックタイム重ね掛けを使ってあらゆる大技を繰り出しけちょんけちょんにしれくれよう。ケケケ。
2002.08.27
そういえば今回は犬を洗っとらんな。

今年で10歳を迎える実家の犬であるが、過去に内臓系の大病を患い、死に掛けている。弟の飲み仲間に獣医がいたため、格安で面倒を見てもらえたがそれでも保険がきかないため、購入費用を大きく上回る治療費を支払ったという。飼い主である祖父が病気をした時期で、誰もほとんど世話をしていなかったころのハナシである。その反省をもとに、最近は食事や手入れを気にするようになった。毎月フィラリアの予防薬も飲ませている。のだが、ドッグフードに薬を混ぜても不味いのか、きちんとより分けて薬だけを残してしまう。口をこじ開けて飲ますわけにもいかないので、この日だけは乾いたドッグフードではなく生タイプのペーストの餌を買ってきて、それに薬を混ぜ込んで喰わせている。なお、この薬は一粒1000円。本人はそうは思っていないだろうが、今日は犬が月に一度贅沢をする日である。
2002.08.26
今日もものすごく晴れた。花火大会運営委員に雨男でもいるんか。

抱返り渓谷に行く。最近、JR東の北東北観光誘致PRポスターに使われている渓谷である。実家から小一時間の場所。40年ほど前に廃止された生保内林用手押軌道という材木運搬用の線路を、歩道に転用した場所である。最寄り駅は田沢湖線神代駅で、廃止された貨物線もこの駅で国鉄に接続していた。ちなみにこの情報を鵜呑みにして神代駅に下車するとバスもなにもなくてかなり途方に暮れる。角館駅で下車してバスを使うのが正しいのだが、田舎の常で呆れるほどバスが走っていないので、事実上車以外では行けない場所である。今も十分勇壮な流れのこの渓谷であるが、これでも上流にダムが出来て流れがおとなしくなったのだという。ところで、この渓谷を流れる川は玉川なので何かの間違いでアザラシが迷い込んだら、やはりタマちゃんと呼ばれるのかもしれない。迷い込んだ川によってコロコロ名前が変わるアザラシは、まるで出世魚のようである。
2002.08.25
花火が終わったらものすごく晴れおった。

知らなきゃ読めない難読地名、象潟に行く。松尾芭蕉が陸の松島と詠んだ土地である。どこかの小説に象潟を松島とミスリードさせるのがあったような。と思ったら日本海の彼方には飛鳥に似た名前の飛島も見える。ワシの郷里は秋田の内陸部にあって、一番近い海が象潟海岸であった。近いといっても片道60kmほどある。海のない埼玉県の今の住処のほうがよほど海が近い。ところで、このあたりは道の駅が多い。東北に97箇所ある道の駅ではこの夏、スタンプラリーもやっているらしい。全97箇所捺すのはかなり大変そうである。いつぞや寄った今別はかなり辺鄙な場所だった。走破距離200kmあまりのドライブとなってしまい、おおうち、象潟、西目の3箇所を制覇。おそらく夕べの花火大会の帰りに寄ったのだろう、温泉が併設されているおおうちの道の駅の駐車場に、泥だらけの裸足の足跡が温泉に向かってペタペタと残っていた。すっかり晴れ上がった空の下に残る足跡は、なにか物の怪の足跡のようであった。なお、象潟は「きさかた」と読む。
2002.08.24
第76回全国花火競技大会。

近年、この花火大会の日は荒れる。今年も夕方から思いっきり降ったり小雨になったり果ては雷鳴とどろいたりと大荒れである。最近の長雨で河川敷は春先の田圃のような有様で、足首まで泥に埋まる。長靴に雨合羽に蝙蝠傘で完全武装でも観覧席に辿り着くのが一苦労。おまけに花火大会が始まっても雨はひどくなる一方で、花火を見上げた顔に雨がジャンジャン当たってまともに目も開けていられない。そのくせ風は凪いでおり、居座る煙の中に隠れてしまいほとんど見えない花火もあったりする。しばらくして雨が止み、ようやくまともに花火が見れるようになる。しかし今度は気温が下がって、靄が発生。もう、どうしろと。とはいえ、日本最高レベルの花火大会だけあって、相変わらずのド迫力。桟敷席は観客席の下が空洞になっているため、花火の音がよく反響する。堪能しましたです。商工会へのコネが消失したので、しばらくは桟敷には座れなさそう。雨に祟られて、去年より1割少ない58万人の人手だったとか。首都圏と違って元がたった4万の町である。インフラもそれなりなので、とんでもない大混雑である。地元民しか知らない抜け道を駆使しても帰宅に1時間以上かかってしまった。ワシが寝た午前2時頃になっても、家の前の道路はビクともしない大渋滞である。ご苦労さんである。
2002.08.23
空飛ぶ西原。夢見るぞ。

一方的な情報発信である映画やTVと違って、生の演劇や寄席や歌謡ショウなどは見る側の存在が重要である。観客がその舞台の一部であることを認識し、出演者と観客との間にある種の共犯意識が生まれたとき、祭りの雰囲気が生じ、イベントは盛り上がる。斜に構えているようでは、本当に楽しむことは出来ないのである。大枚叩いた以上楽しまねば損なのである。と、自らに暗示をかけて今年も出掛けたサクラ大戦歌謡ショウ。今年の目玉は千葉繁の化け猫。出番は短かったが、存在感ありすぎで、他の人間が霞んでしまうので仕方あるまい。ダメ熱が昂じてファンクラブにまで入ってしまった某氏は、自らの地位を利用して自社社員への観劇を薦めているらしい。こういうのは何ハラスメントというのかね。
2002.08.22
そういえば、帰りの指定まだ取ってなかった。

シビアな指定券は大きな駅でとらないほうがよい。もちろん、大きい駅には指定券をとるマルス端末が大量に設置されているのだが、それ以上に利用客も多いので、端末一台当たりの人数比を考えると却って不利になる。例えば、池袋は一日の利用客が100万を越える超巨大駅であるが、一ヶ月先の指定券を発行するのに使われる端末は数台である。利用客1万程度の小さな駅でも首都圏なら必ず端末がある。端末1台あたりの利用客数でみると池袋が圧倒的に不利である。おまけにマルス端末からセンタに接続されている専用線は駅単位で集約して回線費用を節約しているはずなので、大きい駅ほどルータやハブなどで遅延が発生する可能性がある。帰省やイベント時のプラチナ指定券の発行日の午前10時に日本中の駅から一斉にセンタにアクセスが集中するので、たかだか数秒の遅延も馬鹿にできない。そういう日は9時50分くらいになると一時的に窓口が閉まる。時報をスピーカーで流す。係員はもう最後の送信を叩くのみの状態までマルスを準備して待つ。10時の時報と同時に一斉に送信キーの音が鳴り響く。見えない数百台の他の駅のマルス端末との間で椅子取り合戦である。こればかりは大きい駅の方が壮観である。
2002.08.21
職場から見える海が蒼い。青潮?

光の3原色は、いわゆるRGB=Red Green Blueである。これは人間の目に存在する光に反応する細胞が色に対応して3種類あるため、あらゆる色をこの3色の混合として認識されることに由来する。当然ながらこの法則は人間にしか通用しない。動物だとまた違う組み合わせの光に反応する細胞を持っているため、同じ光景でも人間とは全く違った風に認識されているはずである。ある種のオウムガイは10種類の細胞をもっているため、10原色を認識できると云われている。また、人間でも赤に対する細胞を2種類もつ人間もいるとかいう。そういう人は赤系の色に敏感なのだという。音についても同じで、犬などは人間の可聴領域以外の周波数も聞こえたりする。人間以外の生き物が闊歩するファンタジーなハナシで、可聴領域や可視波長の違いを扱ったものはあまり読んだことがない。楽園の泉にそんなエピソードがあったような気もするが。
2002.08.20
昼も夜もカレー。

たまに職場でPCがらみのことを教えることがある。教えられたほうが何を勘違いするのか、ワシのことを先生と云いだすことがある。面映い。まあ、それ自体は構わんのだが、先生と呼ぶことを免罪符としてなんでもかんでも聞きに来る人間がいる。先生と呼んで少なくとも形の上では下手に出てんだから、教えろ、である。これを目上の人間にやられると非常に堪らん。頼むから自力で調べてくれい。初心者なんだから何でも教えろ優しく教えろすぐに教えろという要求はあちこちで見るが、甘えるのもいい加減にしろ、である。先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし。先生と呼ばれるのはやっぱり好きになれない。無論そんなに利口でもないが。
2002.08.19
入館証を職場に忘れていた。缶詰の中の缶切り状態。でも、缶切りは缶詰にしないだろう、普通。

缶詰はナポレオンの時代に発明された。それまで保存食として利用されていた瓶詰めが行軍中によく割れるので、その代替品として開発された。ようはレーションである。初期の缶詰は缶の材料の鉄板が分厚かったためか、頑丈で耐久性は抜群であった。しかし、その耐久性が災いして開封が大変だったという。そもそも当時は缶切りがなかった。冗談のような話であるが、缶切りは缶詰より半世紀ほど後に発明されている。ではどうしたかというと、鑿と金槌でこじ開けたり、岩で叩き潰したりしていたらしい。岩で叩き潰した砂利の混じった缶詰を食べる。戦争なんてするもんじゃないなあ、としみじみ思ってしまいそうだ。
2002.08.18
5時半に目が覚めた。

どこぞの競馬場で史上最高となる高額配当がでたという。100円が900万だかになったらしい。当たり馬券は2枚だけで、これを2枚とも同じ人間が買っていた。こういうとき必ず出てくるのが、じゃあ、1000円分買っておけば9000万でしたねえ、とか云いだす阿呆。競馬に限らず、この手の賭博はゼロサムゲームなので、いくら馬券を買っても、当たりを独占したとき手に出来る金額は一緒である。馬券を多く買っておけば、当たった人間が複数いれば山分けした賞金の取り分が増えるが、当たった人間が一人であればいくら買ってももらえる総額は一緒である。最近、投票券の種類が増えて高額配当記録がしばしば更新されるようになったが、それまでの高額配当記録は20年以上にわたり千葉競輪の236万であった。9人中7人が落車したという珍しいレース。なお、競馬等の払い戻しは課税対象となるので、こういった高額配当には税務署が目を光らしている。しかも理不尽なことに外れた金額は経費ではない。
2002.08.17
古本処分。

「涙流れるままに 上」を読んだ。これは以前に発表された「北の夕鶴2/3の殺人」「羽衣伝説の記憶」「竜臥亭事件」を踏まえた話となっている。つまり、これらのネタバラシをふんだんに含んでいる。慌てて読みそびれていた「羽衣伝説の記憶」を買いに走るが、読む前から大体どんな話か分かってしまった。シリーズ物はこういうことがあるから困る。まあ、発表順を無視した順に読んだこっちが悪いのだが。かといって、発表順と作中年代がバラバラなのもこれはこれで混乱する。いきなりデビュー作で死ぬシリーズ主人公がいたりするし。
2002.08.16
昨夜の雷で瞬停が3回。家電の時計の再設定の嵐。

ギネスブックには4回だか7回雷に打たれて死ななかった、という記録がある。人間の体も電気信号で動いているため、感電するとその制御信号が乱されて狂う。ある程度の強さの感電でいきなり心肺機能が停止する。組織の損傷はあまりないため、蘇生する可能性は比較的高いらしい。ところで商用電源の100Vは意外と耐えられる。学生のとき、実験中に誤って通電中の100Vの端子を両手でむんずと掴んだことがある。もちろん激しく痺れたが、後遺症が残るほどの感じではなかった。ところがである。商用電源に感電すると、手が硬直して全く動かせなくなるのである。手を離す気満々なのに、自分の意思で手が動かせない。これはパニックになる。というか、なった。一緒に実験をしていた知り合いが喚くワシの異変に気がついてスイッチを切ったため、感電は数秒ですんだ。どうした、とワシの肩を叩いた知り合いも一緒に痺れた。マンガのようだ。残念ながら骨は透けなかった。
2002.08.15
職場で課長が少林サッカー(多分海賊版)を見ていた。盆休みは平和だ。

HDDは磁気で情報を記録する。SとNの向きで0と1を記録する。現在は磁気が磁性体に寝そべるように記録されるが、磁気を垂直方向に記録できるようになると現在の100倍以上の記録密度が可能であるという。1筐体で数Tといったドライブが登場することになるだろう。ところで、磁気はヒステリシス(履歴)という特性を持つ。これは、現在の磁気に過去の磁気が影響を及ぼしているという現象。つまり、現在0を示している磁気が、この状態になる前に0であったか、1であったがか判別できるのである。0→0と記録した場合と1→0と記録した場合では、磁気の強さが明確に違うのだ。アナログ的には前者の方が大きい値を示す。数世代前まで磁気の状態が追跡可能であるので、物理フォーマットやランダムデータ書き込み1回程度では、完璧にデータを消したことにはならないのである。アナログ的な磁気の強さはHDDのコントローラを通しては分からないので、通常のPCでは消去前の情報を読み出すことはできない。しかし、HDDを分解してプラッタをアナログの測定器にかけてアナログ的に磁気を読み取ると、原理的には消去前のHDDの中身を再現できてしまう。個人の廃棄HDDにそんな気合の入った解析を行う人間はいないだろうが、機密情報が記録されていたHDDだったりするとどうだろう。最近、データ消去プログラムが売られていたりするのはそういった訳である。軍事利用のHDDだとそういったデータのサルベージを恐れて、溶鉱炉に放り込んで処分する、なんて話を聞いたことがある。
2002.08.14
虫刺されがひどく痒い。

虫は光を頼りに飛ぶ。もちろん光源に真っ直ぐに向かうわけではない。光線と進行方向の角度を一定にすることで、直線に飛ぶのである。昼間は太陽光線が地上に平行に降り注ぐのでこのアルゴリズムでいいのだが、夜の地上の光源となるとそうはいかない。放射状に広がる光源なので虫は真っ直ぐ飛んでいるつもりでも、その周りをクルクルと廻ることになる。しばらく飛ぶうちにいつしか光源に突っ込んで、燃えたり誘蛾灯の餌食になったりする。これが、飛んで火に入る夏の虫、である。今の部屋の前にも蛍光灯があるのだが、蝉の亡骸が引っかかっていた。確かに夕べ夜中だというのに至近距離で油蝉の暑苦しい鳴き声が聞こえたしなあ。夏も終わりか・・・と感慨にふけるにはまだまだ暑い。どうでもいいが、バルタン星人は蝉がモデル。
2002.08.13
盂蘭盆会。

そのちょっと前に職場の引越しがあった。実家に知らせてある職場の電話番号ではすぐには連絡がつかないようになっていた。PHSはほとんどデータ通信専用で、出掛けるときは全く持ち歩いていなかった。もしその日、出勤していれば連絡が確実に1日遅れたはずだった。普段なら出勤するような軽い風邪の症状なのに、この朝に限って会社に行くのが億劫になり休んだ。財布には週末出かけるための切符代が入っていた。普段持ち歩かないPHSに祖父が亡くなったと連絡があったのは、職場に欠勤を伝えた1分後だった。1997年12月16日朝8時10分のことである。虫の知らせなのかもしれないし、偶然なのかもしれない。地球上に60億の人間がひしめいていれば、どれだけ確率的にありえないようなことでも誰かしらが体験する。理性では理解していても、いざ自分がその体験をする役になったれば、その偶然に何らかの意味づけをしてしまう。そういや、先日戻ったときに墓参りしなかったな。
2002.08.12
50000hit。有難う御座い。

ようやくの思いで帰ってくる。結局、20時間もかかってしまった。帰ってきたついでに残った18きっぷの効力を利用して、ポン!といい旅 スタンプラリーをやる予定だったけど、さすがに早々に昏倒。ポン!といい旅 スタンプラリーはJR主催のスタンプラリーで、中央線武蔵野線青梅線五日市線八高線あたりの79駅から5〜25駅を捺すというもの。台帳がビンゴ形式になっているのだが、10駅は捺す場所が決まっている。つまり、この10駅をいかにうまく立ち回れるかがポイント。なのだが、この10駅は一日では回りきれるかが微妙なゲームバランス。なかなか骨太である。骨太といえば、数年前の夏休みポケモンスタンプラリーがそうだったと聞く。複数日かかる企画だったらしい。某氏とナイスガイが同じ目的に群れる小学生を蹴散らしながらドタドタと都内を走り回り、一日で完全捺印に成功したとかなんとか云っていたような。
2002.08.11
仙台駅前のサイゼリヤでこれを打っている。

朝、いきなりの雷雨。それも空の底が抜けたかのようなとんでも降り方である。大雨警報発令。雨がひどくてコテージから一歩も出れん。これが冬なら、雪山の山荘状態で連続殺人事件が起きそうなシチュエーション。十数人が一晩呑んでりゃ、一人二人死んでも気付かんかも知れんが。この時点では、大したことではないと思っていたのだが。・・・夕方、帰路につく。ルートは奥羽本線〜陸羽西線〜羽越線〜ながら。ところが出発してすぐに列車が動かなってしまった。大雨の影響で不通区間があったりして、ダイヤがひどく乱れているらしい。ということで、早々にえちごに乗れないことが確定する。いきなり困る。かなり困る。同じルートを利用しようとしているらしい大学生が何とかしろと駅員に喰ってかかっているが、普通18きっぷには救済がない。待ち時間のほとんどないスジなので、もうタクシーで代替輸送してもらっても間に合わん。新庄からの新幹線の最終も出てしまった。トホホであることよ。しょうがないので行けるところまで行ってどこかで夜明かしだなあ。・・・仙台で電車が無くなり、駅前のサイゼリヤで始発電車が動くのを待っていたりする。眠い。
2002.08.10
五輪坂第一井戸。温泉名に見えんな。

毎年恒例の図書館会(実体は泊り込み宴会合宿)。幹事の健忘によりいつもの場所が取れなかったとかで、今年はひどく辺鄙な場所のコテージ。携帯が使えるだけ去年よりマシか。ところで、この集まりも10年以上になる。付き合いが長いので馴れ合いが極まっている。参加者の誰も開催日時や集合場所を調べないし、連絡もしない。今年のワシは昨日の夜まで集合場所を知らなかった。去年のワシは当日まで開催日を知らなかった。大体同じ時期に同じ場所でやるので、全く連絡が無くても集まれそうな気もするせいかも知れない。猫も杓子もウェブページを作るこのご時世だから、どこかに周知用のページを立ち上げたらよさそうだが、どうせ寸前まで周知を見ないで、いざ見ようと思ったらアドレスを忘れていて結局幹事に電話をするというのが目に見える。ワシがそうしそうだから。ところで人間の面子はほぼ固定だが、非人間面子の変動があった。去年は猫がいたが、今年はウサギや8足歩行ロボット(ロボコンに参戦予定だとさ)がいた。まあ、とにかく盛会。真っ先に酔い潰れたけど。ぐーすか。
2002.08.09
越後湯沢で目が覚めた午前3時。

久々の帰省モバイラー。この文章は酒田から秋田に向かう700系のロング座席でDynaBookにより作成されております。ほとんど2年ぶりになる夜行はいまいち寝付けなかった、とかいいながら終点で駅員に起こされていたりする。しかし、朝っぱらからきっちり暑い。今年初めて見た日本海に漬かりたいとか思ったり。ところで、ムーンライトえちごから羽越線、奥羽線、海峡線を経てミッドナイトに乗り継ぐのは、体力をかけて金をかけずに、18きっぷ1回分と510円の指定券2枚で首都圏から札幌に行く定番ルートである。そのため、そこらへんじゅうにデカい荷物を背負った人間がいる。ムーンライトえちご以外にも18きっぷで乗れる夜行快速列車が幾つが存在するが、18きっぷの使える時期は結構な人気で、指定券はちょっとしたプラチナチケットである。特にコミケの時期は超が付くプラチナになりヤフオクでアホらしくなるような金額で取引されていたりする。なお、9/8のムーンライトながらの指定も発売開始から4時間で完売だった。最後の一枚はワシの財布の中にあるのだが。とかいっているうちに、秋田県に突入。なんか涼しいな。最高気温が27度くらいしかない。東京のキチガイじみた暑さから帰ってきたので、冗談抜きに寒く思える。もちろん犬は洗った。
2002.08.08
こないだ壊れたHDDは400円買取。

パチパチでパチンコ供養や算盤だったりする今日は、押井守の誕生日でもある。彼は犬好きで有名で、ついには犬付きの一軒家を建てるために熱海の山奥に引っ込んでしまったくらいである。もっとも仕事の大半は東京なので、平日は都内のアパートに泊まる二重生活状態らしいが。押井家の犬と云えば、バセットハウンドのガブと雑種のダニやんである。バセットハウンドは、日本ではいまいち知名度が低い。靴メーカ、Hush Puppyのトレードマークの何か悲しいようでいて何も考えてなさそうな、とぼけた顔つきの犬がバセットハウンドである。足が短いのか胴が長いのか、半ば腹を地面にこすりそうになりながら、のてのて歩く姿と思索する哲学者を思わせる困ったような独特の表情が愛らしい。なお、バセットは低いの意。氏のエッセイによると、ガブはほとんど終日地べたにべたーっと広がって休む、恐ろしく怠惰な犬であるらしい。しかし元はれっきとした猟犬である。全然脈絡はないが、台湾で買ったVCD人狼によると、ケルベロスは北京語で三頭犬と綴るらしい。
2002.08.07
暑い。アイスでも喰うか。

初雪の定義は、その年の最高気温を記録して以降のはじめて降雪、である。少々ややこしい。何も考えずに、その年最初の降雪、と定義するとほとんど毎年元日が初雪になってしまうからだ。それを避けるためだろうが、最高気温という雪から最も遠い日を使って定義されているのが面白い。この定義の問題点は、大晦日にその年の最高気温がやってくるようなイカれた天候だと初雪が存在しなくなってしまうこと。少なくとも南半球では使えない定義だ。南半球ではここらへんをどうやって回避しているのか気になったりならなかったり。しかし暑い。いっそ雪でも降らんかね。ホントに降ったら異常だが。
2002.08.06
なんか背中が痛い。

広島と云えば、わざわざぷよまんを買うために広島まで出掛けたことを思い出す。もう6年くらい前だ。ぷよまんはぷよぷよの大ヒットに気をよくしたコンパイルが売り出したぷよぷよの形をしたもみじ饅頭である。後に首都圏でも買えるようになったが、発売当初はコンパイルのある広島でしか売っていなかった。ぷよぷよバブルに何を血迷ったか、コンパイルはぷよぷよグッヅ専門店を市内に数箇所立ち上げていた。当時の勢いが偲ばれる。ブームが去ったあとコンパイルは傾いて、倒産消滅寸前まで行ったが、広島から所沢市に拠点を移して何とか潰れずにやっているらしい。今度タイトーと組んでアーケードゲームを出すとか。それが今更感の強い落ち物パズルなのだという。大丈夫か知らん。落ち(ぶれ)て消えたら落ち物パズルそのものだ。
2002.08.05
久々にJavaいじり。そういや、ジャーバスってゲームあったなあ。

Javaの技術には、Jなんとかというネーミングがなされることが多い。JSPとかJDBCとかJMAILとか。なんだかひところ流行った何にでもi-なんとかという接頭語を付加してITっぽい雰囲気をかもすネーミングに似ている。家電などは基本性能はどこの製品も大体同じなので、あとはこういったネーミングなどのイメージ戦略が重要なのだという。技術者が聞いたら噴飯モノのバイオだのファジーだのマイナスイオンだのいった恥ずかしい宣伝文句は分かっていて敢えて使っているものである。そうしないの売れないのだという。ということは、Java隆盛の暁には便乗で家電もJ-浄水器とか、J-洗濯機が出てくる日は近いのかもしれない。確かに、LL COOL J はJava技術を使ったエアコンみたいにも見える。コンピュータ業界にもラッパーという用語もあるし。

ホントはこういう人
2002.08.04
TVKが見れない。

またぞろイラロジをやっている。イラストロジックは格子の縦方向、横方向の情報を頼りに絵柄を削りだすパズルである。ピクロスとも云うが、これは登録商標か。慣れれば大きいサイズでも数分で解けるようになるので、ちょっとした時間でできるのが良い。昔、PS用に出ていたのは全部で300問の問題があるやつだったが、これにはかなり苦戦した。最大サイズの30x30ともなると、画面中に大量に表示されるヒントの数字がかなり小さくなる。14型のTVだとほとんど判別不能なくらい小さい。パズル自体ではなく、ヒントの解読に苦労するという作成者の意図と違うところで悩む羽目になっていた。全部解き終わるまでに3ヶ月くらいかかったと思う。似たようなハマリに、元絵が動くジグソーパズル、動画でパズルだプップクプーの最難モード(16x16、ピースの裏表回転有り)がある。ピースの絵柄が忙しなく刻一刻と変化するうえ、ピースが数ドット四方しかないため何が描いてあるのかほとんど見えない。一番簡単な絵柄をクリアするだけで1時間以上かかった。わざわざこんなことに真面目になるあたり、我ながら粘着質で閑だ。
2002.08.03
今年初のゲーセン。鉄拳4でボコボコにされる。もうダメぽ。

入間川七夕祭りに出掛ける。昔ながらの的屋がずらりと沿道を埋め尽くしている。焼きそば、タコ焼き、カキ氷、わたあめ、金魚掬い、お面といった定番にまじって、ワシが小さい頃には見かけなかったような店もある。たとえば、トレカ屋。レアなカードがあたるクジ引き形式らしい。クジに全く当たりが入っていないと気が付いたのはいつだったか。アイドルのポスターにまじって、サッカーのポスターなどを売っている店もあった。屋台は一面ベッカムだらけである。カーンのポスターはないかのうと思ったが、この炎天下にあの熱い漢のポスターを並べていた日には、隣近所のカキ氷屋の氷が蒸発する騒ぎになりかねん。夜。近所の西武園ゆうえんちの花火を至近距離で見る。辺鄙なところなので、簡単に特等席が確保できる。あまり嬉しくない。ちんたらと帰ってきたら、近所では道路を交通規制して町内の祭りをやっていた。盆踊りの輪があったりして、思いのほか盛況である。店仕舞いの投売りで焼とうもろこしを100円で買う。同じものが昼間の的屋では400円であった。・・・祭りをはしごしたため、喰い倒しの一日となってしまった。げふ。
2002.08.02
脱皮中。

紙幣には贋札防止のため当然ながらその時代、最高水準の印刷技術が使われる。現行の紙幣では、透かし、磁気や特定波長の光に反応する特殊インク、コピーが難しい超微細印字などの技術が使われている。海外では紙に鋼線を漉き込むとかいったことをしている国もある。ちなみに贋札造りは、国の経済基盤の弱体化を狙った犯罪とされ、非常に重い罪が課せられる。無期懲役まである。最近は、スキャナやプリンタの進歩により適当にコピーしただけでそれらしいものが出来てしまいそうであるが、使用しなくても紙幣をコピー機にかけただけで犯罪なので試しにでもやってはいけない。さて、現行の5千円札の裏側には富士山が描かれているが、手前の湖に映りこんでいる山は富士山ではない。よくみると全く違う山である。なんでもエジプトのシナイ山とのこと。ここらへんを調べていくと、ユダヤの秘密結社フリーメーソンやら新渡戸稲造がフリーメーソンの一員だったとか、なにやら胡散臭いハナシになる。ところで、樋口一葉は以前すでに1万円札の肖像候補にあがったことがあるそうだ。
2002.08.01
ラ・ムー召還。リバイアサン召還。

一般加入電話はその地域の交換機のある建物に集まる。細い電話線も交換機の手前では何万回線も束となり極太のケーブルがのた打ち回る。とても電柱などでは支えきれないので、地下の専用のトンネルで電話局にやってくる。この専用のトンネル、大都市にもなると総延長は100kmを超える。しかも激しく分岐しているため、ちょっとした地下迷宮物件となっている。もちろん専門の作業員しか入れないし、入室退室も管理されているのだが、それでも、迷子になってついに野垂れ死んだ人間がいるとかいった噂が絶えない。ところで、いまや電話線を通る信号の何割かは音声の波形ではなく、htmlやjpgやmpgだったりする。人知れぬ地下の無人のトンネルを濁流のように流れるケーブルの周りの空間には漏洩した電磁波がうなりをあげて淀んでいる。それは人間の脳内の電気信号などを遥に凌駕した複雑さと量をもっているはずだ。「回路に電気が流れるとそこには意識が生じるんです」というのはE.G.コンバット2ndの名台詞。誰も気付かないけれど、深い暗い地中になにかの意識が芽生えているのかも知れない。電子の妖精。地中だからノームかドワーフか。ラリホー。
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