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2005年09月13日(火)

ミナミノミナミノ

自然災害で鉄道が倒木や崖崩れ、路盤流出により運行ができなくなることがある。自然災害が起こるような場所はほとんどが自然溢れる田舎であり、田舎なのであまり人が住んでおらずよって鉄道利用客もそんなに多くない。そういう路線を多大な金をかけて復旧しても絶対それに見合うだけの乗客が見込めないため、鉄道会社としては苦渋の判断を迫られることになる。北陸鉄道金名線。ある年に台風で橋梁破損。翌年ようやく復旧したところ、別の鉄橋の老朽化が表面化。架け替えの資金がなく全線廃線となった。金名は金沢と名古屋をつなぐという意図だったが、結局石川県を出ることはなかった石川のローカル線である。羽後交通横荘線。この路線は水害により鉄橋の橋脚が倒壊。資金難によりその区間は結局復旧することなく数年後に全線が廃止されている。横荘は横手と本荘をつなぐという意図で、構想では釜石から横手を経て本荘にいたる陸羽横断鉄道の予定だった。実際、自然災害を復旧できずに廃止となった路線は結構ある。なので、今回の台風でかなりの痛手を被った高千穂鉄道が廃線になっても驚きはしない。驚かないが、もの悲しい。


(1999年3月20日撮影)

Posted by awa at 21:21.32
Categories: 雑記