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2006年06月07日(水)

気の長いハナシ。

中井紀夫に「山の上の交響楽」という小説がある。演奏に1万年かかる曲を演奏している楽団が、楽曲の難所を乗り越えるために未知の楽器などの準備に奔走する、なんだか不思議な味わいの逸品である。演奏を生きることと読み替えると意味深だったりする。ところで、現実に最長の音楽はどれくらいかというと、おそらく639年(予定)。ドイツで目下演奏5年目らしい。4:33で有名なジョン・ケージの曲だというが、5年かかって6音しか鳴っていないという。1音が1年単位で鳴りっぱなしだったりするらしい。あと634年もどうやって演奏の保守をしていくのだろうか。世襲か。破綻せずに634年後に演奏が終わるまでに、会場が老朽化して壊れそうだけど。

Posted by awa at 1:43.38
Categories: 雑記