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2006年02月04日(土)

R.I.P.

秘境駅というものがある。列車は日に数本で、駅周辺には家がなく、利用客は一日に数人、加えて駅が辺鄙な場所にあってマトモな道路もなく徒歩や自動車でも到達困難であるような、駅としての存在意義を疑いたくなるような駅を指す。有名なところで、今は信号所に格下げになってしまった楓駅がある。この駅は一日に1本しか列車がとまらないため始発が終電という素敵な駅で、しかも隣の駅からもとんでもなく遠いため、車で誰かに一緒に来てもらわないことには日帰りできない駅だった。国鉄時代は北海道のローカル線にこういった駅がいくつもあったようだが、そういう路線は赤字のためにほとんどが廃止されてしまっている。関東にも秘境駅がある。茨城交通中根駅である。見渡す限りの田んぼの真中に唐突にポツンと屋根もないホームがあるだけの無人駅で、その寂れっぷりはあちこちのサイトで紹介されているほどである。以前、関東駅100選に選ばれた隣の那珂湊駅にスタンプを押しにこの路線を使ったことがあるのだが、中根駅の寂れっぷりにおおいに喘いだ記憶がある。・・・この中根駅から少し行ったところに斎場がある、というのは一昨日まで全く知らなかったし、友人の葬儀のために出向く日が来るなんて全く思ってもみなかったことだ。

Posted by awa at 24:53.33
Categories: 雑記