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2006年01月08日(日)

イメージ。

人間が外界を認識するのに使っている五感を乗っ取って人工の情報を流し込んで何かを体験する、というのがバーチャルリアリティの基本アイデアである。ところが、視神経や脊髄に直接電気信号を流すことはまだ出来ないので、五感の入力である目の前や耳元に擬似情報を流し込むことになる。耳は割合誤魔化しが効く。ちゃんと計算された音源はその音が耳元のヘッドホンから流れるものか、それとも遠くから流れてきたものかの判断は難しい。この原理を使った暗闇でヘッドホンの音だけのアトラクションは結構リアルである。ところが、目はなかなかうまくいかない。ハイビジョンあたりでもリアルな平面映像とは思えても、そこに立体が存在していると錯覚するようなことはない。これは目から入力される情報があまりにも大量なため、そのすべてを擬似情報でカバーしきれないために起こる。一説に目を誤魔化すためには毎秒数億ポリゴンの処理能力が必要なのだとか。現実世界のグラフィックエンジンはかなり高性能らしい。

Posted by awa at 22:24.26
Categories: 雑記